授乳のときは搾るの?

今週は、続けて
「搾るのですか?」という質問をうけました。



授乳のあとに搾りなさい、と指導されたのだけど。

乳腺炎でお友達に相談したら
痛くなくなるまで搾った方がいいよと言われたから。

授乳したあともおっぱいが張っているから
ネットで調べたら
搾った方がいいと書いてあったので。



では、搾る目的は、、、

溜まった母乳を出したら楽になる、、

かな?



実は、意外と搾るのはワザがいります。

だから、、、

たくさん母乳が出るママが、
上手に搾ると、、、
1日に1リットルくらい楽々搾れてしまいます。

母乳が出始めたばかりのママが
浅いところを刺激すると
作られる量が増えても外に出なかったら
ますます張ってしまいます。



つまり、搾るかどうかは、
できることならば、
おっぱいライフの支援専門家と相談して
ベストの方法を見つけたい、
デリケートな問題だったりします。


ましてや、ドラッグストアで、
搾乳器を買ってくるのはおすすめできないな、と
思うこと、たびたびです。



身近に、専門家がいない場合は、
赤ちゃんの下顎が乳房につくような
抱き方を工夫してみることをまずは、
おすすめします。



もし、
乳首や乳首の周りがカチカチになっているときは
なかなか、赤ちゃんがくわえられないから
指の腹と肋骨とで
乳首の色の変わり目あたりを
優しく痛くないくらいに
圧迫してみると
数分はかかるのですが
乳首が柔らかくなります(^-^)/



上手に搾れるようになると
母乳が出る量が増えてきます。
ミルクを足す前に、または増やす前に
試す値打ち、あります。
Commented at 2009-12-22 17:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-12-23 10:55
2009-12-22 17:37 鍵コメさま>
いつもお越しくださっているとのこと、ありがとうございますm(_ _)m

気をつけて見ていると、
自分の体に起きていることと、教えてもらったこととに、
どうもずれた部分があるのではないかなあと感じられたのですね。

自分の体に気をつけて赤ちゃんを守っているのが伝わってきます。

おっぱいは、お気付きのように、
ミルクタンクに溜まったものを吸い出すものではなくて、
赤ちゃんがくわえる刺激が、
そのつどそのつどおっぱいを作って赤ちゃんのお口におっぱいを
送り出していくのです。

だから、製造が追いつかないことは成長期には実際には
あるのですがたびたび授乳することで4−5日で、
要る量と作る量のバランスはとれてくるというわけです。

授乳後に、まだおっぱいが張っているときだけ
乳首の周りが柔らかくなるくらい
ほんのぽっちりだけ、手入れをするくらいでも大丈夫なのです。

夜中に軽く手入れしても強くおっぱいが張る時は
乳腺炎になりかけていることがあるので、
赤ちゃんにお願いして飲んでもらったほうが安心です。

これからも赤ちゃんとの貴重な時間を、楽しく過ごしていけるとすてきですね。
by Dr-bewithyou | 2009-12-18 18:58 | 応援メッセージ | Comments(2)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


by Dr-bewithyou
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31