日本母乳哺育学会 雑感

初めての参加の母乳哺育学会でした。
母乳の成分から、母親の不安、行政の取り組み、
それに、私のように乳腺炎と、母乳という白い液体だけを
見ていてはとうてい思いつかないような色々なテーマが語られました。

私の場合、昔にお世話になった
梅田先生や梅田病院のスタッフとHUG HUG出来るだけでも、
儲け物のイベントでもあったのですが、特に印象に残ったのが、
北九州市立総合療育センターの武田康男先生のお話でした。

梅田先生が「是非、紹介したい先生がいる」とおっしゃった先生で、
歯科医の先生です。

口唇口蓋裂の子どもに使うHOTZ床を作る専門家です。
産まれたら速効出張して次の日には、
赤ちゃんにHOTZ床を届けるというお仕事をなさっています。

大変なお仕事をなさっているのだけど、
懇親会でお話をした時に感じたのは、
悲壮感とか、優越感とかではなくて、暖かいオーラでした。


HOTZ床をつける事で、口唇裂の手術後には、
本当にキレイに治ることを可能にしたのですが、
残念ながら母乳率は下がっていくのだと。

また、HOTZ床を使っても
直接母乳が無理な部分に裂があるひともいるのだと。

だから母親や父親は、産まれてすぐの赤ちゃんに対して、
一つを選ぶと一つを失うという
厳しい選択をしないといけないけれども、
その何を失うかという選択をする事も含めて人生なのだ
、、、という風に私の耳には届きました。

その決断を必死の思いで選び抜く家族を見守り、
この先の希望や方向性をつける手伝いをすることを、
「恵み」という言葉で表現されていたのです。

パールバック、、、ノーベル賞作家である、女性ですが、
そのパールバックには、知恵遅れの実の娘さんがいたそうです。
でも、彼女はその子の事をぼやくのではなくて、
「娘がいたからこそ、私はノーベル賞をもらえるような
 小説を書くことが出来ました」といったそうです。

何故かその話も思い出して、涙が出そうでした。


母乳育児支援というのは、助けてあげるとか、
導くとかというのではなく、もっと、命の根っこに近い部分で、
自分の心を使う機会なのかもしれないと。

もしかしたら、それは武田先生の意図とは違うのかもしれません。

でも、「その場を共有する」ということの
貴重さを感じた講演でした。





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おしらせ:
平成22年4月から活動拠点を松山市から
香川県高松市に移動しましたm(_ _)m
同じ思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。





by Dr-bewithyou | 2010-09-27 23:10 | 応援メッセージ:支援スタッフ | Comments(0)

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