赤ちゃんの能力を活かす授乳姿勢 リクライニング法(LAID BACK 法)

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以前、記事のオマケにちらりと載せた略図です。

もの凄くザッとした図ですが、
分かる人にはピンとくる図でもあるようです。

向かって左側の授乳法:今まで一般的に行われていた授乳法
向かって右側の授乳法:赤ちゃんの能力を活かす授乳法
           =リクライニング法 または LAID-BACK法

さて、どこが違うのでしょう。


一番の大きな違いは、重力が、
赤ちゃんを背中の方に引っ張って引き離す方に働くか、
赤ちゃんのお腹をママに引きつけるように働くか。。。
にあると思っても良いようです。


赤ちゃんの体は、あちらもこちらも、
授乳に役立つ反射を起こすスイッチだらけです。

顎が当たれば探す事でしょう
  =探索反射
口に乳首が入れば吸啜してみることでしょう
  =吸啜反射

ママと赤ちゃんとの密着具合が、
より容易に赤ちゃんの能力にスイッチを入れるというわけです。


だから、ママと赤ちゃんとが離れていると、
色々な赤ちゃんの動きが上手く組み合わせられません。

そうなると、、、
赤ちゃんの能力も滑らかには働けません。

その結果、授乳が痛くなるかもしれません。

せっかく作られた母乳が
赤ちゃんの口に入りにくいかもしれません。


逆に、ママと赤ちゃんとが密着していると、
赤ちゃんの本能の動きにスイッチが入りやすくなります。

教えなくても、赤ちゃんが生まれながらに持っている
あれこれ工夫できる能力を発揮します。



赤ちゃんの呼吸が出来ないほど鼻が密着すると、
赤ちゃんがおっぱいを飲むのにも苦労します。
そうならないように
赤ちゃんのお尻というかお腹というか、胴体の部分を、
ちょっとだけ余分に引き寄せると呼吸もしやすくなります。

深く飲ませようとして赤ちゃんの頭を引き寄せると、
赤ちゃんの下顎も浮くし、
呼吸もしにくくなるかもしれません。
赤ちゃんが嫌がることもあります。

赤ちゃんの人中(口と鼻の間)に乳首があるくらいだと、
一番、赤ちゃんの能力が発揮されやすいようです。


痛い時、母乳量が増えないときにお試しあれ。


授乳姿勢に関する過去記事↓
コルソン(Colson)やスマイリー(Smillie)の研究に関するリンクをもつ記事
。。。母乳の量を増やしたいときに →
http://smilehug.exblog.jp/16578368/

うちのブログの人気者LAYLAちゃんのシリーズ 
。。。痛くない授乳を目指して →
http://smilehug.exblog.jp/11986715


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about me:
平成24年4月からは、小豆島で、分娩に関わっていきます。
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています






Commented at 2012-12-31 03:10
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2012-12-31 09:55
2012-12-31 03:10 鍵コメさま>
この飲み方を自分で見つけた娘ちゃんと、
それを受け入れたママとのペアは、おそらく、
沢山のトラブルから逃れてきたかもしれませんね。

周りの人に「野性的ね」と言われたら、
「生物学的」と置き換えて、ニンマリするのもアリ?(*^O^*)

図をご利用頂くのは光栄です。
どうぞ、ご利用下さい。
ただし、このブログからの引用である事は明記して下さいねm(_ _)m
Commented by seiko at 2013-01-04 10:55 x
お忙しいのに早速のお返事 ありがとうございます。
近々引用させて頂きたいと思います。

確かに、おっぱいは新生児の頃に少し傷ついたぐらいで、幸い今までトラブル無しに順調にきております。
新生児の頃から縦抱きだとよく飲んでくれ、しかも長時間飲み続けるので かなりビッグに成長してくれてます(●^o^●)

授乳や離乳食など(まだ始めていないので)、娘にとって何が良いのか悩んだ時もありましたが、娘がにとって自然なのが一番だろう。と、旦那さんと決めてやってきて良かったです。
本当に心強く思いました。
有難うございます。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-01-05 08:51
seikoさま>
情報が多すぎて、しかも科学的な根拠のない情報の方が、
圧倒的に多くて、声も大きい時代ですから、
お子さんにとって良いことを選ぶのが難しいときもあると私も思います。

大きな声では言えませんが、、、
私も勉強していなかった時代には、もしかしたら、
うつぶせで授乳している親子を見て、
何か要らないアドバイスをしていたかもしれませんし。

その中でトラブル知らずでここまで来れたことは、
やはり、seikoさまたちご夫婦が
娘ちゃんにとっての大切な観察ポイントを
すくい上げて来た証拠なのでしょうね。

私たち、支援者も、お母さま達の観察の目から
色々学べる柔軟さを持ち続けたいと思いますし、
逆にきちんと設定された研究のデータなども
お母さま達にお知らせしていきたいと思います。
コメントを、ありがとうございます^^
Commented by seiko at 2013-01-05 14:06 x
こちらこそ、丁寧にお返事を下さり有難うございます。

そうなんです!!
何につけても情報やアドバイスが色々で・・・(・。・;
納得できずに こんがらがった時期もありました。でも、
やっぱり最後は親の感覚が一番!と、思ってからは
娘と相談しながら のんびり楽しく育児しております。

新生児の頃からこの姿勢をすると首をよく動かしていたので、
先生が書いてらっしゃる様に「うちの子スゴイ!」と親バカ炸裂でした。

娘はLAID-BACK法が余程気に入っているのか、
つかまり立ちするようになった今も、授乳始めは
私をグッと両腕で押して斜めにし、
私に体重を少し預けて飲んでいます。

ではでは、長々と失礼致しました。
また楽しみに拝読させていただきます。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-01-06 09:12
seikoさま>
(・・)(。。)
つかまり立ち出来る子が、
やっぱりママに持たれて飲みたがるというのは、
可愛いですね(*^O^*)

ママたちの実感に、支えられている、ここハグブログです。
ことしも新しい情報を提供できるよう、アンテナを張っておきますね^^
Commented at 2013-03-28 14:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-04-10 17:08
2013-03-28 14:16 鍵コメさま>
ここを見つけて下さってありがとうございます。
Commented at 2014-09-25 20:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-09-29 13:01
鍵コメさま>
乳腺炎で辛い中、母乳育児を止めるしかないのか?と切羽詰まった気持ちで
このブログに辿り着いたのですね。いろいろと頑張ったのですね。
乳腺炎は辛い病気です。

ご質問の、
右側のおっぱいの内側が詰まるときは、実際に見ていないので断言は出来ませんが、
横抱きならば赤ちゃんが赤ちゃんの頭の方、、、つまりママの右腕の方に寄っているか、
頭に気を取られている時に、胴体が捻れてお臍が上を向いている事も多いようです。

LAYLAちゃんの授乳の写真 http://smilehug.exblog.jp/11986715/ と
同様の角度で写真を撮って、痛い姿勢と痛くない姿勢とのどちらに近いか、再度ご確認してみてください。
痛みがつらい時はアレルギーや喘息などのない方ならばイブやロキソニンを飲みながら、
探すと、少し、気持ちが楽になるかもしれないです。(母乳には出にくいですから)

あと、しつこく治らない時は乳腺外科を受診しておいてくださいね。
コメントをありがとうございます。お大事になさいませ。
Commented at 2014-09-30 11:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-10-01 20:58
2014-09-30 11:32鍵コメさま>
赤ちゃんのためにあげている筈の母乳なのに、授乳しようとすると、
泣かせてしまっているのが、自分のせいのように感じて戸惑う日々のことを
教えてくださってありがとうございます。

吸いづらいおっぱいをあげるのは、赤ちゃんのためになる気がしなくなって
でも、母乳を止めたいとは言のは辛いし、
泣く我が子を見るのは辛いし、、といろいろなものに
はさまれて、お疲れな気持ちなのですね。

そういう切羽詰まった気持ちになっても、「もう止める!」と言いきって
自分を楽にするよりも赤ちゃんの幸せを考える頑張りに拍手します。

つづく
Commented by Dr-bewithyou at 2014-10-01 20:59
つづき

さて言葉だけのことでいうと
ご自身でどこまで、母乳育児の比重を減らすなら、
楽な気持ちで育児出来そうですか?

対面しているわけではないので、お伝え出来ることは少ないですが、
今、選ぼうとしている方法を教えてくださってもいいですか?
それで、どんな問題が起きるのかは、おおよその説明は出来そうです。

その中で、いかに長く授乳出来るか?という目での
工夫のポイントをお伝え出来ることが有るかもしれないと思っています。

または、私と同様な視点で母乳育児を捉えるIBCLCやラ・レーチェ・リーグで
相談するという方法も有るのですが、
ご近所にその人達がいるとは限らないのが難点なのですが。
Commented at 2014-10-01 21:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-10-01 21:46
2014-10-01 21:20鍵コメさま>
なるほど。。。

実際に支援なさっている助産師さんだから見えていることがあると思うので、
私が書くことはあくまでも一般論として受け取ってください。

左は吸えるのですね。
片方だけで育児するというのは左がトラブルを起こした時に困るでしょう?
という配慮によると思われます。

右は飲む時に赤ちゃんが力一杯文句を言うのに、母乳は出るのですね。

ならば、この場合
◇赤ちゃんに必要な栄養を与える事が出来る
◇母親が楽な気持ちでいられることが出来る
この両方を満たす方法として以下のような方法もありなのではないでしょうか。
つづく
Commented by Dr-bewithyou at 2014-10-01 21:46
つづき


左を欲しがるたびにあげる。
右はしばし闘うのをやめて搾乳する。
(哺乳瓶よりカップ授乳の方が授乳のトラブルは少ないのですが、
 哺乳瓶の方が簡単なのでストレスが少ない人もいるかもしれません)

もちろん搾乳が難しい時は、母乳が減るかもしれない可能性を理解した上で
ミルクを使うのも選択肢の一つです。
栄養が足りて赤ちゃんが健康に生きていてなんぼですから(*^o^*)

足りているかどうかは、赤ちゃんのおしっこが、
卵1個分くらいの量で紙おむつを6回以上は替えられるほど出ているか?
で、判断していきます。

搾ると乳首も柔らかくなってくわえやすくなることも珍しくないです。

、、、あくまでも一般論ですが(*^o^*)
Commented at 2014-10-02 21:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-10-04 10:13
2014-10-02 21:44 鍵コメさま>
母乳をあげることも赤ちゃんのためになるし、
あまりに激しく泣くならそれをどう解決するか?を考える事も
赤ちゃんのためになることですよね。

赤ちゃんにも色々な子がいます。私が関わった赤ちゃんで、
頑なに自分のペースを求める子の経験をブログに書いたことがあります。
http://smilehug.exblog.jp/15254817/

ミルクを使ったら負け!なのではなくて、
お子さんが元気なら大丈夫だと思います。

母乳だけで育児出来たら楽ちんですが、そのために、待ったり、搾ったり、
ミルクを作ったりという回り道を必要とする事もあります。

結果として、満足する期間にわたって授乳が出来たら幸せさがちょっと増えるのかもしれません。

お子さんと、仲良く暮らしていけますように。
Commented at 2014-11-08 14:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-11-09 10:01
鍵コメさま>
赤ちゃんの授乳に痛みがあり、
赤ちゃんも哺乳瓶以外を拒否したりする状態になっていて、
長く授乳するために、色々、調べていらっしゃるのですね。
赤ちゃんを中心にいろいろ考えたり工夫したりして、
過ごす日々も3か月。。。頑張っていらっしゃるのですね。

言葉だけで対応策をお伝えするならば、
母乳を搾ってあげる、と言う選択肢も有るかと感じました。

直接授乳では、もうご確認になったかもしれませんが、
当ブログのLAYLAちゃんという赤ちゃん人形で
授乳の「痛い姿勢」と「痛くない姿勢」とを
アップしてあるのですが(URLは↓)、それを見るだけでなく、
ご自身達の授乳の時の姿を写真に撮って比較して、
自分で痛くない姿勢と、今の姿勢の差を探していくと、
それで解決に近づくことも多い様です。
http://smilehug.exblog.jp/11986715

これで解決しないとき、
IBCLC(国際認定ラクテ-ション・コンサルタントという育児支援の国際資格を持った人)や
ラ・レーチェ・リーグ(ボランティア団体)では、
私の書いてあることと同じ情報に基づいて、
辛いことを伺う事をしています。

ご近所にもし、そのような人がいれば、一度、ご相談になってみるのも1つの解決法になるかもしれません。

一般的なことでお伝え出来ることは以上のような感じになります。なにかヒントになりましたら幸いです。
Commented at 2014-11-09 15:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-11-10 17:18
2014-11-09 15:57鍵コメさま>
痛い場所があるのは、気が重いことですよね。

どうにかして、痛みの無い生活と、
鍵コメさまの希望している、少しでも長い間、
母乳をあげられる生活とが同居するのに、
うちの情報が何か、お役に立てたら嬉しいです。

気長に、ハッピーな毎日を築いて行ってくださいね。
Commented at 2014-11-10 18:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-11-11 17:17
2014-11-10 18:27 鍵コメさま>
一回の搾乳で30mlの母乳を搾ることが出来ているのでしょうか。
母乳だけで育児している人が何らかの事情で搾乳するときでも
一回に取れる量は30-40mlほどのことが多いです。

もしかして一日で30mlだとしても、30ml分のリンパ球など、
母乳の中にしかない成分を赤ちゃんに届けるきっかけになります。

搾るのは手間と時間とがかかるので
疲れないように色々工夫してみて下さいね。

痛みの無い授乳が羨ましく感じるかもしれません。
ある日、急に飲み方が変わる事もあります。
辛くない範囲で直接授乳も試してみるのが上手く行くこともあるようです。

適切にミルクをつくって、赤ちゃんを育てるのは
あれこれ手間もかかるだろうと思います。

赤ちゃんの笑顔を見落とさない日々でありますように。
by Dr-bewithyou | 2012-12-10 17:04 | 赤ちゃんの能力 | Comments(24)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児(おっぱいライフ)の応援をしている産科医 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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