番外編:LAYLAちゃんシリーズはこうして生まれました(長文)

ここ、ハグブログはLAYALAちゃん
支える器だと思うくらいに人気のある記事が、
LAYLAちゃんと学ぶ痛くない授乳法です。

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使い方は、
1:ブログの記事のリンク先を開けて読む
 (斜め読み推奨(*^o^*))
  http://smilehug.exblog.jp/11986715
2:まず情報として
 授乳方法によって,授乳の痛みが変わる事を知る
3:自分の授乳中の写真を撮ってもらう
4:LAYLAちゃんの写真と、自分の写真を見較べる
5:痛くない授乳法に近づくように見て工夫する
6:しばらく日数が立って痛みがでたら、
 もう一度、写真を撮って見較べることを繰り返す
、、、というわけです。

母乳育児支援スタッフなら、
 授乳の観察と説明をした後、
 「今の話も、家に帰ったら忘れそうですよね。
  迷ったらこの写真を参考にしてくださいね」
 とハンドオフの情報提供に使います。

ママ① 私や支援スタッフの母乳外来などで
    ここを勧められた人
 では
 母乳外来などで、一緒に見つけた授乳方法なのに
 自宅に戻ると思い出せないときに
 自分の写真と比較して確認するのに便利です。

ママ② インターネットでここにたどり着いた人
 では
 自分の赤ちゃんに、
 どのような行動のチャンスを築く事が出来るのか、を
 自分の写真を見ながら工夫しながら発見していくのに
 お役に立てると思います。




_____________________________

さて、、、ここからは乳児の栄養をとるための支援を行っている
専門家対象の記事です。

LAYLAちゃんの背景にある情報や研究をならべてみます。

お母さまたちでも、興味をお持ちの方は
もちろんお読みいただいてOKです。
ただし,長文ですのでお時間があるときにどうぞ。



LAYLAちゃんが生まれたいきさつはどのようなものでしょう。

授乳のトラブルを減らすのに
ポジショニング(抱き方)とラッチオン(くわえ方)が大切な事を知る。

私自身も感動はしたのだけど、
いざ母親に向かうと、きちんと伝えるのは簡単でなかった。

スー・コックス Sue Coxの講義を聴講する。
(2006年時点でのILCA会長である助産師)
「児が乳房に吸着するときに助産師が手を貸していた母親の
 ほぼ三分の一が有意に早く母乳育児を止めていた」
 ※授乳時の指導として乳房や赤ちゃんスタッフが手を添える方法が
  一般的です。手を添えるということで
  Hands on(ハンズオン)の指導という言葉を使います。
  後述のハンズオフ(hands off)に対して使われる言葉です。
 Breastfeed Rev. 2000 Jul;8(2):5-8.Breastfeeding--a gradual return to mother's autonomy. Cox SG, Turnbull CJ.

スー・コックスはさらに講義で
「ハンズオフの指導がより母親に伝わりやすい」という結果を提示
 ※ハンドオフ:スタッフは赤ちゃん人形と乳房模型とで方法を示し
        母親はそれを見ながら自ら授乳方法を工夫する方法。
  この方法のために母親がお手本にする情報の届け方の
  工夫がLAYLAちゃんシリーズを産みました。

赤ちゃん人形と乳房模型で、ポジショニングとラッチオンを
母親に情報提供していくためにLAYLAちゃんを購入する。

それに前後して、レナート・リガード(LENNART RIGHARD)のDVD
 (Lancet 1990, Vol 336,1105-07 を視覚化したもの)で
生まれてすぐの新生児を母親のお腹に載せると
自分で乳首を探す行動を取る姿を目の当たりにする。

スマイリー Smillie のDVD「Baby led latch」に出会う
http://smilehug.exblog.jp/11838881/

赤ちゃんが自分で、母親の乳首を見つけてくわえる行動を知る。

母乳外来で、ハンドオフの指導を続けながら、
「赤ちゃんに何ができるか確認してみましょうね」と
Baby led latchを繰り返すうちに,乳腺炎の痛みやしこりが、
その1回の授乳でほとんどが軽減するのを見る経験を、
毎回のように積み重ねていく。

そのころのハグブログでの解説は文章でした。
 http://smilehug.exblog.jp/2787416/
 http://smilehug.exblog.jp/5317543/
今見ても,もの凄く長い解説ですね。
「なんか、わからへん」、、、と投げ出すママも続出です。

Baby led latchには、赤ちゃんへの敬意が必要であることを
学びつつ、ほとんどのトラブルが解消する事に気づく。
(「お願いね」「ありがとう」、、の一言で
 赤ちゃんの行動が変わる、なんて、ウソみたいですよね(*^o^*))

マッサージをしない乳腺炎の対応が妥当なのか不安だったため
母乳外来で受診した母親のデータを取り
愛媛県産婦人科学会集談会、日本母乳哺育学会にて発表。

http://smilehug.exblog.jp/11983979/
 
https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=du7bonyu&ye=2010&vo=4&issue=suppl
 →これは有料ですが抄録が読めます。(携帯では見られないと思います)

この発表の時のスライドのためにLAYLAちゃんの写真を撮る。

それを、お母さまへのハンドオフの情報提供として使うために、
このブログに投稿したのがきっかけとして
LAYALAちゃんの記事が生まれる。

文章での解説に比べて,とてもわかりやすくなっているかと思います。


最初は,私の母乳外来のツールとして役立っていましたが、
そのうちに、検索でたどり着いてくるかたも増えました。

日本のあちらこちらで
「母乳で育てたいけど、何も教えてくれずに
 ただミルクを足すように言われた」
「痛くて授乳が辛いのにどうしたら良いのか分からない」
「マッサージに通っているけれども、お金がかかりすぎて
 ネットで情報を探している」
「母乳の飲ませ方が分からない」
という、孤独な思いをしているお母さまたちがいます。

そんな人たちがLAYLAちゃんにたどり着いて
「自分で何とかできた!」
「我が子が頑張る姿が嬉しかった」と
ホッとしてくださったり、
分かりにくいところを質問してくださったりして
LAYLAちゃんの解説をよりわかりやすくするお手伝いを
してくれて、今に至っています。


さらに、最近では、
Colsoのリクライニング授乳法
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で、母乳外来でLAYLAちゃんの出番はグッと減りました。
(内海病院にLAYLAちゃんは出勤(?)すらしていません)

リクライニング法での授乳はバリエーションに富んでいます。
そして、赤ちゃんの積極的な動きを信用する方法を
お示しすることでお母さまたちの表情が変わります。

こちらからは、ワザ自体よりも、
どうすれば赤ちゃんを転落させず、窒息させずに
授乳出来るかを伝えておく事が大切になってきています。

なぜならば。
赤ちゃんが授乳するために役立つ能力をお知らせすると、
多くのお母さんが、ご自身で工夫することを見つけるからです。




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about me:
平成24年4月からは、小豆島で、分娩に関わっていきます。
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています






Commented at 2013-02-09 14:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-02-09 15:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-02-11 13:30
2013-02-09 14:55鍵コメさま>
お久しぶりです。3歳になったのですね。
Aさんも、しっかりしたお兄ちゃんになっているのでしょうね。

妊娠して相談した方が私の友人で、次の妊娠のことを
教えてもらっていました。

今回は時々,授乳が痛いくらいで,大きなトラブルもなく
家族の増えた生活を楽しめているとのこと。私も嬉しいです。

時々、ありがとう・ごめんね、という挨拶で、
問題が簡単になる子に出会います。
そのたびに、鍵コメさまを思い出します。

赤ちゃんという人間と暮らす楽しさと、大変さを、
沢山教えていただけた鍵コメさまとの出会いに感謝しています( ^o^)ノ

無事、強い痛みや熱に悩む事なく日々を過ごしていける様、
私も遠くから応援しています(*^_^*)
Commented at 2013-02-16 14:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-02-16 20:15
2013-02-16 14:25 鍵コメさま>
今回は全開の様な辛い思いをせずにすんでいると伺って、
ホッとしています。

鍵コメさまの最初の初診の時、本当に、大変そうでしたよね。母も子も。

私にとっては「ありがとう」という挨拶に
あんなに反応する4-5か月の赤ちゃんがいるという事を知る
貴重な経験になりました。

あの時、ミルクにしてもおかしくなかった状況を
おやこで乗り越えた鍵コメさまに、今更に拍手を送りたいと思います。
パチパチパチ

話はずれますが、ありがとう、、というと、GLAYの曲の「運命論」と
言う歌が,ありがとうという言葉について唄っています。
https://itunes.apple.com/jp/album/yun-ming-lun/id588710152?i=588710161
↑お暇なときにチラリと視聴してみてくださいね。
by Dr-bewithyou | 2013-02-08 15:57 | 応援メッセージ:支援スタッフ | Comments(5)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児(おっぱいライフ)の応援をしている産科医 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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