「産科が危ない」吉村泰典著 

産科が危ない 医療崩壊の現場から (角川oneテーマ21)

吉村 泰典 / 角川書店


という本が発行されました。

慶應義塾大学医学部教授であり
内閣官房参与(少子化対策・子育て支援担当)でもある
吉村先生の最新の著書です。
先生は2007年から2011年まで日本産科婦人科学会理事長も
勤められています。



10年以上前、吉田病院の産科機能を中止するとき、
どうしてこんなに必要とされている病院の産科機能を
中止するのか、どうしても理解出来ませんでした。

大学の上の先生の説明も、産婦人科医が一人しかいない
病院をなくしていきたいというものでしたが、
愛媛県南部の状況を理解してくれているとは
どうしても思えないままに、
業務を縮小した日々は茨の道でした。

その時に、この本があれば、
そして、こういう遠くのビジョンをもって、
今の産科医療と、将来の日本も安心して子どもを産める社会で
あり続ける為に必要な説明があれば、
もう少し楽に、納得してあの日々を過ごせただろうな、と
思うような内容でした。

その位に、今の産科医療はギリギリの中で
運営されていることを、一人でも多くの人に
知っていただくことも、少子化対策の1つとして
とても大切な事なのだと理解出来ました。

311の震災後に、日本産婦人科学会のHPでは
迷っているときに、頼りになる情報が色々とアップされましたが、
問題が明らかになってから48時間以内に、
産婦人科学会の考えであり、立場を示してきたとのこと。

あの頃は、何もかもがざわついていて、問題の多い時期で、
そのような対応の細やかさに気づかないままでしたので
総括のように記されていることで、あの日々を再び、
追体験するような内容も記されていました。


産科医には周知の事実を整理したものですが、
むしろ、この本は、産科医以外の人たち、
これから産む人たちやその親世代の人、
そういう「産む」人たちを雇用している人たちに、
是非読んで共に考えていただきたい内容です。



目次
第1章 瀬戸際に立たされた周産期医療
 (医療行為自体が業務上過失致死に問われる
 A医師のとった医療行為に問題があったのか ほか)
第2章 産科医がたりない
 (なぜ産婦人科医は減り続けるのか 
 産婦人科医の“産科ばなれ” ほか)
第3章 不妊治療・高齢出産の現実
 (分娩費用の「適正価格」 妊婦健診費助成券の効果 ほか)
第4章 緊急時の対応
 (妊娠中のインフルエンザ対応
 3・11東日本大震災 ほか)
第5章 安心・安全の出産をするために
 (これから産む人、育てる人へ
 ピルの服用と妊娠の関係 ほか)


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目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
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by Dr-bewithyou | 2013-04-14 20:31 | 本の紹介 | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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