赤ちゃんの体重が増えすぎたら「薄めたミルク」でなくてあげるミルクを減らすのでは?(追記あり)

2015年4月8日追記
追記部分は文字色をグリーンにします。

この記事に関して森戸やすみ先生に教えていただきました。

赤ちゃんの「体重の増えすぎ」という状態・病態が、現在のところ、
その先の赤ちゃんの肥満に繋がるという明らかなデータはない状態です。
なので赤ちゃんが必要とするエネルギーを安易に制限することそのものが
妥当かということも考慮する必要があるだろうと言うことでした。

薄めたミルクをあげる事は当然、問題なのですが、
敢えてミルクの総摂取量を減らす事も不要かもしれないわけです。

母乳だけを飲んでいる子は、要らないならそれ以上飲まないので
飲ませすぎにはなりにくいかと思います。

ミルクだけで育つ子も、目安の量があるので、
いくらでも飲むからとどんどん飲ませ続けることは少ないことでしょう。

両方飲んで育つ赤ちゃんに対しては、
母乳を飲んだ後でも泣く事を理由としてミルクをあげるときに、
ミルクの必要な量が分かりにくい事もありそうです。
そのような時に、この記事は参考になるのではないかと思います。


体重が成長曲線のラインよりも早く育つ子や、
ゆっくり育つ子でも、多くは健康な子なので、
小児科の先生の観察のもと
安心して育児していけることが望ましいです。。

。。。。と言う前提でこの記事をお読みください。
(削除する方が良いようでしたら、改めて教えてくださいませ)




昨日は香川県助産師会の研修会で、母乳育児支援についてお話してきました。

その中で、タイトルのように
「体重が増えすぎているので、検診の時に
 ミルクを薄めてあげるよう指導を受けた」
とおっしゃるお母さまの支援についての質問を頂きました。。
(T_T)、、、。
どうしてそんな非科学的で赤ちゃんの体の
仕組みに沿っていない指導をするのでしょう。

どうやら、とても激しい泣き方をする子で、
直接授乳は難しいために
搾母乳と人工乳とで育ててるのですが、一か月検診で
「太らせすぎです。ミルクを薄めてあげて下さい」
と、言われたとのこと。。。。


まず、、
ミルクを使うときは正しい調乳方法で調乳して下さい
です。
それに太り過ぎなら余分なミルクを減らす方法を
検討して工夫する事も求められています。



以前、便秘の指導に薄いミルクを上げるように言われた、
と言う方に遭遇して、びっくりして
慌てて「正しい調乳法を!」という記事をここに書いたこともあります。
http://smilehug.exblog.jp/17779149/

今回のお話は
栄養が足りないと言う問題がなさそうな条件です。
増えすぎる体重が将来の肥満に繋がることを考慮したとはいえ
低い浸透圧(低いと赤ちゃんの体に必要以上に水分が入る)の
水分を沢山飲ませることになるのは
未熟な赤ちゃんの腎臓に必要以上の尿を作らさせることになり
まさに今の体に負担をかけることでもあります。


ただ、困ったことに
一回限りの家庭訪問の助産師さんの言葉と、
お産をしてしばらく入院していたスタッフや
毎回検診を受けている小児科スタッフからの言葉だと、
お母さんの信用の具合が違うので、間違った指導を
受けている方への支援は非常に難しいかと思われます。

そのため、悩みが何なのかに耳を傾けることと、
直接授乳を簡単にする飲み方の情報提供をすることを
中心にしていったという助産師さんの対応でOKと
お話しましたが,帰宅後、もう一度考えてみました。



時々います。
もの凄く泣くし哺乳行動が上手く出来ない子。
母親が授乳に悩むタイプの子です。

ただ、その子の性格はずっと続くので、
とにかく速効に黙らせる方法を教えるよりも、
その泣くことに母親がストレスをか感じずに
楽につきあえるか?の部分での
落としどころを見つけていく方が
将来的には役に立つのではないか、と私は思うわけです。

たまたま、昨日の講義で、
このようなおやこがいて、、、という風に
ピックアップしたおやこでは、
頑として自分のペースを譲らない赤ちゃんが何人かいました。

難しいように見える赤ちゃんが、
リクライニング法の姿勢とか、
Baby led latchを採用する、、、、
つまり赤ちゃんのペースで授乳すると
泣いてしまう前に手を舐めたりしているタイミングだと、
熱心に自分のペースで飲もうと頑張ってくれて
つきあいやすくなる子もいます。
(万能ではありません)

リクライニング法では乳房に赤ちゃんが乗る形になるため、
出すぎた母乳がイヤなときも、
赤ちゃんがくわえる力をコントロールすることで
出る量をコントロールしやすい利点もあります。


ただ、それでも飲みにくい時もあるかと思います。
搾乳を続けるのはとても大変ですが、
直接飲まなくても搾った形でも母乳をあげることは出来ます。

母乳がよく出る人では
◇搾って乳汁分泌を維持する
◇嫌がらない直接授乳の姿勢をゆっくり見つけていく
◇ミルクの止め方を考慮する(絶対に薄いミルクは不可)
ようなことで母乳の量を保ちながら、
赤ちゃんと仲良く出来る方法は必ず見つかることを
継続して寄り添って行くこと、,,,と言うことでしょうか。


また、実際に育児経験のあるあるお母さんがおっしゃってました。
赤ちゃんだって飲みすぎて苦しくなるならば
飲むのを控えたらいいと
すぐに気づくくらいできる生き物だと(^_^)
(この部分は2015/11/14追記)


頑固に見える赤ちゃんは、
案外、豊かな感受性や行動力を隠し持っている可能性を
感じる事もしばしばです。
それは、、、科学的根拠のお話ではなくて、
今までに出会った赤ちゃん達の成長した姿から思う事なのですが。


と言うことで、この問題は宿題となりましたが、
無事、私の久しぶりの母乳育児支援の講義は終わりました。

母乳育児の当たり前は
「とりもどす」必要のある当たり前ではなくて、
ひょっとしたら、
「作り直していく事が必要な」当たり前なのかもしれない、
と、話ながらうっすら感じた日でもありました。


当たり前に,当たり前なおっぱいライフを過ごす
おやこが増えることを願っています。


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平成24年4月からは、小豆島で、分娩に関わっていきます。

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まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
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by Dr-bewithyou | 2013-09-02 16:59 | 応援メッセージ:支援スタッフ | Comments(0)

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