竹宮惠子という漫画家さんについて

はい、はっきりオマケ記事です。
母乳育児支援についての情報をお待ちの方におかれましては、
またのお越しをお待ちしていますm(_ _)m

ネットニュースで精華大学教授である竹宮惠子先生が精華大学の学長になるというニュースをみかけました。

早いうちから少年漫画のように漫画制作をプロダクションの形で行ってみたり、環境問題や、少年愛、暴力などを取り上げてみたり、心理劇もあれば、すごくお気楽なエンターテインメントもある、、、その活動を見るならば、後進の教育のために2000年に大学の教授に抜擢されたのもごもっともではあるのですが,ファンにとっては執筆作品に触れる機会の減る寂しい決定でした。

さらに来春からは、このとんがった大学の学長だそうです。
おめでとうございます。

どこがとんがっているかというと、漫画だって音楽だってきちんと芸術として評価しようとしている人は沢山いますが、それをシステム的な教育が出来る部分は教育を届けて育てて行こうとするその精神!というところでしょうか。
学長になって多くの芸術家を育てていくのも大切な仕事です。未来への希望であると同時にファンとしては新作漫画を読める機会がまた遠くになる寂しさを感じざるを得ないと思ってしまっています。

竹宮惠子先生の作品は絵が私の好みのど真ん中なだけでなくて、世の中の受け入れ方とか、闘い方とか、、、生き方にも沢山の気づきをくれた漫画が沢山あります。有名な「地球へ・・・」は,当時、私もはまっていたユング心理学の理解に役立ったし、同性愛で世の中に波紋を投げかけた「風と木のうた」は、今という瞬間は今しかないことや、人を理解するというのはどういうことか、、、という永久の謎への一筋の光を手にしたものです。あと「わたしを月まで連れてって」みたいな、ホヤホヤ笑っていられる作品も好きでしたし、そこから派生した「エデンシリーズ」は、ハーロック的世界と少し被っていて、リーダーシップの在り方を考えさせられました。また、「紅燃ゆる」は満州国で生き抜いていた芸者さんの話しは人が生きる強さが描かれていて好きです。。。とにかく、好きな漫画家さん、ということで。。。これでブログの記事が一つ書けそうなくらいです♪
とは、某所に書いたもののコピー&ペーストでした。

多分,ファラオの墓と、地球へ・・・とは何度も読み過ぎて、今改めて読んでも新鮮さを感じないほどに物語を記憶しているのではないかと思います。

いくつか、好きな作品の感想などを書いてみます。オマケ記事ですから(^^)v

ジルベスターの星から(まだ電子書籍化せず)は、リルケの詩に始まるSFですが、もうこれ以上頑張れない!と言う気持ちになったときに手に取る作品の一つです。報われない努力に思える結末も,新しい道を指し示す,,,と言う読み方をしているからかもしれません。

わたしを月まで連れてっては、SFホームコメディです。主人公が可愛い女の子なのですが、「オンナは三歳にしてオンナである」というズルさなんかもさらっと描いているのが魅力の一つです。ハチャメチャなのに,時々鋭い真実を突く言葉が混じっているので長い連載期間中、よく雑誌を立ち読みしたり買ったりした、連載されていた頃の自分を思い出すきっかけにもなる作品。主人公の恋人の宇宙飛行士がダメなときと有能なときのギャップがすごくてステキなんです♪

エデン2185はそのわたしを月まで連れてってに登場した宇宙飛行士が、100年かけて目的地に辿り着くという宇宙船のパイロットとして成長していくお話。ダメだな、自分、と感じるときにでも、正義とか,真理とか,愛とか、希望とかを思う時に欠かせない勇気をくれます。松本零士「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」に,私的には世界観が似ている世界。

イズァローン伝説は大好きな長編なのですが、知っている人が本当に少ないというかわいそうな立場の作品です。人のこころの闇を描こうとして描ききれない少し拙い印象もふくめて、立ち止まることの出来ない人生の中で何を捨てて,何を守っていくのかの切り口を色々見せてくれながら、最後はすとんと終わるから、その瞬間に感じる空っぽさに切なくなります。

疾風のまつりごとは、死ぬことなく永遠を生きる兄と妹、という、萩尾望都さんの「ポーの一族」のような設定ですが、これは日本人。人の醜さとか、汚さ、ずるさを描くのだけど、それに傷つかない少女・鳩子のピュアさにオカルトなゾクゾク感がついてまといます。

ロンドカプリチオーソはフィギュアスケートの物語。槇村さとるのアランフェスにも同じ競技を扱うラブロマンスだけど、こちらは天才スケーター兄弟の葛藤を描いています。竹宮先生ご自身が,スランプの時に書いた作品だと書いていらっしゃいます。自分に自信を持てないのに、評価だけがどんどん上がっていくことへの恐怖と、その恐怖を捨てずに歩み続ける生き方への強い肯定の意志が伝わってくる作品。心が疲れると手に取るタイプの本です。

天馬の血族は、竹宮漫画の主人公の多くが、自分で選び決めていくよりも流されていく人が多いなかで、自分で人生を選び取っていく強さが魅力です。イズァローン伝説で描ききれなかった「魔物」の生み出す恐怖を見事に描ききっているのと,モンゴルの衣装や暮らしを混ぜた姿が新鮮です。チンギスハーン伝説の一つのファンタジー。

紅にほふは満州国で生き抜いていた芸者の祖母、その娘と孫との三代記。生命力に溢れた登場人物のあれやこれやに付き合っているうちに世の中は復興していくのですが、それは偶然でもなく、恩恵でもなく、一人一人が勝ち取ってきた物だという。人間が欠点も短所ももちながら行動していくすべてを抱きとめる大らかさを持ちます。

そして、最後はこの一冊。そばかすの少年。ジーン・ポーター作、村岡花子訳の、お伽話的な物語です。手首から先を切り落とされて孤児院に捨てられた少年が、リンバロストの森の管理人となり,人の信用を勝ち得ていくという出来すぎた物語なのですが、村岡さんの翻訳の本はほぼコンプリートできた私がついに本を見つけられなかった一冊でもあるのです。これを甘すぎるお伽話だと嘲笑する生き方もあるだろうけど、このくらい優しい愛が存在しても良いよねと、自分を甘やかしたい気持ちの時にぴったりだったりするのです。


こうやって書いてみると、なんて自分は生きにくい人生を生きてきて、そして、その生きにくさを竹宮先生の作品に助けられてきたのだろうと感心します。色々なことを大変だなと思う時に、前に進む勇気をくれるものがどこにあるかを知っているというのは、幸せな事なのかもしれません。自分が好きな物を選び、集めていくことが出来るのは大切な能力なのだ、と言いきっておきましょう。


まだ、竹宮ワールドでは語れるけれども、これだけ抽象的な文章は読む方も骨が折れますよね。ここまでお付き合い下さってありがとうございます。

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妊娠・出産 子育て
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目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。 まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる 仲間を募集しています




ニュース元記事
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131121/wlf13112117340019-n1.htm

漫画家の竹宮惠子氏 京都精華大次期学長に就任へ 「地球(テラ)へ…」など多彩な作品描く

2013.11.21 17:25 漫画・アニメ
竹宮惠子学部長

竹宮惠子学部長

 京都精華大(京都市左京区)の次期学長に、漫画家でマンガ学部教授の竹宮惠子氏(63)が選ばれたことが21日、大学関係者への取材でわかった。20日の学長選で選出された。12月上旬に開かれる理事会で、正式に承認される見込み。就任は来年4月で、任期は4年。

 竹宮氏は「リンゴの罪」でデビュー。代表作「風と木の詩」「地球(テラ)へ…」で、小学館漫画賞を受賞した。少女マンガだけでなく様々なジャンルの作品を手がけている。平成12年から京都精華大教授に就任している。


by Dr-bewithyou | 2013-11-23 21:03 | 本の紹介 | Comments(0)

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