IBCLCの研修に参加してきました
2014年 03月 04日
NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会の総会と学習会でした。IBCLC(国際認定ラクテ-ション・コンサルタント)が一堂に会する機会でした。
招聘講演1
「アサーション・トレーニング入門
-コミュニケーションの自信を高めるためにー 」教育学修士、臨床心理士 園田 雅代氏 教育セミナー1
「飲むこと・食べることを嫌がるこども」小児科医、IBCLC 大山 牧子氏 教育セミナー2
「IBCLCとして情報提供するときの心得~IBCLCの「行動規範」」小児科医、IBCLC 瀬尾 智子氏 招聘講演2
「親子の関係性をつくる そして はぐくむ」 東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科小児・家族発達看護学教授 廣瀬 たい子氏招聘講演3
「国立岡山病院に学び、教えられ、そして伝えたいこと
-ビリルビンから母乳育児支援、そしてBFHIへ-」前国立岡山病院臨床研究部長 山内 芳忠氏 招聘講演4 「大阪府立母子医療センターNICUの母乳銀行」 大阪府立母子保健総合医療センター名誉総長 藤村 正哲氏
今、日本には恐らく700名か800名はIBCLCがいます。
赤ちゃんを育てるのみミルクもあるのに、敢えてなんで母乳なの?
と、今、育てていない人は言い、
母乳で育てたいと思っただけでどうしてこんなに孤独を感じるの?
と、今、母乳で育てている人は言う温度差があります。
そこには誤った知識や情報が跋扈しています。
赤ちゃんの育児に苦労した方が、
自分のアイデンティティを否定されているように感じて
気持ち的に、母乳に対して
受け入れにくく感じている事もあります。
赤ちゃんの栄養の事だから、何で育てるかは、
命に関わること。
親子の絆の育つ場だから、何で育てるかは、
心に繋がること。
だからこそ、冷静で客観的な視点があることが
お母さん達に選択する自信と機会を与えるのかもしれません。
この学習会で感じたのは、私達が目指すのは
母乳の支援ではなくて、
育児の支援なのだろうということ。
そのために使うツールは
医学的な安全性に関する情報・
心理学的や発達心理学的な問題解決のアプローチ・
技術としてのコミュニケーション能力など、
体温の低いものたちです。
で、IBCLCとして、常に、最新の情報を共有して
どこでも誰でも同じ支援が出来る事を目指しています。
(支援という言葉を使わずにエンパワーとも言うのだけど
これは日本語として通りにくいので、、、)
その事を感じる学習会でした。
体温の低いものをいつも最善の状態で提供できるように
していますが、私達一人一人は、
逢うことでそれぞれの優しさや温かさも交換して
持ち帰っています。
多分、その持ち帰った優しさや温かさは、
体温の低い情報の向こうに透けて親子に届いて
いるのだろうと信じられる研修でもありました。