IBCLCの研修に参加してきました

参加した研修会のメモです。

会場は名古屋国際会議場 白鳥ホールです。
3/1と3/2開催です。

招聘講演1
  「アサーション・トレーニング入門 
      -コミュニケーションの自信を高めるためにー 」
 
 教育学修士、臨床心理士   園田 雅代氏 

教育セミナー1
  「飲むこと・食べることを嫌がるこども」
 
 小児科医、IBCLC  大山 牧子氏 

教育セミナー2
  「IBCLCとして情報提供するときの心得~IBCLCの「行動規範」」 
 小児科医、IBCLC  瀬尾 智子氏 


招聘講演2
  「親子の関係性をつくる そして はぐくむ」
 
 
東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科     
小児・家族発達看護学教授 廣瀬 たい子氏 

招聘講演3 
  「国立岡山病院に学び、教えられ、そして伝えたいこと
         -ビリルビンから母乳育児支援、そしてBFHIへ-」
 
 前国立岡山病院臨床研究部長   山内 芳忠氏 

招聘講演4    「大阪府立母子医療センターNICUの母乳銀行」         
 大阪府立母子保健総合医療センター名誉総長  藤村 正哲氏 



NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会の総会と学習会でした。IBCLC(国際認定ラクテ-ション・コンサルタント)が一堂に会する機会でした。
今、日本には恐らく700名か800名はIBCLCがいます。
赤ちゃんを育てるのみミルクもあるのに、敢えてなんで母乳なの?
と、今、育てていない人は言い、
母乳で育てたいと思っただけでどうしてこんなに孤独を感じるの?
と、今、母乳で育てている人は言う温度差があります。

そこには誤った知識や情報が跋扈しています。

赤ちゃんの育児に苦労した方が、
自分のアイデンティティを否定されているように感じて
気持ち的に、母乳に対して
受け入れにくく感じている事もあります。

赤ちゃんの栄養の事だから、何で育てるかは、
命に関わること。

親子の絆の育つ場だから、何で育てるかは、
心に繋がること。

だからこそ、冷静で客観的な視点があることが
お母さん達に選択する自信と機会を与えるのかもしれません。

この学習会で感じたのは、私達が目指すのは
母乳の支援ではなくて、
育児の支援なのだろうということ。

そのために使うツールは
医学的な安全性に関する情報・
心理学的や発達心理学的な問題解決のアプローチ・
技術としてのコミュニケーション能力など、
体温の低いものたちです。

で、IBCLCとして、常に、最新の情報を共有して
どこでも誰でも同じ支援が出来る事を目指しています。
(支援という言葉を使わずにエンパワーとも言うのだけど
これは日本語として通りにくいので、、、)

その事を感じる学習会でした。
体温の低いものをいつも最善の状態で提供できるように
していますが、私達一人一人は、
逢うことでそれぞれの優しさや温かさも交換して
持ち帰っています。

多分、その持ち帰った優しさや温かさは、
体温の低い情報の向こうに透けて親子に届いて
いるのだろうと信じられる研修でもありました。

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about me: 平成24年4月からは、小豆島の産婦人科医療に関わっていきます。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。 まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる 仲間を募集しています

by Dr-bewithyou | 2014-03-04 01:24 | 応援メッセージ:支援スタッフ | Comments(0)

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