お産をする場所を考えるときに


森戸先生は、いつもご紹介しているのですでに
皆様にとってなじみの小児科医だと思いますが、


助産院・自宅分娩を選ぶ人は全体の1%程度ですが、
周産期学シンポジウムで発表されたデータでは、
異常な子供、つまり神経学的後遺症や死亡となった子供は、
病院で生まれた子が占める割合は51.9%だった、、、と
言うことで、赤ちゃんに異常があった子供を見ると、
1%の施設で生まれた子が全体の半分弱を占めていた、、、
と言うことになるということに関する記事の紹介と解説です。


妊娠も出産も病気ではありません。
無闇に怖がりなさいというわけでは決してありませんが、
でも、命のギリギリの所を、知らないうちに
歩んでいることがある身体の状態であることは
忘れてはいけないものです。

今の時代では産む場所を選ぶことも出来ない人も
少なく有りません。

特に、助産院や自宅分娩にも関わらず、
分娩の進行が異常になっても
病院に紹介しないで最後まで粘る助産師さんと
ご自身のお産を一緒に歩むのは非常に危険です。

紹介が少ないことを自慢するような助産師さんは
決して存在しない筈です。(そうあるべきです)

それよりは、進行にリスクを読み取ったらすぐに、
紹介出来るように普段から医療機関と密接に提携し、
医療行為の大切さを、
助産院・自宅でお産したい!と思っている産婦さんを
納得させることの出来る助産師さんこそが
安心な助産師さんです。


もっとも私は
薬剤もそろい、いつでも帝王切開出来る施設でしか
お産を診たことはありませんので、
安全に自宅分娩・助産院分娩を預かる助産師さんを尊敬しつつ、
自分には、とても敷居の高いお産だと感じています。

絶対に安全なお産はないのです。
途中で急変することなく
赤ちゃんが産まれて子宮が回復して、
無事、その時間を通り過ぎたときにはじめて、
「問題のないお産だったね」と言うことが出来るのが
全てのお産の姿ですから。


これから産む方も、もう産まないけれども、
自分がおばあちゃんになる時の参考にしたい方も、
産む場所を考えるときの情報として
を是非、お読みになってみてください。

お産で守るべきものは、何よりも、
赤ちゃんとお母さんとの命なのです。

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by Dr-bewithyou | 2014-04-02 13:18 | 助っ人さん達 | Comments(0)

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