授乳中に乳首が痛いときにしがちで、効果の薄いこと

「授乳が痛い( ꒪⌓꒪)~Φ!」
、、、そんな時に、痛み対策でしているはずのことで、
余計に痛くなっていることがあるのですが、
ご存じでしょうか。

たとえば、、、
「乳首にサランラップを当てている」
 ・・・切れてすぐ等に傷の乾燥を防ぐのに有効です。
    でも、いつまでも続けていると、
    カンジダなどの真菌(かびの仲間)に感染する
    原因になるかも。

「痛い時に授乳を中止して休憩する」
 ・・・無理矢理に外すと、それで皮膚が切れることも。
    皮膚が切れない、はずし方→
    赤ちゃんが満足して自分で外すとキズが出来にくいです。

「軟膏を塗る」
 ・・・口内炎の薬とか、ステロイドや抗生物質の入った軟膏や
    ラノリン・馬油・ワセリンなどを授乳後に塗ると、
    痛みをすぐに取ってくれるように感じるかもしれません。

    ただし痛みの原因には影響しないため
    赤ちゃん飲み方やママの抱き方を工夫するのが
    上手く出来るようになるまでの緊急避難処置として
    考えていた方がいいようです。

    授乳後に、母乳を塗っても痛みをましにします。

    飲み方を工夫するのが一番速く痛みが解消します。
    (「母乳育児スタンダード」など
      母乳育児の教科書に説明があります)

    文末にも文献をお示ししていますが、
    意外と授乳の痛みに対する効果がない方法の
    ひとつなのです。

「保護器」を使う。
 ・・・これも痛みを感じにくくするようですが、
    作られる母乳の量が減ったり、出る量がへったりしますし、
    ほ乳びんの飲み方と変わり有りませんので、
    直接に飲んだときの痛みが続くことがあります。
    ほ乳びんや保護器で飲むとき、赤ちゃんが、
    結構、舌の先でこするような飲み方をしているからです。

「慣れるまで我慢する」
 ・・・美学を感じますが、子供が効率の悪い飲み方に
    慣れてしまうので、先々、
    乳腺炎や母乳分泌減少に繋がる事があります。
    痛みの出ない飲み方を求めても「サボり」ではないです。
    ほんの数cmだけでも姿勢に工夫していく事も役立ちます。

痛みを考えて使うでは無いと思いますが、、、
「母乳パッドを使う」
 ・・・これは必ずしなくても良いものです。
    ガーゼのハンカチや、フェイスタオルを入れて、
    濡れて冷たくなる度に交換すると快適です。
    ガーゼの方が痛みを感じにくいようです。
    (ガーゼやタオル地などの肌に優しい使い勝手の良い
    洗って使えるパッドの多くは肌にも柔らかい当たり方を
    するようです)

「こすれないように硬い、ぴっちりしたブラジャーを選ぶ」
 ・・・この方法だと、こすれる痛みは減ることもありますが、
    押さえつけるために乳腺炎を呼び寄せるかもしれません。
      


母乳育児支援をしている人の中にも、
上記の記事を読んで
「じゃあ、痛い時にどうしろって言うのよ?」
戸惑った方もいらっしゃるかもしれませんね。

ママたちはさしむき、うちのブログの愛読者さんなら、
耳たこの記事、、、「LAYLAちゃん」シリーズと、
ご自身の授乳姿勢の写真を比較して、
痛くない授乳姿勢を実感しながら見つけるのはいかがでしょう?

スタッフの方で、ご自身で今、体験していく事が
出来るわけでない方は痛くない授乳についての情報を
知っていた方がより安心して納得した支援が
しやすくなるかもしれませんね。

今、授乳の方法については案外と研究が進んでいる分野の1つです。
常に新しい方法や情報が生まれつつあるので、
JALC主催や後援の学習会などもご利用になってみて下さい。

学習会参加が難しい方でも
テキストやDVDなども増えつつあります。


上に書きましたABM(世界母乳学会)の論文です。

BREASTFEEDING MEDICINE Volume 7, Number 6, 2012
a Mary Ann Liebert, Inc.
DOI: 10.1089/bfm.2011.0121
An All-Purpose Nipple Ointment Versus Lanolin in Treating Painful Damaged Nipples in Breastfeeding Women:
A Randomized Controlled Trial
Cindy-Lee Dennis,1,2 Nancy Schottle,3 Ellen Hodnett,1 and Karen McQueen4
授乳用の万能軟膏はニューマン先生の本などにも有りますが、
ステロイド
抗生物質
抗真菌剤
の入った軟膏です。
この軟膏とラノリン(羊の脂肪)を使った群とで、
痛みのスコアも、授乳継続の割合も変わらなかったという
結果が示されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22428572


うちのブログのタグの「痛い」などにも
様々な対策や、痛みの原因についての情報を集めています。
ご覧になってみて下さいね。
(投稿数が多いのでパソコンやスマホでは
 ブログ内検索なども使いやすいです)

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about me: 平成24年4月からは、小豆島の産婦人科医療に関わっていきます。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。 まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる 仲間を募集しています

Commented by ぶぅ at 2015-01-30 22:28 x
文章が読みにくいですね。
Commented by Dr-bewithyou at 2015-02-07 09:54
ぶぅさま>そうですね。
by Dr-bewithyou | 2014-04-27 18:08 | 問題発生 | Comments(2)

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