赤ちゃんの添い寝とSIDSとの関係(英国ユニセフより)

英国ユニセフのSIDSと添い寝に関する
2014年の研究の報告です。

情報メモとして。

Bed-Sharing in the Absence of Hazardous Circumstances: Is There a Risk of Sudden Infant Death Syndrome? An Analysis from Two Case-Control Studies Conducted in the UK

Home>News and Research>Research>Bed-sharing and infant sleep>Bed-Sharing in the Absence of Hazardous Circumstances
http://www.unicef.org.uk/BabyFriendly/News-and-Research/Research/Bed-sharing-and-infant-sleep/--Bed-Sharing-in-the-Absence-of-Hazardous-Circumstances/

論文自体はこちら

元々危険性の高い添い寝を除くならば、
対照群と添い寝群では、SIDSの発症に差がなかった。
というデータのようです。
(例によって怪しい英語力ですのであれれ?と思ったら
 教えてくださいませ)

これは以前の2013年に発表されたCarpenter らによる研究で、
添い寝そのものが全否定されていた事の真否を検討するため
添い寝の条件を確認してみたものです。

リスクの高い添い寝に含まれるもの
ソファでの添い寝
飲酒
薬物使用
喫煙
早産児
というように分類しています。
これらの群では添い寝によりSIDSの発症が増えています。

添い寝することなく母乳育児を続けていくのは、
不可能ではないのですが、
授乳中にうっかり寝てしまうことまで否定すると、
母乳育児自体の否定にも繋がりかねません。

2014年に発表されたのは、
母乳育児の時に赤ちゃんと一緒に添い寝するのは
もしかしたらSIDSのリスクを高めるのではないか?という
不安をもって育児する母親や家族に対しての一つの
答えを示したもの、、、つまり、、、

リスクのない親子では
添い寝でのSIDSの危険性は変わらないけれども、
以下の条件では添い寝を控える事の提案
示したものといえると言えそうです。

飲酒したときは赤ちゃんはベビーベッドに寝かせてね。
喫煙の習慣がやめられないで授乳する事はかまわないけれども、
添い寝は止めてね。(喫煙で授乳を止める必要がないですがこの論文に書かれていることではないのですが)
飲んでいる薬によっては、内服中は添い寝は止めてね。
ソファは赤ちゃんと添い寝するには
ふさわしくない場所の一つです。
早産の赤ちゃんも添い寝は控えましょう。
詳しくは、論文をご覧下さい。

赤ちゃんの添い寝とSIDSとの関係(英国ユニセフより)_d0063558_17561362.jpg

by Dr-bewithyou | 2014-10-20 17:56 | 情報メモ | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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