授乳中の幼児は、断乳すれば夜に寝るようになるのでしょうか?

授乳している子供が1歳を過ぎる頃になると周りから
「そろそろ授乳から解放されるわね」と
世間話のように声をかけられたり、
(こんきょがないにもかかわらず、、、↓)
「そんな風に甘やかすとろくな子にならない」と、
脅されるように決めつけられたりする話をよく伺います。

じゃあ、実際には、、、
断乳で赤ちゃんの夜泣きはなくなるの?それとも続くの?

お母さんの気持ちを一番迷わせるのは、
「断乳したら赤ちゃんが夜泣きしなくなる」
という意見かもしれません。

そこにさらに付け加えるように
「赤ちゃんだって泣かない方が楽だから、
 数日だけ心を鬼にして止めたらいいから。
 そのあとがすっごい楽よぉ」
と言われると迷っても当然かもしれません。

赤ちゃんのためなら頑張って断乳するほうが良いのかな、と
思い始めても、WHOなどで2歳以上までの授乳について聞くと、
混乱することも有るかもしれません。



文献ではなくて、ここからはお母さん達から見聞したことを
書いてみます。
夜泣きが辛くて断乳したあとは?


夜泣きしなくなる子もいるようです。
一方で相変わらず夜泣きし続ける子もいます。

その夜泣きし続ける子の中には、
授乳中はおっぱいを上げればスルッと寝てた子が
根負けしてあげようとしたおっぱいを飲まずに、
泣き続ける子になることも珍しくありません。

なーんだ、振り出しに戻ってしまったわ。。。
という感想でしょうか。
夜の授乳がつらい時に断乳することは、
どこか一か八かの
挑戦に似たところがあるというお答えでした。




特に、お母さんの心が折れそうになっているのは、
夜間授乳回数が多い子だったりするので、
急な断乳では母が乳腺炎になることもあります。
乳腺炎の治療のためには
適切に母乳を乳房から出すと効果的なので、
授乳しようとしてもお子さんに見向きもされないのも、
ちょこちょこ見かけます。

こうなると、フォローするこちらも、
頭を振り絞って対策を考える必要がでてきます。


授乳回数が減ってからの断乳や卒乳は
お母さんの身体の調子で困る事も少なくなります。



辛く感じるほど夜の頻回授乳が必要とされるときは
お子さんが深く飲めていないため、
口に母乳が移行しないことが理由の子もいます。
(これは生まれてすぐの時にも言えることですが)

そんな時は添え乳の姿勢の工夫をすることで
しばし夜の授乳間隔が延びることもあります。


このブログでもタグに「卒乳」の項目があって
などという記事も書いた事もあります

子供の成長は、時に想像以上のスピードで、
様々な物を学ぶこともありますが、
一歩一歩を積み重ねながら育っていくので、
待つ事が多いかもしれません。

それをいかに辛く感じないように待つ事が出来るか、で、
子供の家族の生活もまた変わってくるのでしょう。




夜泣きとは別の問題になりますが、
色々な事情、、、例えばお母さんが
抗がん剤など薬剤を必要とするなどの事態もあるかもしれません。
その結果、どうしても授乳を止めないといけないときもあります。
そういう時には
の記事も参考になれば幸いです。


以下は2017/12/20追記
英国ダラム大学の赤ちゃんの睡眠の研究に基づいた
赤ちゃんの睡眠についてのインフォメーションシートは

の「母乳育児情報」→「2.各種資料ダウンロード」→「6.英国ダラム大学ISISのインフォメーションシート」でダウンロード出来ます。
また、元サイトはhttps://www.isisonline.org.uk で
英語ですが沢山の赤ちゃんの睡眠についての
情報を得ることが出来ます。


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about me: 平成24年4月からは、小豆島の産婦人科医療に関わっていきます。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。 まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる 仲間を募集しています

Commented by ぶーちゃん at 2015-01-16 16:11 x
小説「Live on 君と、生きる。」は、先生と私の共通点はなので、質問というか、お話。
先生は作者のK. Art.さんのツイッター、フォローしてましたっけ、日曜日だったかのツイ、読みましたか。
フォローはしてないけど、時々チェックしてたら、久し振りのツイが、ちょっと感動でした。
わたしの書いた愛読者カードももしかして、読んでもらえたのかなって。それか、その他大勢の感想と一緒に、でもそれでも嬉しいです。
「海外の監督さん達」って、どの監督だろう。主役は勿論「木村さん」でと思うけど、でも監督がまず映画化に意欲が湧いてくれることが先決だからとか、もう妄想が妄想を呼んで。
小説の舞台の小豆島やオーストラリアのケープホイ岬に行くだの行かないのだの言ってる場合じゃない。
私も何か行動しないとと、私も自分の好きな海外の監督に本と映画化願いの手紙を送ろうと計画中です。

ところで、今更ですが、だいぶん、遅くなりましたが、
おめでとうございます。
もう寒中見舞いの季節なのかな。
小豆島は春の訪れを感じることがそろそろあるのでしょうか。
↑の小説の件は、意気込んでしまって失礼しましたです。

ブログを読んで、赤ちゃんって強敵と、暫し思考停止になりました。お母さんって大変、ほんとに。赤ちゃんとか、乳幼児とかって異星人っぽい、言葉喋ってお互いの意思の疎通が図れるまで。まだまだすっごく先のことだけど、生むともかぎらないけど、ときどきブログでお勉強のつもりです。
これからもよろしくおねがいします。

Commented at 2015-01-18 06:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2015-01-21 21:30
ぷーちゃんさま>
赤ちゃんが強敵になる時、「赤ちゃんはこうあるはず」
「こうあるべき」と、今までの知識が邪魔になる事も
珍しくないようです。

これから赤ちゃんと暮らすことになった時には、一回、
このブログで読んだことはすっかり忘れて、
赤ちゃんに向き合ってくださいね。


K.Artさんのtweetは、ぷーちゃんのコメントを見て遡りました。
ファンが観たい物語を紡ぎ、映像化してほしい監督に声をかけるというと、
あたかも知る人ぞ知るというような名優みたいですね。
あんなにスーパースターですのに。

小豆島の冬は風が強いです。案外寒くてロマンチックさも凍えそうな冬に、
ロマンを運んできていただくのは大いに歓迎します(^^)v
Commented by Dr-bewithyou at 2015-01-21 22:06
2015-01-18 06:40鍵コメさま>
卒乳は、赤ちゃんの成長を待つ気持ちと、
赤ちゃんが嬉しそうにおっぱいを飲む姿と湧かれる気持ちとの
間で揺れ動くでしょうし、時には、
赤ちゃんがさっさと乳離れして、ママがぽかーんとしてしまう事も
発生してしまうことのある、皆様一人一人の大切なシーンの一つといえそうです。

お子さんがお食事を普通に食べているならば、鍵コメさまの決めた通りでOKと考えられています。

おっぱいを飲む2歳児もそのうち「恥ずかしいからお友だちには内緒ね」と
ママにお願いしてくるかもしれません。
もしかしたら小学校に入っても「今日だけ!」と、
甘えるままかもしれません。
どんな物語を完成させるかはお二人の相談次第となるのでしょうね。

あと、医学的には虫歯の予防などはお気をつけ下さい。
Commented by こま at 2015-01-22 20:58 x
初めてコメントします!
出産直後から、先生のブログが強い味方でした!
今回は今まさに悩んでいた内容だったので、コメントします。

子供が今9ヶ月なんですが、5ヶ月頃から夜頻繁に起きるようになり、その都度添い乳で寝かせています。
今は30分〜1時間おきに起きます。だっこでユラユラすれば寝るものの、布団に降ろすとまた泣きます。で、結局添い乳…。

毎晩つらくて夜間授乳をやめようか迷っていました。

夜頻繁に起きるという話をすると、添い乳すればいいのよ!というアドバイスと、夜の授乳をやめるべしという正反対のアドバイスがあるので決めかねています。

結局は母親のあなたが判断してね、ということでしょうか。。
育児は正解がないので難しいですね。
Commented by Dr-bewithyou at 2015-01-29 13:01
こまさま>
コメントとブログへのご訪問、ありがとうございます。
現在、夜泣きまっただ中なのですね。

>結局は母親のあなたが判断してね、ということでしょうか。。
>育児は正解がないので難しいですね。

そうですね。こうしたら良いよ!とか、こうしなさい!という
分かりやすい情報に救われることもあるかと思います。

こまさまがおっしゃるように
「正解がない」疑問への答えから一つの答えを選ぶ時、
何かを選ぶと何かを失うこともあるかと思います。

育児では、大切な我が子故に失ったものに対して、
より心の痛みとなる可能性に遭遇するかもしれません。

ただ、技術の工夫で何とかなることもあります。
例えば http://smilehug.exblog.jp/18515316/
のような添え乳の姿勢の工夫で楽になる親子もいらっしゃいます。

夜の授乳をやめて楽になる子もいると伺います。
一方で、夜の授乳を止めると、母乳の量が減ったり、
月経が再開してすぐに次の妊娠をしたり、
この記事のように、おっぱいは飲まなくなって、
相変わらず夜泣きする子もいたりするのを見ると、
止めることは本当に必要だったのだろうか、と、
思う事も珍しくないです。

夜をいかに楽に過ごせるかは、育児の楽しさにも繋がるかと思います。
添え乳を選ぶにせよ、夜の授乳を止めるにせよ、
こまさまが選んだ答えが一番必要な答えだと、
納得出来たら素敵ですね。

by Dr-bewithyou | 2015-01-13 18:48 | 赤ちゃんの能力 | Comments(6)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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