blue et bleu /blue et bleu
そのうちの一曲が
ボーカロイド巡音ルカさんの声によるFallでした。
アルバムを紹介するYouTubeでは
blue et blueでゆあさみちるさんが
体温は低い感じなのですが、
底光りのするような柔らかい優しい声で唄っています。
↑これは巡音ルカさんのもの。
↓これはBlue et bleuのライブ音源。
https://soundcloud.com/masahidesakuma/blue-et-bleu-fall-20120728
↓Cojokさんのライブ音源は同じメロディでも
とても情熱的です。
2015年1月21日発売なのだそうです。
佐久間さんは、多岐にわたるバンドやアーティストのプロデュースを行い、ご自身でも沢山のバンドで音楽活動をなさってきてて、精華大学の教授として後進の教育に当たる機会を得てすぐに、残念なことにこの世界から旅立っていきました。
彼のプロデュースは、仕事をオファーしてきた人たちそれぞれの表現したいことを音楽として破綻させずに制作するための整合性を取ることに徹していたため、いわゆる「佐久間カラー」と言える個性は薄いかもしれません。GLAYと BOØWYが似ているとしたら、GLAYが BOØWYに似た世界観を求めていたという事でもあると思います。
↑のアルバムSAKUMA DROPSに集まったアーティストは、それぞれが違う色の音楽を演奏しているのは言うまでも有りません。音だけでなくて、音を表現する人の想いも大切にする事の出来る方だったからなのでしょう。
GLAYのJIROちゃんは最初はピックの持ち方から説明されたと後になって苦笑しているように、演奏技術、選ぶ楽器(佐久間さんはギターやベースの製作もなさっていました)、その音を出すにはどういうスタジオをどのように使うか、どの国のエンジニアと合わせたら良いか、と細かいことまで、裏方の仕事に徹して音楽を支えているのが、twitterやぶろぐからいつも伝わってきていました。
どうやって音楽が生まれるかの説明は、佐久間さんのブログ「音楽家が音楽を諦めるとき」の記事に詳しいですが、彼の説明は音楽にしても、ビジネスにしても、原発の問題に対してもいつも熱くならないように控え気味でありながら、バランスの取れた立ち位置から成されていて分かりやすかった物です。その知識や思いを注ぎ込んで彼が目指す音を録音するためのスタジオが、精華大学にはあります。彼の仕事ぶりをまとめたNAVERまとめが良い感じに、佐久間さんの仕事ぶりを伝えています。
GLAYさん達の音作りはもともとかなり感覚的なのだろうと思うのですが、佐久間さんは感覚的に演奏しても華やいで見えるような、使い勝手の良い器を用意し続けてくれていたように思います。
FallはGLAYのようにゴツゴツして時に凄いテンションを見せるロックでは全然なくて、心をフラットにしてくれる静寂の音楽です。眠れぬ夜のお供に良さそうです。