産院で産まれたばかりの赤ちゃんにどのくらいの目と手とをかけられるか?網塚先生の記事の続き

出生後のカンガルーケアにどの位のスタッフを
つける事が出来るかについて先日、
青森県立病院の成育医療科の
網塚先生が、東奥日報に書いた記事を以下の記事で紹介しました。
前回は第38回でした。

一番新しい第39回の東奥日報の記事そのものは
網塚先生のブログに上げています。↓
網塚先生の記事によりますと、
現在の産院での新生児の扱いは、
生んだ「母親の健康のために」付属物である新生児の
お世話や観察をしますが、赤ちゃんを1人の入院患者として
カルテ作成をしたり、専任のスタッフをルールとしてつけることは
ルール化されていない事が書かれています。

日本産科婦人科学会の2014年診療ガイドライン産科編でも、

「生後早期から退院までの新生児管理における注意点」の中で、「体温、体重、呼吸状態、哺乳状況、活動性、皮膚色(黄疸(おうだん)、チアノーゼ等)を定期的に観察する」との表現にとどまっており、赤ちゃんのカルテの作成やスタッフ配置には言及していません。

との記載です。
カルテがあると言うことで「居る」という事実が記録されます。
スタッフがいることで、赤ちゃんの様子を専門家の目で観察し、
評価して、より健康で居られるための無駄と抜けのないケアが出来ます。

カルテがないと言うことは、面会のお客さんと同様なのです。
スタッフがつけられていないと言う事は、
今いるスタッフの善意による好意が医療の機動力として
当たり前だと見做されていると言う事なのです。

下の記事は、新生児室で起きた事に対する感想です。
こうしたことは頻繁に起こることではありません。しかし、一定のルールにのっとって観察していれば、すべてとは言えなくても、助かる命もあります。何より大切なのは、赤ちゃんも「一人の人間」として扱われることではないかと思います。

人として敬意を払って対応されることが必要なのは
大人だけでなくて、子どももまたそういう存在です。

赤ちゃんは居住環境が激変しているために身体の状態が不安定です。
歩けないし、言葉も喋りません。

病院の定員やベッドの遣い方の中に、
赤ちゃんの居場所がない現在の病院の在り方に、
どうかもうお産をしない人も含めて
多くの人に感心を持ち続けていただけたら、と思っています。


d0063558_23034072.jpg
じっと見ていたら魔法使いに見えてきた
カモ肉料理(ALICE in高松)




妊娠・出産  子育て 人気ブログランキングへ


 ←バナーを作って貰いました(*^o^*)

記事や写真・イラストの無断転載はお断りします。

2-3年以上前の記事では内容がすでに古い可能性があります。 改訂などの管理が行き届いていないこともありますので 記事の公開時期にもご注意下さい。

about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務 (外来のみ、H27年5月より)
      母乳外来しています。

2015年、四国でIBCLCに認定されるための継続教育単位の出る学習会の第1回目は宇多津で無事に終了しました。
興味のある方で参加出来なかった皆さまのために、2回目も設定できるよう準備していきたいと思います。


by Dr-bewithyou | 2016-12-24 23:06 | 応援メッセージ | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


by Dr-bewithyou
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31