そう有る事が望ましいと思います。
2006年 01月 13日
ただ出産のお祝い金の金額が30万円で、それ相当の金額だけを国が全額補助してその金額の範囲の中で異常が有っても全部対処しなさい。と言われましたら医療サイドとしましては、安全を守るのが経済的な原因で大変になるのは困るなあと言うのが実は正直な思いとしてあります。なので金額の設定とか、開始するためにクリアする問題はたくさん有りそうです。
分娩の経済の問題が、医師数が減ってきている小児科・産婦人科の経営(つまり存続)の問題に繋がり、長い時間をかけて築いてきた周産期死亡の少ない我が国の分娩の安全を守るシステムの維持と発展を守る問題に繋がっては悲しいと思います。
昔、ベビーブームの時代に子供時代を送っていた私の記憶の中の町は子供にあふれていました。今は繁華街とかでなくて普通に昼間に町を歩くと、学校が終わった時間でも子供達は自転車で駆け抜けてどこか(塾とか?)に吸い込まれるらしくて景色には子供の姿はそんなに有りません。やはり子供がいる景色というのは和みます。おそらくはそこに希望があるからでしょうね。
日々出産に関わっていて思いますのは、経済的な問題から子供を産まないという選択をしたり一人で終わりにしたりと言う家庭は多いのですが、何よりも子供がいる事自体をとてもしあわせで望ましい状態だと感じるパラダイムが薄くなっているようにも見受けられます。
「育児は大変でお金がかかるから子供はたくさん要らない。」と言う思いを乗り越える新しい(または昔当たり前だった〕価値観を育てなければ、お金だけを補助してもらってもなかなか実際にすぐに「じゃあ産みます!」と言う決断に繋がるとは考えにくいかもしれません。「子供を育てる事自体が楽しい」と無邪気に言える世の中にすることを同時に行う事も求められているのではないでしょうか。若い人達は本当は赤ちゃんや子供が大好きなのに、その大好きな思いを上手に体験するチャンスが子供に触れる機会が無いことでますます狭まっているようでも有ります。
育児すること自体が楽しくて仕方ないならば、おそらくは経済的な問題を何とかクリアして「生み育てる」選択をしようとするものなのではないでしょうか。(経済的に苦しい、と言いながらもお給料をせっせと貯金して「0の数、間違ってませんか?」なブランド物のバッグや、高級車を手に入れるように。)
また、ミルクだけで育児したらミルク代が一年で10万円前後。赤ちゃんの体のことを考えて一歳の間は牛乳でなくてフォローアップミルクを上げるとそれに+α円。2人生んだらミルク代だけで、一人分の分娩費が必要になるとも言える訳で、お金の配分の仕方と言うものも経済的には考慮する必要が有りそうです。
・・・と言う事で、少子化対策としまして、このハグブログでは「この子の妹か弟が欲しい!」と言う思いを持てるような楽しいおっぱいライフを過ごせるよう支援していけることを願っております。
トラックバックありがとうございます。
少子化、は、地球温暖化とともに、どんどん、
訳の分からない勢いで世の中を変えてしまいそうです。
「育てる」事への支援と言うのは本当に大切だと思います。