情報メモです。
インフルエンザの季節の前に
日本小児科学会と日本新生児成育医学会から
対応策についての提案がありました。
インフルエンザにおける新生児への対応案
2017年9月20日改訂
日本小児科学会日本新生児成育医学会
http://jsnhd.or.jp/pdf/20170925theflu.pdf
そこには以下の内容が書かれています。
正期産児、それに準ずる早産児の出生直後の母子同室は妨げない。飛沫・接触感染に十分注意を払う。
平成29年3月24日に公知申請により承認されたオセルタミビルの治療投与に関しては、新生児・乳児も適応になったが、低出生体重児または生後 2 週未満の新生児に対する使用経験が得られていないため、投与する場合は副作用の発現に十分注意する 4)。
オセルタミビルの新生児への予防投与の有効性は明らかでないことから、原則行わない方針を継続する。
母乳が赤ちゃんのインフルエンザ感染を防ぐための働きをすることが
わかってきていますのでこの対応案においても
原則、母乳栄養を行う。原則、飛沫・接触感染予防策の解除は,母親のインフルエンザ発症後7 日以降に行う。
とされています。
原則、と言うところには、早産児かどうか、
母親がかかったタイミングはどうかなどでも
異なるところもあるので、全例をこの通りにする
と言うわけではないのです。
必ずリンク先またはURL先をご確認ください。
↓は以前のうちのブログの記事ですが、
妊娠中の母親の「インフルエンザのワクチン」は問題ありません。
(病原体によって接種をひかえるワクチンもありますので
ワクチンならなんでもOKというわけではないので
このような書き方をしています。)
http://smilehug.exblog.jp/19979023/
一番は、赤ちゃんの周りにいる人がインフルエンザに
かからないことです。
ワクチンを受けられる人がワクチンを受けて
人への感染の原因にならないような準備もしておきたいものです。
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医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
責任を持てないため、基本的に行っておりません。
←バナーを作って貰いました(*^o^*)
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
2017年5月28日(日)に高松社会福祉総合センターで第二回目の四国母乳育児を学ぶ会は盛況に終わりました。みなさまのご協力に感謝します。