添い寝の時の注意
2006年 03月 10日
この記事をよくみてみましょう。乳幼児の窒息死のうちの半分は、「親など」が覆いかぶさることに問題が有る鼻と口の閉塞であるという結果が東京慈恵会医科大法医学教室による解剖データの分析の答えとして出てきたとのことです。結果として
睡眠中の乳児の窒息死は、〈1〉柔らかな寝具〈2〉うつぶせ寝〈3〉顔を下に向かせる〈4〉添い寝——などの要因が重なって起こることがわかった。
最近、フワフワのやわらかいベッドで寝ているママが増えました。フワフワのベッドやお布団は、赤ちゃんのベビーカーなどの研究でもからだが沈み込むものは赤ちゃんが窒息する可能性が高いと言います。添え乳で寝ているときは、赤ちゃんが倒れないようにクッションなどを利用すると授乳しやすいのですが、あんまりにママにぴったりくっつけてしまうと赤ちゃんが苦しくても逃げる場所が無いので、ママがウトウトしたら赤ちゃんが離れる余裕を持つことも大切でしょう。そしてお布団は固めのものを利用し、掛け布団も赤ちゃんのところは軽いベビー布団を書けてあげたほうが安心かと思います。
研究データを出した先生のコメントは
高津教授は「生後6か月以内は、仰向けに寝かせたり、添い寝をやめたりするなどの配慮が不慮の事故を回避する。けっして親子のスキンシップを否定するわけではない。添い寝のときは細心の注意を」と話している。
・・・スキンシップは否定しないけど添い寝は細心の注意を、とのこと。ここからでは何に細心の注意をしたら良いのかは分かりにくいですね。だって、赤ちゃんは夜ほど、よく泣くのですから。
思いつくこととしまして、まず首の座らない赤ちゃんが呼吸をしやすいように背骨がまっすぐになるような仰向けになれるスペースは確保して行く必要が有ると思います。赤ちゃんがおっぱいを吸いやすいように余りぴったり囲んでしまわないことも大切かと思います。またお父さんは赤ちゃんへの意識がママほど研ぎ澄まされてない人が多いかと思いますので(研究も「親など」と書いていて、どんな育児状況のどんな人が赤ちゃんを圧迫したのかが、この記事からは不明です)、生後6ヶ月未満の赤ちゃんとパパの添い寝は要注意となりそうに感じます。当然、泥酔したママは赤ちゃんに気を使うことを忘れるので添い寝は禁止です。(これも授乳中だと、赤ちゃんのおしっこがアルコール臭くなるので泥酔するほど飲酒すること自体が珍しいかと思いますが)
うつぶせで添い寝と言うのは私はイメージしたことが無かったのですが、これはとても危険な姿勢です。たとえば赤ちゃんがあんまりに泣くので胸の上でカンガルーケアをするときは、赤ちゃんの観察を続けられるほどママが元気なときに行いましょうね。赤ちゃんと添い寝をしても泥のように寝込んでしまうほどに疲れないように、忙しいときは赤ちゃんが寝ている間に家事を片付けたいだろうけど、そんなときこそママも一緒にお昼寝など上手に取ってください。
育児は大変なので疲れ切ってしまうまで頑張らずに、おばあちゃんやお友達に家事も助けてもらうことも大切です。ママは元気ならば、いつでも赤ちゃんの異常を敏感に感じ取るアンテナを持っているのですから。