卒乳
2006年 10月 15日
豊かな(^-^)おやこの絆を経験するおっぱいライフもいつか終わります。
UNICEFなどが提唱する金のリボンのキャンペーンではおっぱいライフをいつまで続けることが望ましいかを、おやこの心身の健康のためのゴールドスタンダードとして
☆6ヶ月までの完全母乳
(果汁などは与えることの危険性が言われ初めています)
☆2歳またはそれ以上の間、赤ちゃんが欲しがる間は授乳を続けること
(長く授乳することで期間の長さに応じて、
赤ちゃんの中耳炎や肺炎の発症が減り、
ママの乳ガンや卵巣ガンの発症が減ります)
と提唱しています。
ところが、残念なことにわが国ではつい最近まで厚生労働省が人工乳の商取引に関する規約(通称、WHOコード)の遵守を軽んじて(悲しいことにそれは今は野放し状態です)、他の先進国の動向に逆行するかのように早期離乳を勧めていたので、たくさんのママ達が乳児検診で「まだ母乳を上げているの?」と叱られたり、「ハイ!これが牛乳ですよ!」とママの意向も確かめずに検診の終わりに赤ちゃんに牛乳を飲ませるような荒っぽいやり方で断乳を勧めたりしていたものです。(今、厚生労働省も変わりつつあるようです)
さて、難しいことはさておいて、あなたの大切な赤ちゃんとのおっぱいライフもいつか終わりの時がきます。先日、私のお友達の赤ちゃんが卒乳しました。おめでとうございます♪
冒頭に、「豊かな」と書いたのは、楽しさだけでなくとまどいや不自由さやしんどさも、納得したりできなかったりしながら乗り越えていくことで、ママが成長して赤ちゃんの表情が豊かになっていき、おやこの信頼関係が育っていった姿から思い浮かんだものです。
優しさは、優しくされた経験からしか学べないのだと言われています。赤ちゃんはママやパパにお願いしたら自分にできないことも満たしてもらえるし、満たしてもらえない時も自分のために頑張ってくれる親の気持ちを浴びることができます。またママも、張ってつらいおっぱいを赤ちゃんが飲むことですっきりしたり、ずっとお世話するばかりだった赤ちゃんもいつしか育ってくるとママがしんどそうに寝ていたら、ママがやってあげたように赤ちゃんに頭を撫でてもらったりして優しさを繰り返して経験していくことが出来ます。
手間ひまかけたおっぱいライフで助けあった我が子を例えば疲れてちょっと疎ましく感じる瞬間があったり自分のイライラで八つ当たりすることはあったりするでしょう。でも、可愛いと思えない辛さを毎日毎日感じ続けることは、おっぱいライフの最中のママはストレスを軽くしてくれるオキシトシンのおかげであまりないのではないかと思います。
また、赤ちゃんは自分がおっぱいを飲んで幸せになる時に、ママが疲れている時にはそれをボディランゲージで感じることでしょう。また母の命のかけら(おっぱいの成分にはリンパ球などの細胞成分つまり本当に母の体の一部分が入っているのです)をもらうことで自分が生かされている訳なので、ママの伝えることのない痛みも授乳の度に命のレベルで感じながら育っていきます。
ママのそばに戻れば安心できる!そういう帰る場所を繰り返し繰り返しかけた愛情が作り上げていきます。また、ママも育っていく赤ちゃんの笑顔や寝顔に自分が関わっていることを感じることで赤ちゃんが育ってきた自信や満足感があることでしょう。
いつまでに止めなさい!と周りが強制しないなら赤ちゃんの消化機能が成長して、赤ちゃんとママの新しい絆がしっかりしてきた時に赤ちゃんは安心して卒乳=乳離れしていくことができるのだと卒乳できた友人おやこを見ていると思いました。。
(ただしおっぱいストライキを卒乳とわかりにくい時期もあるかもしれないですね。1歳になるかならないかの時期で何回も飲んでいたおっぱいを急に飲まなくなるのがそれです。)
おばあちゃん世代には「断乳」は当たり前でした。その当時は、断乳することがおやこの幸せだと思われていましたから、今の私たちの指導や技術も完璧ではない可能性はあります。ならば、少しでもたくさんの笑顔に溢れた毎日の応援が出来ることを願います。そして、何が正しそうなのかを日々一番理解しているのはママ達ですから、ママ達の感じた事を受け取るアンテナも磨き続けたいものです。
(長く授乳することで期間の長さに応じて、赤ちゃんの中耳炎や肺炎の発症が減り、ママの乳ガンや卵巣ガンの発症が減ります)
このことをもっと早く知っていたら、上の子にもっと長い間母乳を続けていたのに・・・と思いました。
お姉ちゃんはよく病気をする子で、中耳炎で何ヶ月も病院に通ったり、風邪をひいたかなぁ?と思うと気管支炎になり、ひどい場合は肺炎を起こして何度か入院しました。小1とは思えないほど体も大きく、見た目はすごく元気そうなのですが、今でも喘息の治療を続けています。もっと長い期間母乳を続けていたら、もっと体の丈夫な子になっていたかもしれないと思いました。
実は・・・
母乳をやめた理由に、ある場所で1歳を過ぎると母乳では栄養が足りなくなるのでフォローアップミルクを使うように進められました。しかしお姉ちゃんはミルクが嫌いで全く飲まず、ミルクを進めた結果母乳も飲まなくなってしまい、仕方なく卒乳してしまいました。
今の新しい知識や情報を見ると、「あの時に、、、」と、思って残念に思うことが有りますよね。私も、やはり、「このことをもっと早く知っていたら」と思うことがしばしば有ります。
だから、その時代に一番いいと言われていることをしてあげたことで、みさきママさまはその時代のベストを尽くせたのだと私は信じています(^0^)
「長く飲ますことが出来ればその期間に応じて免疫効果が有る」この情報はまだまだ新しい知識なのでユニセフがキャンペーンをしている訳です。
お姉ちゃんにもっと長くおっぱいを上げていたら、、、と思って残念に思うことはこれからもあるかもしれないですね。その時に、「それでも1年もおっぱいを上げられたからこんなに元気でいるのね」という気持ちで、お姉ちゃんを見つめてあげていいのだと思います。
知識や技術は進歩していってもママが「この子に出来る限りのことをしてあげたい」と、思う気持ちは変わらない。だからこそ、授乳している親子の姿には見ていると和む空気があるのかもしれません。
新しい知識が、ママ達に窮屈な思いをさせませんように。
今年5月に先生に娘を取り上げて頂きました。ありがとうございました!
もうすぐ5ヶ月になりますが、すくすく(むくむく)元気に育っています。
産まれてから母乳だけでこれまでやってきました。
しかしその間(夏をはさんだこともあり)、義父母に白湯や果汁を飲ませないことにずいぶん心配されました。
そして、今は6ヶ月までは離乳食をはじめないことに呆れられています。
義父母の子育てを否定せず、6ヶ月までの完母を理解してもらいたいのですが、うまく説明できず困っています。
どうして6ヶ月までは母乳だけでよいのか、自分なりに調べてみたのですが参考になる文章や資料に出会えません。
お忙しいと思いますがアドバイスを頂けたら嬉しいです。
コメントありがとうございます♪
すくすく、むくむく育った赤ちゃんとの生活も、
だんだんと変化していく中で、「離乳食」の問題は、
悩ましいものが沢山有るかと思います。
ちょっと締め切りのある仕事が済みましたら、記事としてアップしますので、
とりあえず参考文献を、、、
◇「補完食」(WHO)
http://www.jalc-net.jp/>母乳育児学習のためのリソース
から購入出来るサイトに飛びます。
同サイトの、「今までのトピックス」から
「子どもに果汁を与えるリスクと適切な摂取方法についての勧告」(アメリカ小児科学会)
が、果汁に対する現在の最新の見解です。
また、技術的方法としましては、
http://www.bonyuweb.com/
から、「書籍紹介」>「離乳食」
も、参考になります。
>つづく
http://www.bonyuikuji.net/goldenbow/index.html
も、ユニセフのキャンペーンとして参考になるかと思います。
http://www.bonyuikuji.net/wbw/2004wbw.html
こちらは、母乳育児支援ネットワークのものです。
自分だけでなく義父母も、赤ちゃんを思っている気持ちを汲もうとする、
いよよさまは赤ちゃんのお母様として、
いろんな気持ちややり方が有ることに気付いた事が素晴らしいと思います。
取り急ぎ、情報提供だけさせて頂きました。
補完食(離乳食という言葉を、補完食、と言う言葉に変えよう、
と言う動きに賛同させて頂きます)のお話をまた、あらためて、
アップさせて頂きます。(仕事が遅いのをお許しくださいませ)
携帯でのぞかせてもらうばかりの毎日ですが
ようやく落ち着いてコメント書きに来られました♪
ほんとに2年の間お世話になりました。
義理母のどんな言葉も友人の昔ながらの言葉を聞き流せたのも
私には信頼おける先生がいますっていう自信があったからです。
おかげでここまでミニcoroをスクスク育ててこられました♪
全て
おっぱいが解決してくれるってことも
おっぱいが教えてくれたし
先生がそのこと
何かにぶつかる度に
教えてくれました。
なんだか簡単な言葉ばかりですが
ほんとに沢山のステキなお話いつもありがとうございます。
そしてこれからも
ココはおっぱいライフを続けるお母さん達の
強い味方でありますように♪
いよいよ
第二子の出産予定日まであと一ヶ月きりました♪
これからも悩めるわたしは先生の背中をツンツンつついて
いろんなこと教えてもらいに来ると思いますのでよろしくお願いいたします(笑)
>簡単な言葉
で、とても沢山の思い出が浮かんできました。
それは、まるでおっぱいライフそのもののように(^0^)
私が、現実離れした理想的すぎる言葉を綴らないために、
coronaさまの経験はどれほど役に立ったことか。
本当に沢山沢山のことを教えてくれてありがとうございました。
第二子と第一子、それぞれに、
限られた時間の中で接していく事は私の支援活動のなかでは、
気にはかけているけれどもまだ未知の世界であります。
是非是非、背中をツンツンしてくださいませm(_ _)m
参考になりました。
先日夫との会話の中でこんな言葉がありました。
「どうして、みんな離乳食を早く食べさせたがるんだろう?長い人生の中でずっと母乳以外をたべるんだからスタートが1,2ヶ月遅くともいいじゃない」と言う私に、
「そうなんだけど、俺なんかも早く一緒のもの食べたいって気持ちがあるよ」と夫。
なるほど!と思いました。
おいしいものを食べた時は大切な人たちもに食べさせてあげたいと思うし、一緒の食卓を囲み同じものを食べることは楽しいこと。
娘を見守ってくれている人たちが食べさせたいとするのは、
母乳を与えるのと同じように、慈しみ育てたいと
思ってくれる気持ちの表われなのかもしれません。
今は私だけがその楽しみや喜びを独占してるんですね。
母と周りの人たちとの間に時々できてしまう溝。
でも気持ちは同じだけにとても残念なこと。
そんな溝を作らないためにも、母乳育児が当たり前のこととしてもっと世間で認知されるようにななっていって欲しいなと願います。
家族の思いに気付くいよよさまのやさしさが素晴らしいな、と思いました。それは必ず赤ちゃんの大切な宝物になっていくと思います。
ご主人さまが「一緒のものを食べたい」美味しさを分け合いたいと思う気持ちはとても優しいものです。だから逆に、
◇赤ちゃんの消化管が未発達で大人と同じものを食べられるのが二三歳位
◇母乳の中には消化酵素や消化を助けるホルモンが入っている
◇母乳は飲む回数が減ると分泌量が減る
◇何歳になっても母乳の中の免疫物質は減らず長く飲むほどに値打ちが有ること
◇飲まなくなると出なくなる「おっぱい」は、赤ちゃんの大切なこころの避難場所であること
・・・などの新しい知識に対して興味を持ってくれるかもしれないですね。お薦めした本の中でも「補完食」は、赤ちゃんの身体の仕組みをよく見つめた新しい情報が集まっていますので夫婦で二人が納得出来る「わが家流」の、赤ちゃんの食事の参考になるでしょうね。
>母乳育児が当たり前のこととしてもっと世間で認知されるように
>なっていって欲しいなと願います。
それは大切ですね。今後も心していきます。とても、貴重な思いを伝えて頂きありがとうございますm(_ _)m