歯と母乳の関係

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とで、歯が生えて痛い授乳について書きました。さて、その可愛い「歯」自体に対して、授乳するというのはどのような影響を与えるのでしょうか。




おそらく「歯が生えたら虫歯になるから、母乳はやめなさい!」

・・・そういう風にきっぱりと指導された経験を持つおっぱいライフ真っ最中のママは少なくないと思います。赤ちゃんが自分で「おっぱいにバイバイ」を決めるまで授乳を続けたい、でも、赤ちゃんの歯に虫歯を作るのもかわいそう。家族にも「もうそろそろ、断乳の時期じゃないの?」と言われるし、どうしたらいいのかしら。

この悩みは1歳以上でおっぱいをあげているママたちの悩ましい問題の一つですよね。さて、そんなときに役立つ情報です。

http://www.jspd.or.jp/contents/common/pdf/download/06_03.pdf (H26/8/1確認)

小児科と小児歯科の保健検討委員会からのお知らせは、平成16年1月16日の日にちがついている情報です。

内容は
◇イオン飲料とむし歯
◇母乳とむし歯

の二項目からなっています。




残念なことに、とにかく母乳さえ上げなければうまくいく、、、という問題解決の方法を選択する医療保健の立場のスタッフが少なくない現状のなかで、歯が生えるまでおっぱいライフを続けているママたちが乗り越えた様々な障害は本当に大きなものがあります。


ここは欲張って行きましょう!
おっぱいライフも守りましょう。
乳腺炎にならないように気をつけましょう!
赤ちゃんに虫歯を極力作らないようにしましょう!

そう言う欲張りライフの為に、何を気をつけて行けばいいのか、と言うところのポイントとしては、やはり、虫歯ができる仕組みにも気持ちを向ける必要が有りますよね。



勉強会、ピックアップ
で、ここのblogで一度、歯と母乳の関係についてお勉強してきたことのメモ書きも書きました。

この時の講師の先生は、小児歯科の先生なのに、仕上げ磨きにさんざん頑張ったのに子供には4本の虫歯ができてしまった、とおっしゃっていて、「僕みたいな、仕上げ磨きの鬼がやっても虫歯はできてしまいました。ましてや普通の人のし上げ磨きで虫歯ができたとしても、一概にお母さん達のやり方がまずかったとは言い切れない」と、明るくおっしゃってたのが印象的です。


やはり、おっぱいライフに理解のある小児歯科の先生にこまめにプラークコントロールをしてもらうことも大切になります。

残念なことに、小児歯科の先生も「おっぱいをまずやめるべきだ!」とお考えの先生がまだまだ多いので、味方になってくれる先生に出会うことが大変かも知れないですね。私の聞いた話では、3歳児のおっぱいライフ現役のお友達のところではいつもフッ素を塗ってくれる先生に敵対心(笑)が無くなってから、虫歯の治療をしたので取り押さえなくても頑張って治療を受けられた、と言うお話も聞いた事があります。



一本でも歯が生えた時からプラークコントロールや歯科検診は開始して早すぎません、

そして、虫歯ができやすいのは、
◇歯垢がある
◇歯垢に存在するミュータンス菌(虫歯菌)が活動出来る栄養が有る
と言う条件がある時。

上側の前歯に虫歯ができることが多いのだとか。
特にそこの手入れが必要です。

また、「おっぱいが良いなら、ジュースも歯磨きの後でもらっていい」と思う赤ちゃんにならないように、歯を磨いた後の飲食を無制限に行わないことも大切です。




虫歯も防ぎながら、ラブラブでいられるおっぱいライフを楽しむこと。

ちょっとだけ、今日から余分に意識してみてくださいね。
Commented by くるみ at 2009-12-07 00:46 x
はじめまして!先輩ママからこちらのブログを教えていただきお邪魔しています☆
先日1歳2カ月になる息子の歯科検診(2回目)に行ってきました。現在歯は上下2本ずつの4本生えているのですが、すでに虫歯菌が存在している・・・ということで夜の歯磨き後の授乳はしないように指導を受け、今後断乳に向け授乳は控えていくように言われました。
ただ、私は自然卒乳を目指しており、また息子もご飯よりおっぱい派。おっぱいを飲みたがるので3回のご飯の量も小食です。おっぱいが飲めないとなると可愛そうなくらい泣くし、お腹すきすぎるとまた右に同じ…という状態で、虫歯にさせないためにどうするのが一番いいかいまものすごく悩んでいます…。やはり夜もおっぱいあげてはいけないのでしょうか?特に前歯の歯磨きをがんばればいいのでしょうか…?よかったらアドバイスください。。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-12-07 22:24
くるみさま>
初めまして。コメントをありがとうございます。

赤ちゃんにおっぱいをあげ続けたいし、
虫歯も心配だし、、、と、悩んでいらっしゃるのですね。

赤ちゃんの健康について関心が高いのが伺われます。

質問のお答えは、くるみさまがもうすでにおもちなのだと思うので、
一つ情報提供をさせていただきましょう。

母乳育児、母乳の大切さというのは、
残念ながら、いまのところ大学の医学部では学ばないのです。
おそらく歯学部でも同じではないでしょうか。

つまり、赤ちゃんの歯の健康は歯医者さんが専門ですが、
赤ちゃんの体と心との健康は、
お母様が一番の専門家ともいえるのです。

お母様が「これが大切!」と、思うものは、
赤ちゃんへの愛情から生まれている貴重なだと思います。

今もまだ、おっぱいの値打ちを理解せずに「断乳を!」と、
おっしゃる先生がたくさんいらっしゃるのです。

この先は、
独り言ですが、、、おっぱいライフを応援してくれる、
歯医者さんと、赤ちゃんの歯科検診をしながら、
卒乳までを過ごしている幸せな親子も、実はたくさんいるのです。
歯の健康も、大事ですものね。
by Dr-bewithyou | 2009-02-11 17:29 | 問題発生 | Comments(2)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


by Dr-bewithyou
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