パパママセミナー、おかげさまで無事終了です

20名弱の赤ちゃんと、そのパパやママ。
お休みの日に「赤ちゃんのために」と集まったみなさま。
そのパワーに圧倒されないように、お話しした「オッパイの力」。

まず、久しぶりにお会いしたのに、お顔を覚えていなかった皆様、
ごめんなさいね。
私は、顔を覚えるのがとても遅いのですm(_ _)m



このたびの内容は、

母乳と環境―安心して子育てをするために (岩波ブックレット)

本郷 寛子 / 岩波書店


を、片手にお話ししました。

手に持っていますが、とても細やかな内容の本で、
スライドなしできちんと内容を間違わずにお伝えするのは難しいようでした。

そこで、乱暴にも内容をガシッとまとめて、
◇どうすればたくさん出るか?痛くないか?
◇ダイオキシンのような有害物質にあふれた時代の母乳育児
と言う二点でお話しました。

たくさん出すためには痛くないように抱いて授乳することが大切。
片方で10分から15分くらい、できたら赤ちゃんが離すまで授乳する。
授乳の後半で、後乳という脂肪分の多い母乳が出ることをお話ししました。

そして、ダイオキシンが混じっているから母乳が危険なのでなくて、
母乳に混じるくらいなら、赤ちゃんは胎内でも、
ダイオキシンにはさらされていること。
長く母乳をあげることは、
そこから生まれる問題を相殺(やっつける)可能性があることを
お話ししました。

ミルクにメラミンやサカザキ菌が混じっていても、
目でそれを確認できないこともあわせてお話ししました。



質問コーナーは、
アレルギーや離乳食、夜泣き、授乳と薬、
おしゃぶり、インフルエンザなど、
お母様たちがそれぞれ、普段困っていることを、質問してくれました。

指導する人の母乳に対する知識が極端に少ないことがある現代では、
普段頼りになる人の指導が、母乳の話になるといきなりあやふやになり、
すぐに「ミルクでいいじゃないですか」という結論になって、
今まで一生懸命赤ちゃんを慈しみ母乳をあげてきたお母さんを
不安にさせて、安心させることがない可能性もあります。

それを保険師さんや、小児科の先生、保育士さんのように、
いつもは頼りになる人たちに、もっと知っていただける世界にならないかなあ、
と、普段は育児の現場に出ない産科医の私は思ってしまいました。



お母さんもお父さんも、我が子を
より健康により大切に育てたいのだという、
暖かい思いを胸に秘めているのを再確認した日でした。




いつもお話の機会をくださいます、
愛媛県助産師会のみなさま、
えひめ女性財団のみなさま、
今回も、貴重な機会を提供いただきありがとうございました。

お休みの日に、参加してくれたパパやママ、
お疲れの所、わざわざお越しいただきありがとうございました。



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Commented at 2009-09-13 23:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hana at 2009-09-13 23:46 x
産前産後、病院でお世話になりました。いつも読ませていただいています。
そのお陰で今日セミナーに参加することができました。
マッサージの講習もさることながら、月齢の違うたくさんの赤ちゃんを見ることができ、先生のお話を聞くことができ刺激を受けました。

夜泣きのお話は特にありがたかったです。
うちの子も夜中に何度となく起きるのでその都度授乳しており、なんとか長い間眠ってくれないだろうかと、たくさんのネンネの本を読んでいました。でも、元気だったらそれで良し、ですよね!
子供にとことん付き合う覚悟ができました(笑)

ところで、毎日お忙しい先生が、短期間の付き合いの患者を覚えていらっしゃらないのは当然です。覚えられてると「私、そんなに強烈だったかな!?」と、かえって不安になります(^_^;

私をミルクで育てた母も、赤ちゃんはミルクで育てるものだと思っていた主人も、妊娠中に先生のお話を聴く機会があったので母乳育児を応援してくれるようになりました。
今も母乳育児を続けられているのは、先生(もちろんスタッフの方々も)のお陰です。母子ともにお世話になった身としてはご挨拶せずにはいられない、それだけなのです。
Commented at 2009-09-13 23:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-13 23:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-09-14 21:47
2009-09-13 23:27鍵コメさま>
わざわざ、お越しいただいてありがとうございます。

自分が育児生活をしてみて、
どんなに仕事が好きかわかった、、、というのも、
育児のおかげの一つですね。

授乳を止めることで楽になることもあり、
止めても楽にならないこともある。

それを自分で一つ一つ選び取る人生は素敵だと思います。

ただ、母乳育児支援をする身としましては、
どれほど母乳がかけがえがないか知るものですから、
つい「もう少し」とすぐにお返事してしまいます。

せっかくなら、アレルギーや免疫に役立って、
ママを信頼する赤ちゃんの気持ちに答えるこの時期を、
大切にできるなら、それに越したことがないけどなあ。と
思う訳です。

まずは、一年、いろいろあったのに、
本当に頑張りましたね。そこの所には拍手させてくださいね。
ps;クッキー、美味しかったです。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-09-14 21:53
hanaさま>
貴重な感想をありがとうございます。

自分もミルクで育っているし、、、母乳って無理かなあ、
とも思ったこともあるでしょうに、
こうしておっぱいライフを楽しむことができた嬉しさ、
充実具合が伝わって来てじ〜んとしました。

夜泣きは、毎晩のことだけに、本当に大変だろうと想像します。
昨日話し忘れた内容を今日,追加しておきました。
http://smilehug.exblog.jp/10223842/

赤ちゃんとの豊かな色合いを含んだ,
言葉の要らないコミュニケーションを楽しめますように。
by Dr-bewithyou | 2009-09-13 19:37 | 応援メッセージ | Comments(6)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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