乳腺炎にならないには?

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乳腺炎、、、インフルエンザ並みの発熱やだるさ,痛さに、
「二度となりたくない!」とか
「それが怖くて,断乳しました」と言う話を耳にするのは、
決して珍しくはありません。

今までの投稿では、
◇乳腺炎の仕組み
◇治し方
について,詳しく書いてきました。
仕組みを見つめ、治し方のコツをじっくりと見つめると、
そこに予防法が隠れていると言う訳です。




さて♡♥♡♥♡
そこをちょっと簡単に,ちょっと強引に書いてみましょう。


1:リラックスする

2:おっぱいを締め付けない
  ブラジャーも,赤ちゃんの抱き方も

3:母乳の通り道はまっすぐに

4:痛みを感じ始めたら、抱く角度を変えて、授乳回数を増やす

5:からだを休ませて,オッパイを休ませない
  乳腺炎を治すための条件は、かからないためにも効果があります

6:離乳食の始まっていない赤ちゃんをおいて
  ママだけがお出かけするとき
  ・・・まず,本当にお出かけが要るのか考えましょう
  どうしてもお出かけが必要なら、赤ちゃんを連れて行けないのか
  考えてみましょう

  一回だけ、と安易にミルクを使うことで、
  乳腺炎になる人や母乳を続けられなくなる人も
  残念ながら少なくないのです


7:赤ちゃんも育ってきて授乳回数が少なくなっていて、
  ママだけがお出かけしたり,ばぁばのお家にお泊まりするときは、
  授乳予定時間にオッパイが張ってきたら
  「乳管開通法」「圧抜き」という手入れをする。
  コツは「搾りきらない」「搾りすぎない」
  乳首の周りが柔らかくなったらそこでいったん手入れを中止します
  
  すっきりするまで搾ると、あとでいっぱい母乳が作られて
  あっという間に乳腺炎になることもあるのでご用心  
  
  また,射乳反射でザ〜っと母乳が出始めたら、
  軽く拳で乳首を痛くない程度に圧迫すると出過ぎを防げます

  くれぐれも
  「休ませない」の言葉にのせられて搾りすぎないようにご用心

  もちろん,張らないときには、手入れもしないで、
  そっとしておいて大丈夫です。

8:再度、、、リラックス(*^▽^*)
  疲れは,乳腺炎の引き金を引くことが少なくないのです



リラックスしてますか?夜更かししてませんか?
バランスのとれた食事をしていますか?
。。。読むとな〜んだ,と思うのだろうだけど、
予防はこれにつきます。







♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ ♧♣ 
ちなみに、↓この下は息抜き程度に見てやってください。

ちゃんとした教科書には書いていない乳腺炎として。。。。
(学生さん,決して試験では書かないでね。
 助産師さん、カンファレンスでこんなこと,言わないでねm(_ _)m)

◇猛暑乳腺炎(ポジショニングが暑さのために離れて起きる)
◇お宮参り乳腺炎(読んだまま)
◇引っ越し乳腺炎(お引っ越しで食事や授乳場所に問題発生)
◇母乳禁止乳腺炎(内科の先生が「薬を出すので授乳をやめてね」と
 言ったために、風邪は治っても乳腺炎で熱が出る)
◇お客様乳腺炎(授乳のリズムが狂ったために起きる)
 ◇これの類似疾患として「里帰り乳腺炎」も。
◇テレビ乳腺炎・メール乳腺炎
 (ママの目が追う所を、赤ちゃんも見つめたいんです。
  そうなると,ラッチオンが浅くなったりするので乳腺炎に)
◇おしゃれ乳腺炎(キッチキチのワンピースを素敵に着こなしたけど、
 オッパイを圧迫しまくって起きる)
◇断乳乳腺炎(これも読んだままです)


お母ちゃんたちは,こんなに些細なことで
乳腺炎になる可能性も持ちながら、赤ちゃんに対するプレゼント!
と思って頑張っているんです。

・・・お父ちゃん、気づいてますよね?








写真は、お友達のブロガーさんpikomikoさんのところの、
チビニャンいっちゃんと、
その子供たちのチビチビニャンズ。

ちびちびにゃんず。。。さすがに,みんな慣れた仕草で、
おっぱいにラッチオンしています。

いっちゃんも肩の力が抜けてきました。
野生で生きているにゃんこだって、育児は大変。
人間の子供は、さらに首が据わってないのでもっと手がかかります。

おっぱいライフ真っ最中のママ。
あなたは,素晴らしいプレゼントを,
あなたたちの宝物の赤ちゃんに届けている最中でもあります。
素晴らしい時間だって,気づいてますか?




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Commented at 2009-09-20 01:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-09-20 01:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-09-20 21:51
2009-09-20 01:25他の鍵コメさま>
仕事も,子供も、と、欲張って生きていく人生を選べば、
愚痴の一つも生まれよう、,,とは思います。

赤毛のアンのシリーズにある
「失敗が悪いのではない,目標の低さこそ罪悪である」という
言葉は、おとぎ話を信じなくなった時代になっても、
やっぱり,まだ真実の色合いを持っているようですよね。

輝きながら生きるのは,やはり大変に違いありません。

さて、質問はカッチカチになった乳房をどう扱うか、、、ですね。

乳首の色の変わり目だけを柔らかくします。
しこりは極力触らないようにします。
それで「ちょっと」ス〜っとした時点で終了にします。

しこりは固いままでも,しばらくしのげるようになります(^^

ふと思いましたが、
一回、おばあちゃんの所でお泊まり練習をしてみるのはいかがでしょうか。

それで,出てきたトラブルに対して考えるのも
一つのやり方なのかもしれない,と,思いました。
Commented at 2009-09-25 14:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2009-09-29 23:17
2009-09-25 14:57の鍵コメさま>
お返事が遅くなりました。

お子様たちが、つぎつぎ、お風邪。。。大変な日々を想像します。
おっぱいを飲む勢いもそろそろもどっているでしょうか。
そして、その子たちを支えるお母様も無事、乗り切れましたでしょうか。

奮闘記、読んでいてもドキドキします。
子供のお熱は、辛いですよねえ。
そんななかのコメント。
ありがとうございます。

この記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
私も季節の変わり目の体調管理に気をつけますね♪
by Dr-bewithyou | 2009-09-19 22:14 | 問題発生 | Comments(5)

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