「赤ちゃん、どうして飲んでくれないの?」その2

「赤ちゃん、どうして飲んでくれないの?」その1
の、つづきです。


書き始めて、いきなり余談ですm(_ _)mが、
私は、研修医の2年目から市中病院で勤務していました。
そこがほ乳瓶の無い病院で、
子供たちは母乳で育って当たり前でした。


そういう環境でしか出来ない経験もありつつ、残念ながら、
今はそうばかりではないと知っていますが当時は、
母乳のでない母親をどこか努力の足りない母親、と、
感じてしまうシーンも少なからずありました。


それでは「じゃあ、そうなる原因は何?」と、さかのぼると、
母乳に関する知識が家族に行き渡っていないことはよくありました。

ご本人さんは実はがんばっているのだけど、
母乳が出るために効果のでない頑張りをしていることもあります。
痛くても我慢が出来なくなるまでがんばってしまうなどは、
本当にお気の毒な残念な話です。

また、とにかくようやく妊娠したのだから、と、
十月十日を大事、大事に過ごしすぎて基礎体力が落ちていて、
がんばるにがんばれない状況の人もいました。


最近、お勉強をして気付いて反省してしまう、
こちらの支援者側の知識不足も珍しくはなかったようです。

完全母乳だけが素晴らしい、と、支援者や、
母親や家族が思い込むことも珍しくありません。

完全母乳だけが素晴らしいわけではないとはいえ、
ミルクだって母乳と同じくらいいいのだというミルク会社さんの
エビデンスや赤ちゃんの健康よりも
営業を大切にした誤った情報提供が、
多くの赤ちゃんから母乳を奪ってきました。




私が母乳育児に対して系統立ったきちんとお勉強し始めたのは、
IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)の
資格を取ろうと思ってからでした。

飲ませ方にコツがあることを
初めて学習会で知った時、目から鱗が落ちました。

その次に、スマイリー先生(小児科専門医)の
Baby lead latchのDVDでは
もう目から鱗がボロボロ落ちました。



母乳は私にとって、お産をしたお母さまが
赤ちゃんを育てる手段として当たり前だったけれども、
痛くない飲み方が有るだなんてヽ(*'0'*)ツ

母乳は助産師さんががんばるのでも、母親ががんばるのでもなく、
赤ちゃんががんばれるように助けるものだなんてヽ(*'0'*)ツ

乳腺炎だって飲ませ方の工夫で、
再発は激減し、重症例を診ることがなくなりました。





ということで、余談で終わってしまったのですが、
「赤ちゃんが飲みたいと思って飲む」ということが、
実はとても大切なことなのだ、と、
お伝えしたくて長々と寄り道してしまいました。
そして、大切なのに、私も最近気付いたばかりです。
薄々、感じてはいたのですが、言葉にしてその大切さを
ようやく表現できるようになったという
まだまだ新米のおっぱいライフ応援団でした。


本編は、またいずれ書きますね(*^^*)



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おしらせ:
平成22年4月から活動拠点を松山市から
香川県高松市に移動しましたm(_ _)m
同じ思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。





by Dr-bewithyou | 2010-06-11 19:10 | 応援メッセージ:ママ達へ | Comments(0)

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