当たり前なことなのだけど

ミルク会社さんが、信じられない程の力を注いで開発してくれた安全なミルクは、信じられないほどの人とお金を使って普及のための過剰とも言える営業活動をしてきました。そのために残念なことに、人間というほ乳類が赤ちゃんを生んだ後の「当たり前な産後の生活」を知っている人が少なくなったので(それは保健・医療関係者、赤ちゃんのじじ、ばばもともに)、あたりまえな事に悩んでしまうお母様方、そして医療スタッフが多いのが残念なところです。

今、日本の一ヶ月検診時での母乳育児をしているお母様方は4割前後。そして、私の病院では9割前後。この5割の差は当たり前な数字なのでしょうか。当たり前なことを知っているだけでも、安心して育児が出来るのではないかな、と考えているところです。



当たり前な産後のおっぱいの出方

・生まれてすぐからどんどん出る人は、ずっとおっぱいが全然出ない人より少ない

・おっぱいは、赤ちゃんが吸えば吸っただけ沢山分泌し始める

・赤ちゃんは生まれて最初にくわえたものを「自分がこれからくわえる物」と覚える

・赤ちゃんの生理的体重減少と言うものは産後3日目や4日目にピークを見ることが多い
 (私の病院ではその頃に10〜13%の体重減少が有るとミルクの力を借ります。
  ミルクの力を借りなくても、1日15〜20回の授乳を続けられるなら、
  1ヶ月から1ヶ月半で分泌が増えるのですが、それだけ大変な生活のママのこころの
  フォローをすることは、私の病院ではまだ中々うまく出来ないのが現状です)

・産後1〜2ヶ月めからおっぱいが出始める人が1割前後いる(ちょっと苦労の多い
 お産後の生活をする人が1割前後いる、と言うことになります)

・退院する頃には1日に赤ちゃんのおしっこが7〜8回出ていれば脱水の心配はまずない

・何度も書いていますが、産後数日は一日25〜30回の授乳回数はあたりまえなこと




そんなの大変?あたりまえ?・・・大変だなあと思う人は、ママの「育てる本能」の存在に気付いていないのかもしれません。生んだ人は、育てられる人。その不思議を感じながら赤ちゃんとの生活を楽しめるなら、どれほど幸せなことでしょう。あたりまえに赤ちゃんと付き合える日々を送ってるママ達の穏やかで明るい表情は、そばで見ていてもこころ癒される物だと感じております。
by Dr-bewithyou | 2005-07-02 12:26 | 応援メッセージ:産まれる前後 | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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