母乳代用品のマーケティングに関する国際規準(WHO:1981)その1
2010年 07月 23日
ご存知の方には耳タコな話題。
そして、ご存知のない方には、「法律に準ずるもの」ということさえ、
気づいていただいていない話題。
「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準(WHO:1981)」
の全文は、JALCのサイトからダウンロードできます。
NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会
http://www.jalc-net.jp/
の、「資料ダウンロード」>
「「母乳育児成功のための10カ条」
「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」 (WHO,1981)の要旨」
で、ダウンロードできます。
http://www.jalc-net.jp/dl/10steps_Code.pdf
要するにミルク販売にはルール(法律に準ずる)がある、ということです。
その違反事例を時々書いてみます。
今日、twitterでつぶやいたのは
「ネットニュースで、ベビーカー使用時の熱中症予防の記事があったの
であるメーカーのサイトを検索すると、ほ乳瓶の取扱もあってWHO「母
乳代用品のマーケティングに関する国際規準」違反でした。日本の赤ち
ゃんは残念ながらさまざまなシーンで「母乳を貰う権利」を邪魔されて
います。」
と、逆ツブです(≧▽≦)
たとえば、
(6)赤ちゃんの絵や写真を含めて、製品のラベル(表示)には
人工栄養法を理想化するような言葉、あるいは絵や写真
を使用してはならない。
これの違反はとても多いです。
そして、メーカーさんはそのことをご存知なので、
販売方法は、どんどん巧妙になっています。
可愛い絵のついたミルクの缶々→国際規準違反
そして、このほ乳瓶なら、母乳がよく飲める、、、というのも
→国際規準違反
なのです。
可愛い赤ちゃんのイラストのついたほ乳瓶も、、、です。
決してミルクがいけないのではないのです。
「なんとなく、このミルクは母乳と同じくらい良さそうだ」と
ママが感じたり、
「このほ乳瓶なら、母乳を飲むのがうまくなりそうだ」と、
ママが感じるような販売の仕方に、問題があるのです。
混合栄養はとても難しいです。
なぜなら、母乳は飲んだだけ、または搾っただけ作られる、
と言う性格が有るため、適切な母乳分泌量は、
飲ますこと(加えて、搾ること)で、維持されるのです。
母乳育児支援をする人には耳タコな事。
で、母乳は出て当たり前だけど、ミルクだって、
母乳よりはちょっと劣るくらい、と信じている人には、
目から鱗な、国際規準違反について、これから時々は
触れて行きたいと思います。
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おしらせ:
平成22年4月から活動拠点を松山市から
香川県高松市に移動しましたm(_ _)m
同じ思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。
うちの息子は小粒くんで 以前の記事「小さな赤ちゃんもスクスクと」に載っている赤ちゃんの曲線とそっくりです。
でも息子のかかりつけ医は 「お母さんの心配はわかります。でもミルクはお薬みたいなもの。本当に必要な時に必要なだけ指示しますから 今は不要です」と言ってくれます。ありがたいです!
たいていの産婦人科医院でサンプル配っていますよね。
あれはミルクや備品を無償で提供する以外にも
病院にとって経営面でかなりお得な仕組みになってるのでしょうか。
ミルク会社が入ることで潤う仕組み
もしくはミルク会社が入らないと経営が厳しくなる?
なら、国がなんとか対策してほしいですね。
ベテランの「この人が言うことは間違いなさそう」な先生が、
母乳や、赤ちゃんの生きる意志を、
軽く扱うような育児番組は少なくないです。
スカパーの無料チャンネルとかで流れているのは、
有る意味、悪質だなあと感じることもありますが、、、
お母さまたちが、みずきさまのように、
「あれ?」と気づくようになって行くと、
世の中は変わってくるのでしょうね。
>ミルクはお薬
私もそう思います。主食は、母乳をあげられない事情がない限り、
母乳であって欲しい、と思います。
安心な小児科の先生と出会えたのですね(*^^*)
お感じになっている感想、良いところをついています。
乳業会社さんが、産婦人科に入り込んでいる様子は、
結構凄まじいものがあります。
「母乳育児の文化と真実」「母乳と環境」と言う本などに、
その状況の断片を知ることができます。
たとえば、乳業会社さんが作るパンフレット
(もちろん母乳が一番です、と書きつつ、
実は、ミルクが売れるような内容)を、院内のものに、
切り替えようとしたら、経営者や事務レベルから、
「せっかく、ただで作ってくれるのに、
パンフレット代も、バカにならないのです」と、
却下されている病院はものすごく多いです。
おっしゃる通り、行政的なレベルでの対応、、、
「国際規準の国内法制化」「産科健全経営のための収支の見直し」
「ミルク会社の維持」
など、法律やお金がかかる問題が、
不要なミルクを防ぐために必要なのです。
母乳は母親のやる気さえあれば、出るものだという意識も
ある程度必要ですが、
もっと大きな力が母乳育児を邪魔している問題を、
はちみつさまのように気づいてくれる人が増えて行くよう、
語り続けて行く必要はあるのだ、と思っております。
実際は完全拒否でした(^_^;)
メーカーの策略なんですね…
フォローアップミルクもやはりお薬みたいな感じなんでしょうか。
親に『1才になる頃には母乳には栄養がなくなるんやから飲ませないかん』と言われて苦労して飲ませました。
赤ちゃんのほうが、賢かったのですね(*^^*)
おっしゃる通り、残念ながら、それはメーカーさんの営業策略です。
ほ乳瓶か、ママのおっぱいか、と言う選択です。
ほ乳瓶の中で、これは良い!というものに、
まだ出会ったことはありませんが、沢山のミルクの補足がいる時に、
ありがたいツールではあります。
ちなみに、フォローアップミルクはお薬ではなくて、
「赤ちゃんに有害性のある牛乳の代わり」です。
牛乳よりは安全な牛乳製品です。無くても良いものです。
一歳になっても母乳には栄養があって、
トータル飲めた量に伴って免疫の働きも増えるのです。
でも、、、まだ、その「栄養が無くなる」のことば、
根強い支持をおばあちゃんや、保健師さん、栄養士さんが、
信じていて、難しいですよね。
あげ続けるのは大変だっただろうと、推察しております。