更年期のHRTのリスクについてのJAMAの報告

授乳とか母子保健ではなくて、今回は、
ヘルスデージャパン - ホルモン補充療法のリスクは
考えられていた以上に高い(2010.10.28掲載)

という記事の情報メモです。

ここでは乳がんについてのリスクの増大を指摘しています。

HRTは、人によっては非常によく効きます。
のぼせで夜中に目が覚める不快さは、私も経験中です。
子宮筋腫の治療中には、女性ホルモンを下げる薬を使い、
物忘れも激しく、文章を作る力も落ちて、
本当に辛かったので、女性ホルモンの力の偉大さを
よく存じ上げています。

でも、便利なものには落とし穴もある、ということでしょうか。


アメリカロサンゼルスでの報告です。
日本での、このようなデータも、探す必要があるようです。



ここでは出来るだけ短期間で使用する事を提案して、
使用中止の警告は出していないようです。

今まで、ホルモンの研究をなさっている先生は、
一生使っても大丈夫、というご意見もおっしゃられていたので、
この研究に対する反響も気をつけていきたいと思います。






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おしらせ:
平成22年4月から活動拠点を松山市から
香川県高松市に移動しましたm(_ _)m
同じ思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。








元記事
ホルモン補充療法のリスクは考えられていた以上に高い(2010.10.28掲載)
ホルモン補充療法(HRT)を長期間使用すると、乳癌(がん)リスクが増大するだけでなく、浸潤性乳癌リスクおよび死亡率さえ増大することが明らかにされた。これまでの観察研究で示されていた乳癌リスクは侵襲性の低い治療可能な腫瘍のみであったのに対し、米国医師会誌「JAMA」10月20日号に掲載された今回の研究では、初めて死亡率の増大が認められたという。なお、この知見は、エストロゲン・プロゲスチン併用療法にのみ当てはまり、エストロゲン単独使用には当てはまらないとしている。

研究著者の米ハーバーHarbor-UCLAメディカルセンター(ロサンゼルス)のRowan Chlebowski博士は「あらゆる種類の乳癌が増大するようだ」と述べている。「今回の知見によって、更年期症状に対するHRTの使用について医師が助言する内容に影響が及ぶのは明らかである」と米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク)のElizabeth Poynor博士はいう。Chlebowski氏は「この知見は、HRTをできる限り低用量、短期間に留めるべきであるとの考えを補強するものだ」と指摘している。

今回の研究では、計11年間の追跡の結果、エストロゲン・プロゲスチン併用HRTを受ける女性では、プラセボ(偽薬)群に比べ浸潤性乳癌の比率が25%高く、リンパ節に拡大する癌の比率が78%高いほか、乳癌による死亡率がほぼ2倍であることが判明。また、プラセボ群に比べて、乳癌診断後の全死因による死亡率が57%高いこともわかった。

「2002年に併用HRTによって乳癌が増大するとの報告を受け、女性健康イニシアチブ(WHI)研究が中止されて以来、米国でのHRTの利用率は閉経女性の35~40%から15~20%にまで減少したが、まだ毎年数百万件の処方がなされており、さらに減らすために何らかの取り組みが必要である」とChlebowski氏は指摘している(他の多くの国ではすでに劇的な減少をみている)。今回の研究でプロゲスチンとの併用により使用された共役ウマ(conjugated equine)エストロゲンは、1942年に導入され長期にわたり使用されているが、現在これまでにないほどリスクが明白になっている。

米ニューヨーク大学ランゴンLangone メディカルセンターのFreya Schnabel氏は「ホルモン療法については、リスクとベネフィット(便益)、適応と禁忌に照らして正しく検討すべきであると指摘。乳癌の発症は無視できる問題ではない」と述べている。(HealthDay News 10月19日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=644562
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

by Dr-bewithyou | 2010-10-29 22:12 | 情報メモ | Comments(0)

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