新しい生活に向けて
2005年 07月 09日
とつきとおかの道のりを越えて赤ちゃんに出会うお産というイベント。動物ならあたりまえに妊娠して、あたりまえに産んで、あたりまえに育てていく。だから、動物には難産というものは基本的にはないのだとか。人間もその動物の一種だから、本来は産んで育てる力はみんな体の底に秘められているはず。この本は、そのお産というイベントをどう受け止め、自分がどう動いて行ったら良いのかと言う一つの道筋をくれるかもしれません。
病院によって、助産院によってお産の取り方は本当に色々あります。そのどれがいちばんよくて、どれが一番楽なのかというのはその施設施設で自信をもってやれる分娩介助が一番安全なものだと思います。でも、赤ちゃんをお迎えする「気持ち」と言うものをそれぞれのママが自分たちできちんと育てて産むと言うことに関して、このソフロロジー式分娩は「どんな気持ちで」と言うことを大切にするために、この本に書かれている思いはおそらくどんな形のお産をしても役に立つものと思います。
ラマーズ法=ヒッヒッフーの呼吸法、と思われてようにソフロロジー式分娩法でも呼吸のことは大切にしているのですが、必ずしもこの分娩法=呼吸法ではないのだという所を長くお産に関わっていますと感じるようになって参りました。この本はそのことを分かりやすく書いてくれている本です。お産と言うものをすべてのゴールとしてお産の準備をしていく中に、じつは「赤ちゃん」の居場所が無かったことを思い出させてくれます。お産はゴールでなくて育児の出発点なのだと思えること。そして、そこで逢えるのはかわいい我が子なのだということ。
お産という仕事は長く関わっていましてもお産はおやこにとって本当に大変な仕事なのだと感じております。ただ、その大変さというのはママだけが大変なのでなくて赤ちゃんと一緒に大変な時間だということを意識して乗り越えるママの姿には、いつもながら新鮮に感動させていただいています。お産という大変な時間を乗り越えるというのは、赤ちゃんを自分がこうやってこれから守っていくのだという経験の最初の機会になるとも言えそうです。
痛がりで怖がりの人は赤ちゃんに頼って「頑張ろうね」と赤ちゃんに語りかけることで乗り切ることもあるし、お産という行動に対する受け容れのいい人では自分達が体験している神秘にワクワクしながら乗り切る人も居るし。それはもう産婦さんの数だけいろいろな産み方があるのですがいずれにしても赤ちゃんの存在を意識して乗り切るお産の時間というのは、人生の中で滅多に無いほど、我が子を慈しみ守る時間でもあるのだとそばで見ているだけでも感じています。
更にこの本では、そうやって慈しんで育てる母の本能=母性と言うものを目覚めさせることが育児を楽にしていき、また一歳くらいまでの赤ちゃんのコミュニケーション能力がどんどん成長する歩みの速さになじんだママ達が赤ちゃんを逞しくそだて、同時に赤ちゃんが母を育てていくことを、優しくて包容力のある言葉で記されています。
今の世の中の、子供の問題行動も、母が子供を育てる技術が未熟であるところを少しだけ助けてあげると改善するものも沢山あるとのことです。
これからお産を迎えるママ達が、日々、おなかの中の赤ちゃんに声をかけて、ひとりの人間が胎内に宿っていることを実感し、赤ちゃんの存在をリアルに想像して実際に赤ちゃんを抱っこできる日を(ちょっとびくびくしながらも)楽しみに待てることを祈っています。・・・案ずるより産むがやすし(^0^)/
すべての妊娠した女の人の体の中には産む力がきちんと宿っていますので、あとは
赤ちゃんのお誕生の日に向けてしっかり歩いて体力をつけておくことと、
一日5回でも6回でも乳管開通の手入れをしておく準備はいくらしておいても損はない
のだと、改めて書いておきます。









































