乳腺炎情報まとめ

(避難所で、、、の部分をタイトルから外しました。
地震・津波の時の応援記事として書かれたものですが
よくまとまっていますので、普段の生活でもお役立て下さいね。
H23.12.27追記)

携帯でのお勧めはhttp://smilehug.exblog.jp/9829574/にまとめています。お急ぎの方は、パソコンでチェックしている方もそこだけでもかなりの情報を集めることができますヾ(*´∀`*)ノ


テレビは悲惨な絵しか見ることができないので、
私はTwitterとネットニュースでしか今は情報を集めていません。

寒いさなか、避難所で頑張っているおやこは
健康に過ごせてい留ノか遠くから心配しています。
このたびの被災に心からお見舞いを申し上げます。

少しでも早くぬくぬくと温かい気持ちで過ごせる日が来ることを、
心から祈っています。



さて、乳腺炎についてです。

症状:発熱、おっぱいのしこりや痛み・赤み

ですが、インフルエンザほどの高熱が出ることがあります。
熱が出たとき、授乳中のママはまず、
おっぱいにしこりがないか確認してくださいね。

それ以前に、赤ちゃんが授乳中に文句を言っていたならば、
地震の揺れや環境の変化のせいかな、と思っていたら、
実は乳腺炎になっていることがあるかもしれません。
乳腺炎の時、一時的に母乳がしょっぱくなるから、
グルメな赤ちゃんが文句を言うこともあるかもしれません。
(乳糖分↓、ナトリウム↑)


「乳腺炎って分かったけど、助産師さんがいないから
 マッサージしてくれる人がいない、、、」

もし↑のように思っている人がいらっしゃったら、
実は、授乳回数を増やして
赤ちゃんの抱き方や飲ませ方を工夫して効果的に、
母乳を飲み取ってもらえたら、腕利きの助産師さんのマッサージより
早く乳腺炎を乗り越えることができるのです。

乳腺炎は、おっぱいの通り道である乳管が詰まったり、
歪んだり、折れ曲がったりして、母乳がスムーズに、
乳房の外に出ないときに起こります。

なので効果的な飲み方がとても役に立つのです。

効果的な飲み方が出来ると、
まるで味が変わって
飲むのを拒否しているようだった赤ちゃんも、
動き方も変わってくるかもしれません。


避難所で隠れるように赤ちゃんに覆い被さって授乳するなら、
乳管もきっと折れ曲がっているだろうし、
浅いところを飲んでいるかもしれません。

飲み方のコツはここでも何回かに分けて説明したのを、
LAYLAちゃんと学ぶ授乳の方法
に、まとめています。

タイトルにあるLAYLAちゃんは私の相棒の、赤ちゃん人形です。



さて、いきなり治療に飛びましたが、乳腺炎についての
記事をここ、ハグブログでは度々書いてきています。
二日経っても熱が引かないときは感染性の乳腺炎かもしれません。
抗生物質を処方してもらってください。
WHOのガイドライン「Mastitis :causes and manage (乳腺炎:病因と管理 」)
http://www.who.int/maternal_child_adolescent/documents/fch_cah_00_13/en/ または
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/66230/1/WHO_FCH_CAH_00.13.pdf ←こちらになるかも。
 (セキュリティが厳しくてよくアクセスしにくくなります。)
によると、10〜14日の処方が推奨されています。

医療支援スタッフの方には、
NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)のサイト、
からABM(医師だけが会員になれる国際母乳学会)の治療ガイドライン
PDF書類でダウンロードできます。(H24/10月リンク修正)

治療の基本は、「体を休ませて、おっぱいを休ませない」
ということで、時間に気にせず、赤ちゃんが欲しがるままに授乳するのが
一番大切なことになります。

安静は大切です。どうか無理をなさらないでくださいね、


ブログに書いてきた乳腺炎の記事のうちのお勧めを改めてアップします。

携帯で見るときは、
文頭にも書きましたがここに色々まとめています。
パソコンの方にももちろん便利です。
http://smilehug.exblog.jp/9829574/



まず、マッサージがいらない、という一つのデータです。
http://smilehug.exblog.jp/11983979/
私が診察した200名の授乳中のおっぱいトラブルについて、
マッサージ無しで対応した結果をお話ししています。
いずれ、ちゃんとした論文として書こう書こうとしながら、
なかなか手つかずで申し訳ありませんm(_ _)m



楽な姿勢で授乳するのには、しっかり背もたれにもたれたい。
というとき、避難所では毛布や鞄しかないかもしれませんが、
http://smilehug.exblog.jp/12073022/
クッションがこれだけあれば、
壁の前に色々組み合わせておいてみると結構、
良い感じで授乳ができます。という、私の診察室にある
クッションの写真です。



授乳しやすいように、授乳スペースを作ってもらえるなら、
こんな可愛いピクトサインがあります。
乳腺炎情報まとめ_d0063558_865119.jpg

ミルクのお湯もここにまとめてもらって、安心して、
ここでは赤ちゃんの授乳をして良いですよ、というサインです。
(髄膜炎を起こすサカザキ菌を殺菌するのに80℃のお湯が必要です)
http://smilehug.exblog.jp/12098772/
上野動物園のは、可愛いピンク色です♪



乳首に白っぽくてすごく痛い斑点(白斑)ができたときは
http://smilehug.exblog.jp/10536117/
http://smilehug.exblog.jp/12735933/

昔に書いたのですが、LAYLAちゃんシリーズの前に、
痛くない授乳のための抱き方を一生懸命文章で表現した物は↓
http://smilehug.exblog.jp/5317543
LAYLAちゃんの写真の補足になるかと思います。

白斑ができてしまうと授乳が辛くなるので、
何時もより痛いとき、赤ちゃんが文句を言うときに抱っこの仕方を
気をつけて予防するのが一番です。

白斑がいつもあると、そこに細菌がついて、乳腺炎にもなりやすいです。



乳房膿瘍についての記事ですが、病気としての医学的な問題よりも、
親子のつきあい方の中での赤ちゃんの不満が
乳腺炎→乳房膿瘍になったという非常に目から鱗な出会いがありました。
赤ちゃんがどれだけ、人間らしい気持ちをもつのかを、
乳房膿瘍に対応しながら母が見つけていくまるで「旅」のような時間を
書いています。
http://smilehug.exblog.jp/10837099/
避難所での痛みの対応の一つとして役立つかもしれません。


ケーキを食べたい、、、と思うと罪悪感を持つママが
たくさんいますが、、、
ケーキでは乳腺炎にならないですという記事↓
http://smilehug.exblog.jp/10716412/
食べ物より、授乳の姿勢だし、授乳のタイミングなのです。




長々と書きましたが、まだまだ乳腺炎についてはブログに
記事をアップしています。
http://smilehug.exblog.jp/tags/乳腺炎/

そちらもご参照くださいませ。


乳腺炎情報まとめ_d0063558_7571838.jpg


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about me:
香川県高松市の産科クリニックに勤務していますm(_ _)m
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています





Commented by みゃり at 2013-03-26 09:51 x
乳腺炎になり、38度〜39度の熱が1日中続き、先生に診てもらいました。
こちらに書かれている通りの事を言われたので、すぐに実践しました。
食べ物が悪かったのかと考えましたが、普段からお菓子など食べていましたし、これといって思い当たるものがありませんでした。
思い当たるものといえば、やはり飲ませ方でした。
お乳の痛みは、飲ませ方でかなりラクになりました。
何より夜中の添い乳がダラダラ飲みで長くて一時間かかっていたのが、飲ませ方に気をつけるとすぐに寝てくれるようになりました。
私も体力的にラクになり、本当に感謝しています。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-04-10 15:56
みゃりさま>
すぐに状況をご報告下さってありがとうございます。

また、赤ちゃんが成長すると
おっぱいトラブルが出ることもあるかと思いますが、
お子さんと2人で、軽い症状で乗り切れるといいですね。

お返事が遅くなって失礼しましたm(_ _)m
by Dr-bewithyou | 2011-03-13 08:27 | 問題発生 | Comments(2)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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