ほ乳瓶の清潔が保てない時、ミルクを紙コップでのませられます

文章が長くなったので、携帯からご覧の方はJALC制作の
こちらをクリックしてください。
(↑2022/03/16 リンク先を訂正)

まずは文頭にリンク先をアップします。内容は↓に書きました。
ストレスと母乳との関係
専門家向けのミルクの安全性を保つための方法

紙コップ授乳YouTubeの画像その1 その2 その3
静止画像(携帯向け)こちらをクリック

授乳室に欲しいクッションの参考に
痛くない授乳法で母乳は沢山出ます。その姿勢のコツ。

この記事はバーコードリーダーでもご使用いただけます。
cmanで作成しました
ほ乳瓶の清潔が保てない時、ミルクを紙コップでのませられます_d0063558_17225235.jpg






以下、解説です。

避難所にいても、母乳育児を続けることは、
赤ちゃんの体を守る大切な機会を増やします。


ストレスで母乳が止まる、とテレビでは言いますが、
しばし授乳量が減ったとしても
すぐに戻ってくるようにできているのです。

ストレスでおっぱいは止まりません♪と
私のブログでも先日書いていますのでご参照ください。

授乳回数は少なくてミルクを足しているママも、
授乳回数を増やすと母乳の量はジワ〜っと何日もかけて
増える仕組みがあります。
その人その人で母乳の量が決まっているわけではないのです。
吸い取っただけ、搾っただけ作る量は増えてくるように
できているというわけです。

命の仕組みは見事にできています。



では、ミルクをあげているママ。ミルクで育児しているママは、
手に入り始めたミルクを作るときに何を注意したらいいでしょう。

主に支援の専門家向けのミルクの安全を保つための情報を
私のブログで書きましたが、
ミルクは
◇賞味期限の切れていないもの
◇80℃で調乳(髄膜炎も起こすサカザキ菌の殺菌のため)
◇清潔なほ乳瓶
◇清潔なほ乳瓶を作るための洗う水や消毒剤
◇調乳して2時間以内のもの
と、細かい注意をしながら使う事で、
赤ちゃんを下痢や感染症から守る事が必要です。


清潔なほ乳瓶の入手や消毒の難しいとき、
紙コップで授乳出来るのをご存じでしょうか。

紙コップ授乳のpdf画像のリンクは以下です。
ここをクリックしてダウンロード。
私の携帯では見ることができませんでした。
(神奈川こども医療センター新生児科医大山牧子先生作成)

YouTubeの画像は↓
1:ここをクリック
(大山先生の情報を動画で見ることができます)
2:小阪産病院(東大阪市)の産科医赤岩先生が作成した動画
(H23 ,3,20追記)
こちらをクリック
3:新米ママのカップ授乳チャレンジ(H23.3.20追記)
お友だちの助産師さんの妹さんと姪っ子さんの携帯ムービーです。
こちらをクリック

携帯からご覧の方は
こちらをクリック
(大山先生の情報を携帯で見ることができるように、
 JALC所属の助産師さん後藤ひとみさんが加工してくれました)


カップ授乳に関するJALCから手に入れられる情報は
以下の学会もHPに採用してリンクしてくださっていますm(_ _)m
この項、H23.3.23 更新
日本産科婦人科学会
日本未熟児新生児学会
日本母体胎児医学会のHP
情報普及のためのご協力に心より感謝しています。




カップ授乳は赤ちゃんの口にミルクを流し込むのではなくて、
赤ちゃんがすすり取って飲みますので、赤ちゃんのお口の両脇に
ピッタリカップを当たるように支えて、
液面は、流れ込むぎりぎりの所で留めると、
上手に赤ちゃんがすすり取るというか舐めとってくれます。



赤ちゃんは意外な能力を隠し持っているのです。
せっかくのミルクがちょっとこぼれるのは惜しいけれども、
不潔なほ乳瓶で授乳して下痢などの消化管疾患を引き起こすと、
こぼした以上の水分が赤ちゃんの体から出ていきます。

お風呂に入っていないママのおっぱいだって、
母乳には沢山殺菌成分が入っているから不潔ではありません。

ただし可能な限りお母さんの手洗いはしっかりしてください。



まわりの支援スタッフの方は、是非、
安心して授乳出来る授乳スペースを考慮してください。

まわりから見えにくくて、暖かさを確保して、静かで、
背もたれがある場所だと授乳しやすいです。

うちのブログで以前にアップした物ですが、

これだけクッションがあればかなりいろいろな授乳姿勢に対応できますので
ご参考にしていただいたらと思います。
(避難所では贅沢品なのかもしれませんが)

いわゆる授乳クッションで前屈みの授乳をすると、
母乳が充分に赤ちゃんの口に入らないこともあるのでご用心ください。
背もたれにもたれて、胸に赤ちゃんを載せるくらいの姿勢の方が、
たくさんの母乳を飲むことができるのです。

カップで授乳、、、の話題からはかなり蛇足になりましたが
LAYLAちゃんと学ぶ痛くない授乳法
↑は、痛くない、そして沢山母乳を飲めるようにするのに
役立つ授乳姿勢の情報です。




携帯から読む人には迷惑な長い文章で失礼しました。





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about me:
香川県高松市の産科クリニックに勤務していますm(_ _)m
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています





Commented by みれいら at 2011-07-29 13:02 x
私も、母乳で頑張っていこうと思っているベビーにはなるべくカップであげています煜
なかなか技術的な難しさや人事的な事もありますが、そのほうが人工の乳首になれるよりいいと思います。
私のいた病院では赤ちゃんを預かることは異常がない限りしていませんでした。母がつかれているときは、ご主人もしくは、祖母が赤ちゃんを見るというふうにしておりました煜まるで助産院みたいな病院でした。母子同室も当たり前でした。その結果新生児室はほとんどいないので職員は状態の悪い児の世話がしっかりでき、家族の絆も大事にできていました。
まだまだ、母子同室が広がっていない四国
これから発展していってほしいものです煜
by Dr-bewithyou | 2011-03-20 08:58 | 問題発生 | Comments(1)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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