初めて乳腺炎になったとき

初めて乳腺炎にかかったたいていの人は、
あまりの痛さや
お熱の高さにびっくりしてしまいます。

すでに、疲れているときにかかる事が多いため、
私たちは乳腺炎の治療の基本は
体を休ませて、おっぱいを働かせる!
とお伝えしているのですが、
とにかく授乳以外の家事は誰かに肩代わりして貰って、
授乳回数は増やすことが大切です。


乳腺炎にかかると、
乳汁中の乳糖↑ ナトリウム↓ 水分↓
などの変化により、温度がママのお熱に応じて上がるだけでなくて、
味が代わることもあり、
デリケートな赤ちゃんでは、「?」と、
飲むのに、イヤイヤと文句を言うことも増えます。

また、実際に、しこりの部分の痛みのため、または、
もともと炎症を起こす原因になった白斑等の他の部分の痛みのため、
おっぱいを作る能力が「一時的に」低下
している事も珍しくありません。


暑くて疲れているときに、「イヤイヤ」と
だだをこね続ける赤ちゃんに授乳するのにイラッとしたり、
疲れがいや増したりする方もいらっしゃるかもしれませんね。


体を休ませるつまり、家事を助けて貰ったり、
仕事を休んだりしてゴロゴロして、
そして、最良のお薬は「飲んでもらう」につきます。


ただ、今までと同じような姿勢で頑張っても、
その姿勢も原因となって、その発熱、その痛みに繋がっているため、
やはり、飲ませる姿勢やタイミングの見直しは大切です。

授乳姿勢の参考にLAYLAちゃんと学ぶ授乳姿勢は
↓のブログに書いてあります。
http://smilehug.exblog.jp/11986715/
(LAYLAちゃんはトイザらスで買ってきた赤ちゃん人形で
 私の母乳育児支援の相棒です)

「前に読んだわ。そして、その時はうまくいったけど、
 今回はだめだわ。。。」と思った方。

そうおっしゃらずにもう一度確認してみてください。
前にうまくいったときよりも、
赤ちゃんが重くなったり、背が伸びたりして、
同じくらいの力を同じくらいの体の位置にかけていても、
同じように赤ちゃんが飲めていないかもしれません。


抱き方のポイントを見つけてしまえばこちらのもの。
「まずい」と文句言うお坊ちゃま、またはお姫様に、
「済みませんが、よろしくお願いします」と、
よくよくお願いして、度々、飲んでもらってください。

授乳回数をふやしても、飲んだあとに、
おっぱいがスッキリしないならば、また、飲み方や
飲ませ方の観察と工夫をしてみましょう。

出せば治るから、と、搾って出すのは細心の注意が要ります。

なぜなら、無造作に搾ると、健全な乳管からばかり
母乳が出てきて、つまりかけの腺ではどんどん作られるばかりになり
余計に痛みが出ます。

ましてや、ぐいぐい押したりしたら、
溜まったおっぱいが乳腺房からしみ出したことが炎症の理由なので、
もっと症状が悪くなります。

(私はお勧めしませんが、おっぱいマッサージをお母様などに
 勧められて助産師さんに頼む人もいらっしゃいますよね。
 おっぱいマッサージにいった場合に、そうやって、
 ぐいぐい押すことで重症化する、つまり乳腺炎の仕組みをご存じない
 施術者のためにマッサージで重症化したお母様も珍しくありません)

下手に搾るよりは赤ちゃんに飲んでもらう方が
大抵は、早く治ることが多いですが、
困ったことに、その、適切な飲ませ方、くわえ方、、、
ポジショニングとラッチオンとはまだまだ、普及していません。

また、お産の入院中に、適切な飲み方を学んだことがないと、
赤ちゃんが、飲み方を変えると文句を言って、
さらに、付き合いにくくなることだって珍しくないです。


体を休ませて、おっぱいを休ませるな!
そして、初めてかかった方には
少し時間がかかるけれども
 赤ちゃんと二人で必ず乗り越えられるから
 焦らないでくださいね

と、お伝えしておきます。


二度目以降は、「乳腺炎かも?」と気づくタイミングが
早ければ早いほど、早く治ります。

抗生物質だけ処方されて、授乳の姿勢の工夫方法を
教えてもらえなかった方は、
このブログでLaylaちゃんともう一度おさらいしてみて、
そしてもらった抗生物質はきちんと内服しましょう。

(WHOでは10-14日の処方を推奨しています。
 私は5日分を処方し、二日後のに熱が下がらない場合に、
 受診してもらっています。)

痛み止めは飲んでも構いませんが、それで、
乳腺炎が治るわけではない事は、お忘れなく^^


地震などに被災したときの避難所生活で役に立つように、
とまとめた記事が
http://smilehug.exblog.jp/13116388
ですが、もちろん、被災していなくても治療の基本は同じです。
ご参照くださいませ。

一日で治ることもありますが、
最低、4-5日はかかるつもりで、
ちょっとこの際、色々サボって、ゴロゴロする機会だ!
と、鷹揚に構えている方が早く治るようです。お大事になさいませ。


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about me:
香川県高松市の産科クリニックに勤務していますm(_ _)m
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています



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by Dr-bewithyou | 2011-08-07 09:32 | 問題発生 | Comments(0)

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