初めて乳腺炎になったとき
2011年 08月 07日
あまりの痛さや
お熱の高さにびっくりしてしまいます。
すでに、疲れているときにかかる事が多いため、
私たちIBCLCがお伝えする乳腺炎の治療の基本は
「体を休ませて、おっぱいを働かせる!」
とお伝えしています。その意味は
とにかく授乳以外の家事は誰かに肩代わりして貰って、
作られた母乳をおっぱいの外に出すために
乳腺炎にかかると
乳汁中の乳糖↑ ナトリウム↓ 水分↓
などの変化もおこります。
味がごくわずかですが変化することもあるでしょう。
もともと炎症を起こす原因になった白斑等の
暑くて疲れているときに、「イヤイヤ」と
だだをこね続ける赤ちゃんに授乳するのにイラッとしたり、
疲れがいや増したりする方もいらっしゃるかもしれません。
体を休ませるつまり、家事を助けて貰ったり、
仕事を休んだりしてゴロゴロすることは
そして、最良のお薬は
ただ、今までと同じような姿勢で頑張っても、
相変わらず母乳をのみ取りにくいことがあります。
飲ませる姿勢やタイミングの見直しは有効なのです。
授乳姿勢の参考にLAYLAちゃんと学ぶ授乳姿勢は
↓のブログに書いてあります。
http://smilehug.exblog.jp/11986715/
(LAYLAちゃんはトイザらスで買ってきた赤ちゃん人形で
私の母乳育児支援の相棒です)
「前に読んだわ。そして、その時はうまくいったけど、
今回はだめなのに。。。」と思った方。
そうおっしゃらずにもう一度、
前にうまくいったときよりも、
赤ちゃんが重くなったり、背が伸びたりして、
同じくらいの力を同じくらいの体の位置にかけていても、
同じように赤ちゃんが飲めていないことも
抱き方のポイントを見つけてしまえばこちらのもの。
まるでおっぱいそのものに文句言うように見える
「済みませんが、よろしくお願いします」と、
よくよくお願いして、度々、飲んでもらってください。
ただし、注意は必要です。
なぜなら、無造作に搾ると、
「専門家」という人たちの
もっと症状が悪くなります。
下手に搾るよりは赤ちゃんに飲んでもらう方が
大抵は、早く治ることが多いですが、
困ったことに、その、適切な飲ませ方、くわえ方、、、
ポジショニングとラッチオンとはまだまだ、普及していません。
また、お産の入院中に、適切な飲み方を学んだことがないと、
赤ちゃんが、飲み方を変えると文句を言って、
さらに、付き合いにくくなることだって珍しくないです。
「体を休ませて、おっぱいを休ませるな!」
そして、初めてかかった方には
「少し時間がかかるけれども
赤ちゃんと二人で必ず乗り越えられるから
焦らないでくださいね」
と、お伝えしておきます。
二度目以降は、「乳腺炎かも?」と気づくタイミングが
早ければ早いほど、早く治ります。
抗生物質だけ処方されて、授乳の姿勢の工夫方法を
教えてもらえなかった方は、
このブログでLaylaちゃんともう一度おさらいしてみて、
そしてもらった抗生物質はきちんと内服しましょう。
(WHOでは10-14日の処方を推奨しています。
私は5日分を処方し、二日後のに熱が下がらない場合に、
受診してもらっています。)
ロキソニンやイブなどの痛み止めは
乳腺炎が治るわけではないため、
地震などに被災したときの避難所生活で役に立つように、
とまとめた記事が
http://smilehug.exblog.jp/13116388
ですが、もちろん、被災していなくても治療の基本は同じです。
ご参照くださいませ。
一日で治ることもありますが、
最低、4-5日はかかるつもりでいてください。
なので、乳腺炎になってしまったときは
と、鷹揚に構えられたならば、
(この文章2018/11/27推敲)
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about me:
香川県高松市の産科クリニックに勤務していますm(_ _)m
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。
(↑2011年、執筆当時)