物語
2005年 08月 01日
それとは別に、人と人が上手くかかわるのに必要なのが物語り。
ストーリーなのだ、と思う機会が度々有ります。
受精・着床・妊娠・出産・乳児期・幼児期。。。
と、科学的に説明する事は、私たち支援をするものには欠かせないのだけど、
「おやこ」として毎日を重ねているママやパパには、
もっと物語性の方が大切かな。と。
例えば、親は子を選べないと言うのだけれど、
子は親を選んでくる。と説明される方がいらっしゃいます。
とても暖かい考え方だと思います。
赤ちゃんが、このお父さんとお母さんのところに行きたい、と選んでくるのだと。
また、ママが大変だなあ、と思ってるときに、赤ちゃんに救われた!
と、受け取ることが出来るしあわせもあります。
そのような暖かい物語を育もうとしながら育てるためには、
育児を単なる労働と受け止めるのとは違う視線が必要なのかもしれません。
赤ちゃんという人と出会い、そして知りあっていくのが育児の一つの姿。
おやこは運命共同体でありながら、二人の別のいのち。
赤ちゃんは思いを伝えるのが上手くない子がほとんどです。それを、
上手に伝えられるようになるには、ママも受け取る練習がいるかもしれません。
よく泣く子は思いを伝えようとする気持ちがはっきりしているので、
実は育てやすいのだろうな、と、そばでみていてしばしば感じます。
おとなしくて扱いやすい子は、気持ちを伝えたり受け取ったりするために
逆にちょっと応援がいるのかもしれません。
そこで、どんな子に育てたい、とか、自分がどんなふうに育ってきたか、とか、
そう言う物語は、ママを助けてくれるのではないかなと思うのです。
赤ちゃんが喋りはじめるまでは、躾けよりも何よりも、
どう伝えるか?どう受け取るか?の方法を、色々探すことは
そのまま物語を生むチャンスになっているのかもしれません。