ハンズオフの母乳育児支援

d0063558_22292242.jpg

写真は全然関係なく栗林公園のススキです。
すっかり秋ですね。

何人かの方から、母乳育児についての
ハンズオフ(hands-off)の指導を
どのようにやっているのですか?と質問を受けました。

私流、、、は、まだまだ発展途上で、
傾聴や母親が自分で決められる言葉掛けに
WHOの基礎セミで学んだことを小出しに混ぜながら、
赤ちゃんと会話していくことを目指しています。

0歳児、1歳児の訴えを示すボディランゲージを
コトバに置き換えながら、
赤ちゃんの能力や、母乳の出る仕組みを説明していきます。


もっとも乳腺炎みたいな医学的に緊急対応を要する場合は、
母親の症状が優先なのはもちろんですし、
ハンズオン、つまり触診で病態の確認はきっちりします。
適切なポジショニングとラッチオンとを見つけるための
大切な情報になるからです。



赤ちゃんと対話?
ウワァ、非科学的だ!ヤバイ~~!

なんてリアクションがあったとしても
まあ、理解できます(*^o^*)


あのスマイリー博士のDVDを見るまでは、私も
賢くないような気がしつつ赤ちゃんに話しかけていましたから。

ビデオを見てからは、堂々と赤ちゃんの感想やご都合や
希望を見落とすまいとするくらいに
大きなパラダイム転換をくれたビデオでした。



産後すぐに効果的に授乳出来るポジショニングとラッチオンとを
ハンズオン、ハンズオフに関わらず学習した親子では、簡単に、
体重が増えて、背が伸びて、知恵のついた赤ちゃんの
「新しい」適切な飲み方を見つけます。


もしこれが、そういう経験のない親子ならば
そうは問屋が卸しません。

JALCの授乳カレンダーを解説したり、
熊の形をしたクッションとおっぱい模型で
授乳の姿勢をやって見せて、そのマネをしてもらいます。

いい感じにできたならば、チャンスを逃さず褒めます。

目指すのは、
痛くなくて、赤ちゃんのお気に召す授乳姿勢です。

6-7ヶ月の赤ちゃんだと知恵と意志がはっきり育ってきて、
「今までのがいい!」
と怒られることも珍しくないので、
ご機嫌を取って、効果的な授乳の出来る仕組みを
説明して終わりにするしかない時もあります。

ご機嫌さんだったり、寝ぼけまなこな赤ちゃんだったりすれば
赤ちゃんがきっちり探索行動を取ってくれますから
急な赤ちゃんの動きに注意して落とさないように支えつつ、
赤ちゃんの邪魔をしない方法を
ママと一緒に探していくと言う至ってのんびりした外来です。


赤ちゃんが納得するにはそのくらいに時間は必要なのたがら
当然と言えば当然なのでしょうね。


というわけで、母乳外来は、
院内でお産した方を中心の完全予約制です。
一組一組にある程度の時間が必要なためです。
(2014年現在、転勤してきました病院では
他院でお産した方も対象ですが、
予約制は同様にしております。)

乳腺炎では、赤ちゃんの飲み方の変更が、
症状を劇的に改善しますし、
体重増加が標準曲線を下回ったときも、
飲み方だけで体重増加を標準に近づくことは
決して珍しくありません。




赤ちゃんの能力に気づいたら母親たちが実にしなやかに、
快適な授乳の工夫を始めるのは不思議な命の力かもしれません。


ハンズオフ、、、それは見守りの時間でもあります。
つかず離れず、問題解決の手段を見つけるお手伝いを
させていただくのです。

すぐにできたらラッキー。
時間がかかればかけがえのない親子の物語が生まれる場に
居合わせる機会になるというわれなのでした。

Commented by たっくん&ひーくんmama at 2011-11-03 20:05 x
赤ちゃんの知恵って本当に凄いですよね!
下の子、飲む時のくわえかたを教えこんだ時、口の周りが真っ赤になりました。

一人目で飲ませるコツがわかってるからか、習得するのは早かった。


先月妹ベビーが生まれました(^-^)
体重の増加が思わしくなく、搾母乳とミルクを足しての授乳なんですが、ミルクの代わりに私の母乳をあげています(^_^;)つまり乳母。
私の母乳は哺乳瓶で飲ませるのとは違ってしっかり吸わないと出ないのがわかってきたみたいで、妹ベビーは大分飲むのが上手くなりました。
あたたかく見守っています(^-^)
Commented by Dr-bewithyou at 2011-11-06 13:03
たっくん&ひーくんmamaさま>
妹さんのご出産、おめでとうございます。

ミルクの代わりにママのお姉さんの母乳だと、
ミルクより安心ですね。
さらに、出しただけ母乳が作られるので
妹さんも頑張って母乳を搾って沢山出るようにしていくと
赤ちゃんが飲むのになれてきたらどんどん、ママのおっぱいを
好きになれるでしょうね。

赤ちゃんの飲む力を発揮できるように助けてあげると、
発見が沢山有ると思います(^_^)/
by Dr-bewithyou | 2011-11-01 22:29 | 応援メッセージ:支援スタッフ | Comments(2)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


by Dr-bewithyou
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30