本当はどんなときに赤ちゃんに人工乳を飲ませるの?

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母乳育児支援をする立場から見たら「?」と感じるのですが、
世間的には普通だと思われているアドバイスが色々あります。
そのひとつが、、、、、

母乳を飲んだあとも泣くとき、、に人工乳が必要、、というもの。



このアドバイスを理解するときに、
何のために人工乳を足すかでその答えはYESにもNOにもなります。

手っ取り早く泣いている赤ちゃんの
泣き声を聞こえなくするためならば、あっという間に、
赤ちゃんは泣かなくなることも多いでしょう。

赤ちゃんが泣いている原因を探して共感してあげたり
赤ちゃんの健康のために適切な栄養を目指したりする
余裕がある状態ならば、
泣くから、と言って人工乳を足すのは
実は賢い方法にならないことがほとんど、、、と
聞いたならばどう思うでしょうか。


なぜならば、
母乳は飲まれた分、搾った分が作られるものだからです。

また、赤ちゃんは、繰り返し
自分の辛かったり悲しかったりする気持ちに
反応してくれる人がいることで、
自分というのはかけがえのない大切な存在なのだと、
学ぶ機会を重ねるからです。


母乳を出し続けながら混合栄養を長く続けるのは気をつける事が多いです。
例えば、母乳を出し続けるために過不足ないミルクの量を
決めることも注意点の一つになります。
ですから、安全に混合栄養を続けるには




では医学的に必要な人工乳はどのようなものでしょう。

◆何かしらかの事情で母乳をあげられないとき
 (里子、母親の復職、授乳に影響する母親の病気等、
 母親が先に退院して搾母乳が足りていないとき、

 あと医学的より社会的かもしれませんが母子別室で搾母乳のたりない時)


◆母乳が十分に増える前の低血糖、脱水、黄疸、
 体重増加不良等を改善するときなどに必要な時。

 ただし、母乳が出るのを邪魔しないように足しすぎには要注意です。
 そこが難しい所になります。
 直接授乳の回数より人工乳の回数を減らすことでも 
 長く母乳を出すために役立つことが多いです。
 安全に人工乳を使うためには消化不良を避けるように 
 1日8回を上限の目安にすると安心です。
 そしてサカザキ菌を80℃のお湯で殺菌して気をつけて調乳したものを
 すぐに使用することが望まれます。


母乳育児を望む母子にとって、人工乳というのは
本来は処方箋を必要とするお薬と同じように扱うべきものと
言えるのではないでしょうか。


人工乳は絶対的に安全だと思っている方は、
日本の中ではまだまだ少なくありません。
母乳の方が良いけど、ちょっとだけ良いものだから、
別に人工乳で構わないという考えの方も少なくありません。

内科の先生でさえ「薬を出すから母乳を止めておいてください」と、
簡単に指示を出すことは残念ながら珍しい事ではありません。
人工乳よりも少しだけ薬の混じった母乳の方が危険だ!、
と言う判断からそのような指示が生まれるのかもしれません。

残念ながら日本の医学教育の中では、
母乳についての講義の時間は非常に短く、
成分の差を比較するにとどまっていることが多いのです。

なぜWHO/UNICEFFで母乳育児推進をしているかとか、
母乳の赤ちゃんへの免疫の働きを学ぶ機会は、
ほとんどないのが現状です。


そこで人工乳ってどんなものなの?と疑問を持った方に
私が書いたブログの記事の一例をお示しすると、、、
http://smilehug.exblog.jp/13138913
 この記事は、震災で避難している母子を応援するために
 書きましたが、人工乳に関する情報をまとめています。




そうそう、肝心の、「じゃあ、泣くときはどうするの?」、、、は、
うちのブログはそういうときの説明がメインだ、と、
書いている私は思っているのでタグの「泣く」をご参照ください。

たくさん有りすぎて目移りするときは、
http://smilehug.exblog.jp/14954813/
に、最近、わかりやすい記事をまとめておきました。



赤ちゃんが泣くとき、、、、ママを責めているのではなくて、
本当に困って声に出ているものです。
もし、ママに余裕があったなら、赤ちゃんが泣いてしまう前に、
赤ちゃんの体のどこが活発に動いているか等を観察すると、
泣く前に、赤ちゃんの欲しい物を見つけられることがあります。

口や手ならおっぱいかも。
目なら遊びたいか、眠たいのかも。


それを発見するのは慣れてきたら
ワクワクする楽しい瞬間になる事でしょう。
しかも、オマケに泣く前に色々と関わっていくと泣いて困ることも
だんだんと減っていくようです。


気をつけていても泣いてしまうことも当たり前です。
ママはおっぱいとおしめと、気温などを確認してしまったら、
慌てて何かをするよりも、そぉ~っと抱きしめて、
本人が泣き止むのを待ってあげると、
赤ちゃんは泣き止む練習を積んで、また一歩成長していく事でしょう。
「泣きたいなら、泣きたいだけ泣いていいのよ。
 ママはその間、あなたを抱っこしててあげるからね^^」

そういう時間に赤ちゃんの泣き声だけでなくて、
柔らかい優しい手触りや、赤ちゃんの匂いに気持ちが向いたら、
もしかしたら、あたたかい優しさが
泣き声の向こうに見えるかもしれません。

オキシトシンというホルモンは、
赤ちゃんに授乳しているときだけでなくて、
ハグハグしているときにも出てきて、幸せ感を育てる力を
もつのだそうですから。







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about me:
香川県高松市の産科クリニックに勤務していますm(_ _)m
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あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
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by Dr-bewithyou | 2012-01-06 17:20 | 応援メッセージ:ママ達へ | Comments(0)

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