病院で乳腺炎の対応をしてもらえない
2012年 03月 01日
産科医→助産師さんにお任せ
そこの産院の助産師さん→みんな、言うことが違うし、痛いマッサージをする
乳腺外科の先生→診断がつくまでは鎮痛剤さえ出してくれずに授乳禁止
こういう出来事が、
お母さま達に母乳育児を勧めている日本で、
たびたび起こっています。
しかも、乳房膿瘍に悩んで私の元を受診なさるお母さまが
大抵は、こういう経験を重ねていらっしゃることを
私は、同じ医療者としてとても申し訳なく感じています。
確かに大学では乳腺炎の対応法は学びません。
でもWHOやABM(医師だけに参加資格のある母乳医学学会)には
mastitis(乳腺炎)のガイドラインもあります。
母乳は赤ちゃんのかけがえのないお食事です。
その母乳を上げられないと告げられる母親は
それだけでも悲しみや戸惑いに襲われることもあります。
さらに乳腺炎はもともと疲れた時などになりやすいですから、
気持ちが弱っているときに、
痛みを真面目に取り合ってもらえないことで
育児の自信まで揺らぐこともあります。
乳腺炎の患者さんが来院した際に、
医師が門前払いせずに対応出来る社会になるには
何が足りないのでしょうか。