赤ちゃんのミルクをミネラルウォーターで作るとき

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赤ちゃんのミルクをミネラルウォーターで作るときは、、、

うちのブログにもたびたび書いて来ましたが、
髄膜炎を起こしうる「サカザキ菌」が
粉ミルク自体に存在している可能性があります。
ありがたい事に調乳のお湯で殺菌できるものなので
殺菌に必要な80℃以上!というのは水道水と同じです。

詳しくはWHOの調乳のガイドラインの仮訳をご参照ください。
(一番topに固定している記事にURLを書いています)




また、その他には
赤ちゃんの腎機能の未熟さを考えると、
いわゆる「軟水」を選択する必要があります。
(カルシウムとかあれこれ入ってないお水です。
旨みはないシンプルなお水でわかるでしょうか?)

大人が便秘解消のために愛用する商品はふさわしくありません。


いわゆるナチュラルミネラルウォーターは
殺菌せずに販売していますから、
細菌の混入は成人には問題ないレベルで起こり得るので
煮沸して利用します。


母乳だけでで育児できる恵まれた親子に
可能な限り多くの人が仲間入りして欲しいですが、
母乳が出るはずなのに支援がないために
ミルクを必要とする子どもが減るのは、まだまだ先になりそうです。
それは、今の日本では、
母乳育児支援のシステムが未成熟ところにも
理由があることもあります。


また、母乳に関しては、
極微量の有害物質にも目くじらを立てる人はたくさんいても、
ミルクには絶対的な信用を寄せる人が少なくありません。

お薬を飲むときに、作用と副作用を吟味して使うように
ミルクも、お薬を使うように使う理由と適切な量、
そして、起こり得る問題やトラブルを意識して使うことは
赤ちゃんの健康のためには望まれます。


よく見かけますが母乳の出ない母親が可哀想だから、と、
ミルクの問題点は触れてはいけないとする、、
考え方を支持すると、時に、
安全にミルクを使う機会を邪魔するかもしれません。

赤ちゃんを育てるために必要なミルクを、
必要な量だけあげるために
安全に調乳する手間暇をかけて育てていくことは
とても大切なことです。
子どもが育つのに栄養が欠かせないからです。

赤ちゃんは肉も魚も食べませんし、
ましてやお茶や水だけで生きていくわけではありません。


母乳をあげている母親が健康や食事に気をつけているように、
ミルクを作るときにも細心の注意を必要とします。
その例としてミネラルウォーターのことも触れてみました。
(H27/3/12 文章の表現を一部改訂。内容は変えていません)

by Dr-bewithyou | 2012-03-24 20:55 | あると便利なもの | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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