授乳のタイミングと赤ちゃんの知能

パパママ必見! 時間を決めず欲しがった時に授乳した方が子どもの頭は良くなるという研究結果(ロケットニュース24) - エキサイトニュース

↑という記事がありました。

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この記事から思い当たるのが、私が香川に来て、
母子別室という産褥期の過ごし方に始めて触れてきて、
母乳外来で「困ったなあ」という事例が、
母子同室だったときにはないものが少なくない、と言うことです。

スマイリー先生の事は、今までのブログでも
http://smilehug.exblog.jp/14866191/
http://smilehug.exblog.jp/14774759/
http://smilehug.exblog.jp/10865759
などで度々触れてきているのですが、
赤ちゃんは自ら母乳を飲もうとする能力を
持って生まれてきています。

母子同室がスタンダードの病院では、
赤ちゃんは、待っていたら、時間がかかっても、
ママのおっぱいを探す行動が出てきて普通でしたが、
母子別室の親子に触れるようになってきてから、
おっぱいを探す行動が出にくい子が増えた印象があります。

自分でおっぱいに近づいてくわえてみようとか、
おっぱいを飲んだら気持ちよくて嬉しそうな表情になるとかの
今まで当たり前だ、と思っていた行動を取らない子が、
次々と出てくるのです。

生きるための哺乳という行動と、
それを授乳するために支えるお母様との行動とが、
ちぐはぐで、それで、赤ちゃんが不機嫌になったり、
ママが不安になったりするし、
赤ちゃんに「あなたのしたいようにしてみてご覧(^_^)/」
と、機会を提供しても、
乳首を口の中に突っこんでくれないと飲めない、と、
自由に行動することを拒否するかのように、
待ち続けるだけの子も少なくないのです。



ローレンツ先生のソロモンの指輪では、
カルガモの雛は生まれて始めて見た動くものを
母親と認識する「刷り込み」という現象を説明しています。

ソロモンの指環―動物行動学入門

コンラート ローレンツ / 早川書房



人間のように知能の高い生き物でも、
カルガモほどではないにせよ、
最初の数日の授乳の仕方から、
母親との関わり方を学習し、中には、それを、
長い間、身につけたままにする子がいる可能性を感じます。

だから、3時間毎の、産院での授乳スタイルを、
頑なに守ろうとする生活を続けるならば、
赤ちゃんは、自分の能力に気づくチャンスから
遠ざかっていくようにも思います。

自分の能力に気づいて嬉しくなってみたり、
好奇心を持つ(オキシトシンの作用も関わっていそうです)
面白さを見つけたりする経験を、
乳児のうちから積む子と、
おっぱいは、飲まされるものであり、もらえないならば、
それをあきらめて待つか、くれないからと怒る生活を
続ける子と、、、
生まれて一年間に、「学習」するチャンスが随分と
差がついてきそうに思われます。


時間毎に授乳しても満足できる子、そして、
それでも、
好奇心をもって、自分で色々経験を積める子も、
いるかもしれません。

でも、授乳という出来事が嬉しくない毎日を過ごすのは、
あまり気持ちいい物ではないと感じながら、
育つ子もいる可能性は、ありそうです。


授乳は、栄養を上げるだけでなくて、
ママと赤ちゃんとの人間関係や
コミュニケーションの学習の機会でもあります。

大きくなって、お勉強をし始めるときも、
必ず人とコミュニケーションを取りながら学んでいきます。

人と関わる経験は、0歳児から既に始まっていることを
考えると、時間授乳と、欲しいときの授乳の
赤ちゃんへの影響は小さくないという可能性はこれから、
こうやってどんどん解明されていく部分なのかもしれません。





今、赤ちゃんと付き合うのが大変かもしれません。
その分、赤ちゃんが学んでいるものも、
豊かになっていることでしょう。

ママやパパも、上手に息抜きしながら、
赤ちゃんとの毎日を楽しめたら良いですね。



平成24年4月5日追記
http://news.livedoor.com/article/detail/6438837/
にも、
Google社のhttp://www.google.com/hostednews/ukpress/article/ALeqM5jh7Pv3yujT7rRufcNdc0MSrEdA5Q?docId=N1170881332028995731A
の記事を元にした同様の記事がありました。

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平成24年4月からは、小豆島で、分娩に関わっていきます。
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
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元記事
パパママ必見! 時間を決めず欲しがった時に授乳した方が子どもの頭は良くなるという研究結果
2012年3月26日 09時00分
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23


乳児をお持ちの皆さん、これからパパママになる皆さん、ご注目。最近の調査によると、3時間おきなどの一定間隔を守って授乳した子に比べ、欲しがった時に母乳やミルクを飲ませる「赤ちゃんまかせ」の授乳をした子の方が、のちに学校の成績が良く、IQも高くなる傾向にあるという。
調査は、1990年代生まれの1万人超の子どもを対象に英国のエセックス大学とオックスフォード大学が行ったもの。両親の学歴や収入、育児法、子どもの性別や健康状態など、様々な要因と子どもの発達の関連を分析した。
すると乳児期に赤ちゃんまかせの授乳をした子、時間を決めようとしたがうまくいかず授乳間隔にバラつきがあった子は、時間通りに授乳した子に比べて知能指数が高いことが分かった。また5歳、7歳、11歳、14歳での学力テスト全てにおいても点数が良かった。
8歳時のIQテストを見ると、母乳、ミルクにかかわらず、時間を決めずに授乳した子のIQは約5ポイント高かった。これは平均的な30人学級で例えると、IQが真ん中(15~16番目)の子と11~12番目の子のポイント差にあたるという。
赤ちゃんが自力で空腹を伝えようとすることが脳を刺激するのではないかという推測もされるが、詳しいことは分かっていない。
調査を行った研究者らは、「授乳時間の間隔と脳の発達に何らかの因果関係が認められたのは重大な結果ですが、明らかな関連づけや理由の解明には更なる研究が必要です」とコメントしている。
どんな授乳スタンスであれ、親が「こうでなければ」と思い詰めるとストレスになる。ただでさえ睡眠不足で精神的にも疲れやすい授乳期。無理なく出来る範囲で、親が楽しみながら子育てするのが子どもには一番かも知れない。
参照元:DailyMail(英文)
photo:Rocket News 24.



参照記事その2
「要求に応じて」と「スケジュールに沿って」で比較

3月19日付けのgoogle.comの記事によると、赤ちゃんの要求に応じてミルクをあげていた母親の子どもは後に高い知能指数を示し、学校での成績もよいという結果が報告された。この研究で、赤ちゃんのときに「要求に応じて」ミルクを飲んでいた8歳の子どもの結果は、「スケジュールに沿って」ミルクを飲んでいた子どもと比べると、4~5ポイント高かった。

エセックス大学とオックスフォード大学の研究者たちは母親を3つのタイプに分けて見てきた。4時間ごとなどスケジュールに応じてミルクを与えてきた母親、スケジュールに沿って与えたかったができなかった母親、赤ちゃんの要求に応じてミルクを与えてきた母親の3タイプである。
赤ちゃんの要求に応じて授乳!

この調査はイギリスのブリストルという所で1990年代に産まれた子ども10,000人以上を対象に行われた。赤ちゃんのときに要求に応じてミルクを飲んでいた子どものIQは高く、「SATs(サッツ)」として知られる国家カリキュラムテストにおいてもよい成績をおさめている。

スケジュールに沿ってミルクを飲んでいた赤ちゃんと要求に応じて飲んでいた赤ちゃんの違いは、母乳・ミルクに関係なく同様の結果が見られた。またこれは、両親の教育、家庭の収入、子どもの性別や年齢、親の子育ての方法などすべてを考慮に入れた上での結果であるという。

・Demand-fed babies 'have higher IQ'


Commented by あい at 2013-02-28 08:56 x
赤ちゃんが欲しがるのでのませたり、お乳の痛みを和らげるために頻回授乳をしていたら2300gから1ヶ月で1キロ ずつ太り、2ヶ月の今は5キロ、太りすぎと言われました。
Commented by Dr-bewithyou at 2013-03-19 15:45
あいさま>
赤ちゃんを満足させて、自分も痛い思いをせずに、
二か月を過ごしたことに拍手を送ります(*^o^*)

母乳を飲みすぎて太り気味になった子も5歳になる頃に
肥満だと診断される子は殆どいなくなるのだとのことです。

赤ちゃんを育てるのに、ほどよく,,,が、
難しい時もよくありますよね。
by Dr-bewithyou | 2012-03-26 13:13 | 情報メモ | Comments(2)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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