授乳中にもお酒をたしなみたい!、、なママに(*^o^*)
2013年 04月 02日
若い女医さんから
「お酒はダメ、と、どの本にも書いてあるだけだけど、
せめてこれくらいの量ならば大丈夫!という
具体的な情報ってありますか?」
とても正直な気持ちを聴かせてくださいました。
私は大学時代、一年ほど留年して、
解剖学関係の研究室で電子顕微鏡を扱っていました。
その頃は、、顕微鏡・食事・顕微鏡・お茶からお酒に突入。。。
そして午前様、、、な毎日を過ごしていました。
一番よく出てきたお酒はさつま白波でしたが地酒もよく飲みました。
卒業後はお産や帝王切開で夜間に呼ばれたときに、
手が動かないと困るのですっかり飲まなくなって今では下戸です。
さて本題。
アルコールも薬剤の一つなので
薬ならばいつものお役立ちサイト、LactMed を
確認してみましょう。
サイトに飛んで真ん中の「Search LactMed」の
枠に「alcohol」と入力すると候補がいくつか出てきて
そこから「alcohol」を選びます。
な、長い( -ェ- )。。。説明があります。
そこからも何点か抜粋してみようかと思いますが
今回は、その前に、新しい母乳育児の教科書
に書かれた説明を取り上げてみます。
アルコールも母乳中に分泌される
米国小児科学会は
「アルコールによる悪影響はあるが、アルコール摂取は
母乳育児の禁忌にはならない」
(飲酒のために、断乳することはない、と言うことでも有るとのこと)
計算上は、50kgの女性では350mlの缶ビール一缶または
グラス1杯のワインを時々飲むのであれば許容範囲。
(体重1kgあたり1日0.5gまで)
具体的な数字としては
1杯のお酒を飲んだ後、30-90分で
母乳中のアルコールの量は頂点に達する。
アルコールの血中濃度の半減期は30分。
(戸田註:半減期とは読んでの通り半分の濃度になる時間)
半減期の5倍を過ぎれば身体からなくなったと考えられる。
つまり30×5=150分、2時間半(2013/08/25訂正)
から90×5=450分 7時間半たてば
血液中からアルコールはなくなると考えて良いというわけです。
もっとも、お酒を飲んだときは赤ちゃんの顔色や、
動き方、表情に気をつけて観察するのは言うまでも有りません。
(強者になると、赤ちゃんのおむつが、
酒臭くて反省した、、、というのも有りました(^^ゞ。
そういう深酒はさすがに、止めましょう)
もっとも私のような下戸もいます。
無敵に、ザルというくらい強い方もいますので個人差があります。
ちなみに
ビールを飲むとプロラクチンの分泌が良くなる。
(ビールに含まれる多糖類の影響)
だからといって、母乳の量は増えないそうです。
さらに
アルコール1日1g/kg以上の摂取で、
オキシトシンの濃度を低下させ、
射乳反射を阻害する、と言われている、
との記載があり、
赤ちゃんへの影響もアルコールにはありますが、
母乳の量そのものにも影響することが分かっているというのが
現在時点での知見、と言うことになります。
LactMedからの抜粋は以下の記事をご参照ください。
→http://smilehug.exblog.jp/18477236
ごめんなさい、リンク先が間違っていました。
訂正しました。H25年11月5日
呑兵衛で、禁酒に近い状態で日々を送っているママは、
案外沢山います。
ここを読んでいる人には少ないかと思いますが
もしパパがいるならば、、、、ひとこと。
夜な夜な酒臭い息で帰宅していると、嫁さんはもしかして
「私も飲みたいのに」と
悲しい思いをしているかもしれないですよ。
Twitterなんかを見ていても、
結構沢山のママが「飲みたいけど、授乳中だから」と、
我慢しているものです。
せめて「よく頑張っているね」と褒めてあげてくださいね。
そして、たまには、1杯だけでも
「乾杯!」な日を作ってあげてくださいね。
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「メディカルウーマン」に、参加しています。
about me:
平成24年4月からは、小豆島で、分娩に関わっていきます。
ハグブログに共感する思いでお産を見守る助産師さんとの出会いも
あったらステキだなあ、と思っております。
目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。
まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる
仲間を募集しています
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
ご指摘、ありがとうございます。訂正しますm(_ _)m
完母で頑張ってきてもうすぐ4カ月。しかし一昨日の健診で体重増加が一段下がった、ミルクを足して下さいとあっさり言われ、突然ミルクを足してみたものの、こんな簡単に混合にしてしまっていいのか悩んでいる次第です。
先生の母乳育ちの成長曲線にはドンピシャの緩かな体重増加で確かに1日5回程の授乳、朝まで寝ます。これでは栄養足りませんよね。回数を増やして見るべきでしょうか、それとも成長のためにミルクを足すべきか、お教え下さい。
コメントをありがとうございます。
赤ちゃんを母乳で育てていて、体重の成長曲線も確認してみたら、その曲線の軽い方にそって赤ちゃんが育っている状態で健診で小児科医から、ミルクを足すように言われたと言うことなのですね。どのようにしたら順調と言われる体重増加が得られるかを検討なさっているとのこと。
赤ちゃんのためにいろいろ考え、行動なさっているのですね。
コメントを拝見しまして、母乳の回数を増やしてみる選択も考えているとのことですので、それについてお話します。
もう、検索で見つけているかもしれませんが、http://smilehug.exblog.jp/8788737/ に詳しいですが、授乳回数が少なめだな、と言う印象を受けました。4か月でも1日に10回とか12回とかの授乳をしている親子も少なくありません。(一日に5-6回で体重が十分以上に増えている親子もいます)
続く
夜に寝てくれると楽ですが、間が長くあくと実際に母乳生産量が減りがちです。夜に1回くらい起きて授乳する事は困難でしょうか? 授乳回数を増やすために、まず赤ちゃんが手を舐めるとか、この声を聞いたら授乳しよう!と、数日間、出来るだけ例外を作らないように対応していると、赤ちゃんが母乳を欲しがっているタイミングを見つけやすくなることもあります。
また、うちのブログの「タグ」に「足りない?」の項目も準備しています。ご利用になってみて下さいね。
ミルクを使うと体重を増やすのは簡単ですが、母乳を止めることになるのも珍しくありません。なので、私は展代さんが考えたアイディアのうちの一つ「授乳回数を増やす」を最初に試すことをお勧めしたいと思います。上記のブログもご参照下さいね。
ついていけるか心配でしたが何とかでているようで、抱っこで寝させなくてもおしゃぶりがわりに吸って寝てくれます。夜も泣くので2回あげました。朝まで寝られないのはつらいですが、1,2回くらい頑張ります。今日は計8回も授乳しました。1カ月以来の頻度です。
自分の授乳スタイルをふりかえるいい機会だったと思います。ありがとうございました。
赤ちゃんとしっかり向き合うことを忘れず母乳育児たのしみたいです。またコメントします。
赤ちゃんが「ちょうだい!」というサインが分かりにくい、、、とおっしゃる方も少なくないのですが展代さまと赤ちゃんとで、「飲みたい?」「じゃあ、飲む?」という思いのやりとりが、少しずつ出来ている感じなのですね。
尿量が急に減っていないか? 赤ちゃんがグズグズ言って眠りも浅くかといって、しっかり起きない状態ではないか?と言うところはご注意下さいね。私は文字の情報しか頂いていないので、健康に関わる大きな問題がない!という前提でお話しているからです。
授乳回数を増やすと、赤ちゃんが「貰えるんだ!」と気づいて行動が変わってきているわけですね。尿量が50cc程度の水をかけたおむつくらいの濡れ方で1日6-7回は尿が出ているかはお気をつけ下さいね。
あと、搾った母乳(多分、10-30ml搾れる位かもしれません)をミルクに置き換える方法も有ります。手間はかかりますが母乳の量は増えます。
ご近所にIBCLCやラ・レーチェ・リーグなどの母乳育児支援をなさっている人がいらっしゃいましたら、私と同様の情報で支援をしてくれるかと思います。ご心配なことがある場合は、そういうものもご利用になってみて下さいね。