WHOの乳腺炎のガイドラインの参考文献を眺めてみました
2013年 07月 18日
まとめています。
今、乳腺炎の情報をお求めの方はそちらをご覧下さい。
この記事は読み物としてこのブログをお楽しみの方に
お勧めの記事です。
WHOのガイドライン「Mastitis :causes and manage (乳腺炎:病因と管理 」)
を見ていてふと思いついたことなのです。
↓に記事のURLを載せておきます。
http://www.who.int/maternal_child_adolescent/documents/fch_cah_00_13/en/ または
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/66230/1/WHO_FCH_CAH_00.13.pdf ←こちらになるかも。
(コピー&ペーストでアクセスできないときはWHOで「mastitis」で
検索してみて下さい。)
この「cause and management」は2000年に作成されたものです。
この度、読み返そうと、
ダウンロード&プリントアウトしててふと興味が湧いたので、
役に立たないことですが数を数えてみました。。。。
何の数かと言いますと、
何年の参考文献が多く利用されているのかについてです。
純粋に興味が湧いただけで数えてみたというわけです。
その結果が↓になりました。
縦軸は個数。
横軸は、例えば「90」は1986年から1990年の5年間というように
5年ずつです。
これだけでもボンヤリと見ていたら、
最近の文献が多いと言うなんの変哲もないグラフですが、
65-70の辺り(つまり61年から70年)が妙にくぼんでいると思うと、
ちょっと気になるデータとなります。
日本乳業協会というところのサイトに
「人工栄養の歴史」
http://www.nyukyou.jp/dairy/powdered/powdered05.html
が記されています。
このグラフがくぼんでいるくらいに、
人工乳の品質が向上し、
法律としても品質の基準が決められているようなのです。
(前略)「調製粉乳」に加えて昭和34年、乳等省令で「特殊調製粉乳」の規格が制定されました。これまでは牛乳に不足する成分を添加していましたが、この頃になると母乳の研究も進み、より母乳に近づけるため、牛乳の成分そのものの置換が認められるようになりました。牛乳に多いカゼイン(たんぱく質)を少なくして乳清たんぱく質を多くする、脂肪酸組成を変えるため牛乳の脂肪を一部植物性脂肪に換える、さらに、ミネラルバランスの改善などが次々と行なわれました。昭和30年代の終わり頃には、各社の製品はすべて特殊調製粉乳になり、昭和50年以降は、砂糖の添加もなくなりました。
註:昭和34年が1959年です。
乳腺炎の病態や治療法を解明するよりも、
乳腺炎を起こさない人工乳での育児を選択する方が、
乳腺炎の悩みもなくなると考えた又は感じた時代だった、、、、
と読むのは深読みし過ぎでしょうか。
これは、
人工乳がいけないとか、不要だとかという話ではありません。
必要なミルクを,必要な子どもが、安心して飲めることは
とても大切な事です。
ただ、過去にミルクを理想化しすぎて、
母乳で子どもを育てる事を世の中全体で軽視した歴史があった
という話のカケラとして読んでいただければと思います。
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大変な状況の中で、コメントをありがとうございます。
母乳が作られすぎて乳腺炎をくり返していらっしゃるのですね。
その辛さに、母乳分泌量を減らすお薬を処方してもらったのですね。
でもしこりは残っていて,そのしこりがこれから先の、
問題を生み出さないのか心配なのに教えてくれる人がいらっしゃらない、
そういう孤独な状況に悩んでいらっしゃるのですね(T_T)
問題は
# 痛み、発熱という乳腺炎の症状
# 母乳の量が減ったのに依然残るしこりの今後の影響
# 苦労している母乳育児を頑張っていたのを止める不安
、、、と言うところだと思ってよろしいでしょうか。
問題が絡み合っているので本来は目を合わせてお話をしたい状況だと
思われるくらいです。
続きです。
アイスの食べ過ぎで乳腺炎が悪化したように感じられているのですね。
食べる物だけでなくて、
赤ちゃんがどのように母乳を飲むかということも、
問題解決の上で同時に見ていく必要があるということが、
上手く伝わらなかったみたいで、文章力の拙さを感じています。
痛い思いを引き起こすように思わせてしまって、ごめんなさいね。
抗生剤を飲んでいてもお熱が続いていて、
お産した病院ではマッサージと抗生剤での対応なのですね。
残っているしこりは、母乳が貯まっただけならば、
母乳が作られなくなると徐々に小さくなりますが、
「膿瘍」といって膿が溜まった袋を作った場合は、
外科的な処置が必要になる事があります。
ただ、乳がんになることはありません。乳がんは腫瘍ですが、
乳腺炎は炎症ということで別の状態だからです。
(しこりが1-2週間以上続くときは乳腺外科の受診が必要です)
飲ませ方はhttp://smilehug.exblog.jp/11986715
と同じ角度で写真を撮って比較することが役立つのですが、
経過が長いので、より細やかな対応が必要になるかもしれません。
もしtwitterをなさっていてフォローいただいたら
そちらの方が,素早くお答えすることが出来るかもしれません。
twitterはなさっていますか?もしなさっていたら
私のIDはmiyakowasureLCです。
おつらい中、お返事をわざわざありがとうございます。
診察してくださった
乳腺外科の先生は,授乳中の乳腺炎について経験と知識とを
お持ちの方のようですね。
乳房膿瘍という状態なのですね。
説明→ http://smilehug.exblog.jp/8352066/
コメント欄に、鍵コメさまのように辛い思いをなさった方が
沢山、お声を下さっています。
もしよろしければアドレスをお知らせいただけますか?
セキュリティの低い非公開コメントなので、
チェックしたら速やかに削除します。
私はムリですが,誰か、友人または、IBCLCや
ラ・レーチェ・リーグのリーダーさんなどに
お願いできることもありますから。
(そういう人がいない地区のこともあるので確約は出来ないのですが)
乳線炎についての質問なのですが、昭和30年代後半頃には
膿がたまって切開手術一歩手前の症状などの場合、
乳線炎の治療に抗生物質はもちいられていたかご存知でしたら
お教えねがえませんでしょうか?
お忙しいところ申し訳ございません。