WHO母乳代用品マーケティングの国際規準の完全実施国は19%
2013年 09月 23日
↑は、SNSを通じて友人になった瀬川裕史先生のブログで
国際規準(通称WHOコード)に関する記事を
扱われたものです。
(先日、紹介した、妊娠・出産に関する
この瀬川先生がお書きになったご本をお求めになりましたか?
http://smilehug.exblog.jp/19597152/)
国際規準に関しては今までも何度か取り上げてきたので、
あ、あれね、とピンとくる方も多いかと思います。
例えば、うちのブログの http://smilehug.exblog.jp/13692097/
の記事も国際規準に関するものです。
これに関して書き始めると、いつもは、
のんびり、ふんわりを目指すここ、ハグブログがどうしても
トゲトゲ、ギスギスさせてしまうのです。
私がいつのまにか母乳育児支援をするようになってきた中で、
「困ったな」という大きな出来事に出会うと、
大抵、この国際規準違反が、影のように後ろにそびえているのです。
そして、問題の根は深く、
その最前線に立つ営業マンの人たちは皆さん、良い方で
ママや赤ちゃんの幸せを考えているはずなのに、
その行動ひとつ一つとなると、
赤ちゃんとママとを困らせる結果になっているのです。
で、、、、その営業マンさん達の一生懸命さが、
問題を引き起こしている矛盾に困ると、、、文章が冷たくなる。
そんなテーマも、瀬川先生が扱うと、だいぶん穏やかで、
その分、問題点が伝わりやすくなっています。
国際規準を国として守っているかどうかの調査結果の一部は
↓の通りです。
今回の報告書によると,2011年におけるWHOコードの
実施状況は以下の通りです。
・69カ国(35%)が母乳代替品の広告を完全に禁止
・62カ国(31%)が医療サービスにおいて母乳代替品の無料サンプルの
配布や低価格での提供を完全に禁止
・64カ国(32%)が母乳代替品の製造業者から医療従事者へのいかなる
種類の贈与も完全に禁止
・83カ国(42%)が母乳育児の優位性に関する説明を母乳代替品のラベル
に表示することを要求
・45カ国(23%)が実施・監視システムが機能していると報告。
日本では、このうち
母乳育児の優位性に関する説明を
母乳代替品のラベルに表示することが一部実施されていますが
基本的に、国内法は整備されていません。
お母さんの努力が足りない、、、、と評価されている
母乳育児の問題点の多くが、乳業会社さんの営業姿勢から生まれている事実を
多くの人が見つめ、疑問の声を上げていくことも、
これからの母子の健康な未来のためには求められているのかもしれません。