離乳食(補完食)を適切な時期に開始する事とアレルギーの関係

アレルギーと離乳食について森戸先生のブログの記事が
分かりやすかったのでご紹介します。

小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK‐間違った助言や迷信に悩まされないために

森戸やすみ /メタモル出版


↑の育児書がいろいろな「?」をスッキリさせてくれる
良書なのですが、ご紹介しようと思う記事も分かりやすいです。
離乳食は遅くしない方がいい
という記事ですが、、、しっかりタイトルを見てくださいね。
遅く「しない方が」いい。です。

アレルギーに関しては、科学的根拠のあるものないもの、
様々な情報が飛び交っていますが、それだけに、
まだラストアンサーが決まっていない分野でもあるわけです。

カリスマ的オーラを振りまきながら訴える情報の中には、
冷静に読むだけで変さがにじみ出ているものも多いのですが
困るのはむしろ「なんか正しそう」だけど、実はトンデモ!
な情報かもしれません。


そこで、今の情報をまとめてくれた森戸先生の
記事がお役に立ちそうです。

http://ameblo.jp/february-chocolate/entry-11766050442.html
の記事は、離乳食を適切な時期に開始する事で
どうしてアレルギーが発症しにくいかの説明も書いています。


たとえば、
口から入ってくるものは、皮膚から入るものよりも
重症のアレルギーになりにくい、、、という身体の仕組みが
あります。

森戸先生のブログでは経口耐性誘導効果と書いています。
私が今、パラパラ読んでいる免疫学のテキスト↓では
経口免疫寛容と書いているものが同様のものだと思います。


要するに、口から入ってきたタンパク質などに対して、
異物だと認識しないための仕組みがあって、
それを活かして、アレルギーから身体を守っていきましょう。
という状態です。

ABM(世界母乳学会)や
ILCA(国際認定ラクテーション・コンサルタント協会)の
学術雑誌では生後4-7か月の頃に離乳食(補完食)を開始する事で
子供にどのような影響が出るかというような論文がよく出ています。
その多くがアレルギーや鉄などの重金属についてのものです。

つまり現在進行形で解明されつつある分野のひとつです。

森戸先生がtwitterでつぶやいていたことを補足として
貼り付けておきます↓

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皮膚科医に対するアンケートで「米国小児科学会が食物アレルギー予防には乳製品、卵、ナッツ類、魚の摂取を遅らせるべきとした2000年の声明を2008年に撤回したことをご存知ですか?に対して75%は知らなかったと回答。なので離乳食を遅らせるべきでないは、小児科のコンセンサスでしかない。

だからお母さん達が皮膚科に連れて行くとまだ「離乳食は遅くした方がいい」とか「卵はまだ」とか言われる可能性がある訳ですね。でもピーナツを幼少期から食べるイスラエルはそうでない英国の十分の1しかピーナツアレルギーがない。

なので、後でブログの記載を直します。


1歳まで母乳のみとか、2歳まで母乳のみ、、、という
極端な育児を勧める情報もネットでは珍しくありません。

正直に言いますと、私もその辺りの情報に、
若干惑わされた時期が少々あります。

あまり大々的に勧めてはいないはずですが、もし、、、
私にゆっくり離乳食でいいよ!と言われた記憶のある、
長年のファンの方がいらっしゃったら心苦しい限りです。
大抵、6か月前後に食べ始めることで、
アレルギーが減るという情報を知ってからが
ここのブログを書いている時期ではあると思うのですが。

文章を書いてネットに載せるというのは、
長い間の責任を持つ、ということにもなるのを痛感しています。

。。。は、蛇足でしたが、、、ほ乳類が母乳を飲みながら育ち、
その母乳以外から栄養を取って生きていくようになるために
様々な身体の仕組みが、その成長を支えています。



一般的に行われていることに従う事は、その先に起きうることも
解明されていることが多いです。

一方で、よかれ!と願って
新しい方法に飛びつきたい気持ちも、
赤ちゃんへの愛情から産まれるものです。そうは言っても
新しい方法ではその先に起きる事が
解明されていないこともあります。

なので「最新の方法」を見つけ次第に飛びつくのではなくて
華々しく描かれた利点に目をくらまされることなく、
起こりうる問題も考慮した上で選ぶ事が必要となるのをお忘れなく。

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お子さんの健康を守る一つの情報として小児科医の書いた
の、記事を参考になさってください。



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by Dr-bewithyou | 2014-02-13 13:21 | 赤ちゃんの能力 | Comments(0)

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