今日、二つ目の情報メモです。
MINDS(ガイドラインのサイト)に記された
早期母子接触についての説明です。
早産児などを保育器ではなく、親などが直接抱っこして
状態を落ち着かせようというカンガルーケアに対して、
生後すぐの赤ちゃんが、
水中生活から急に空気の中で暮らすことになった時に、
新しい環境に適応しやすいように、大抵は母親の
胸の上で赤ちゃんを保温と観察を兼ねて、
抱っこしていくケアの方法についての記事です。
執筆年月日:2013年12月25日 掲載年月日:2014年3月18日
早期母子接触について
関 和男 横浜市立大学附属市民総合医療センター 総合周産期母子医療センター 担当部長、准教授 |
http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/8/med0056/T0011182
背景として書かれているのは以下の文章です。
出生直後の母子の肌と肌の触れ合い早期母子接触は、体温など児のバイタルサインを悪化させることなく、母親の愛着行動に短期的あるいは長期的に影響する1)。さらに乳児の母乳の匂いに対する行動を多くし、母乳育児の期間を長くする2)。したがって、これを妨げることはすべきではない。
だが、出生直後の新生児は、子宮内から子宮外へ劇的に変化する環境に対応する時期であり、先天的あるいは後天的な疾患によって、生命的な危機を迎える可能性も他の乳児期あるいは小児期に比し高い。
早期母子接触を妨げることなく、安全に実施することが重要である。
この後に、解説や研究についての情報が
記されています。
赤ちゃんのリスクは早期接触により増加するのではなくて、
新生児そのものが不安定な状態にあるので、
ベビー室にいる赤ちゃんに対しても同等の
観察が必要であるということ等が書かれています。
これは産後すぐの早期接触をしている施設だけでなく、
行っていない施設でも、新生児の特性を知るために、
知っておきたい情報の一つとしてメモしておきます。
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