「美味しい母乳」という言葉の裏にある棘に苦しまないで

この記事は森戸やすみ先生(小児科医)のブログの記事の紹介です。

「母乳神話とデマ」



赤ちゃんを母乳で育てたいと思うお母さまが随分と増えました。


それは本当なら赤ちゃんにとって、

幸せになる1つのきっかけだった筈なのに、

母乳をあげたい人が増えてきた結果として、

母乳をあげる為に本来なら不要な苦労をしたり、

悲しい思いをしたりする母親も増えてきています。


その中でもとびきり辛いことは、

「お母さん、あんたが悪いのよ」という

烙印を押されることでしょうか。


私の盟友の小児科医森戸やすみ先生が

お母さん達が普通に育児するのを邪魔する

心ない烙印に、もの申しています。



┘└ (*`Д´*) (*`Д´*) (*`Д´*)

┐┌  
   
   (*`Д´*) (*`Д´*) (*`Д´*)


問題に出会う事がないときは助けも求めませんから、

森戸先生が示しているような

「神話」にも「デマ」にも

それほど辛い形では出会いません。



でも、助けを求める必要があった人こそが、

そのような辛い出会いを経験することもある世の中です。


この記事が、母乳育児に困って探した初めての記事の人は、

そういう辛い出会いを避ける為の方法を学んでくださいね。



そして、すでに散々、辛い思いを味わってしまった方、、、

あなたが赤ちゃんに母乳をあげたいと思ったことも、

そのために努力を重ねたことも、どちらも尊いものです。

色々な思いがあったとしても、

そのために頑張った自分を褒めてあげてください。


残念な出会いにあなたを傷つけられたかもしれません。

その傷つけた刃物が贋者の刃物だとしても。。。

痛みの経験は、悲しいキズになっていることでしょう。


今の時代の歪みの部分に触れてしまったのです。



GoogleでもYahoo!でもいいですから、

「母乳 食事」で検索してみてください。


次々と出てくるママたちを戸惑わせる言葉達が並びます。


◇おいしい母乳

◇正しい食事

◇ダメな食事


おっと、ここのブログの記事も出てきます。

「なぜ母乳育児に厳しい食事制限がつきまとうか考えてみる」

、、、いきなり「厳しい」だの「食事制限」だのと

重たーい言葉です。ごめんなさい。

うちのブログで見つめて欲しいのは「なぜ」の部分ですが

見た目はやっぱり他の記事の仲間ですね



美味しいか、不味いか、、、ですが、

不味いと言われるとなんだか辛いですよね。


では実際にどの位、成分が変わるか、、、

例えば↓の表は乳腺炎の時の母乳の成分の比較で

世界母乳学会(医師のみが会員)の雑誌の表を

分かりやすく色づけしてみたものをご覧下さい。


矢印は沢山あります。。。が、有意差があるものは

乳腺炎の時のお塩(NaとCl)と乳糖(味覚には大差なし)です。


有意差があるかないか、というのはわずか数%の差が

あるかないかの世界である事が多いです。

ましてや有意差なしの成分の差は、恐らく味の差としては

人を傷つけるほどに極端なものとはなり得ないと

考えて良いわけです。

d0063558_17592506.png

Relationships between symptoms and changes in breast physiology during lactationmastitis. 

Breastfeed Med. 2006 Autumn;1(3):136-45.Fetherston CM, Lai CT, Hartmann PE. より改変

(昨年、香川母性衛生学会の教育講演で使ったスライドです)


授乳中の食事に関しては、ネットの多くの情報と、

親切そうに見えてもきついことを言う人の言葉とは、

実際とはかけ離れていると考えて良さそうです。


では、じゃあ、何を信じるか?

それが知りたいですよね。


森戸先生の本を読んで、まず、一般的な情報の

在り方を掴んでおくのも良いかもしれません。

小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK‐間違った助言や迷信に悩まされないために

森戸やすみ /メタモル出版

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うちのブログも、ごく初期の古い記事の中には

時々「あぁ、、(~_~;)」な記事が混じっていることがありますが、

この数年は、根拠のある情報を選んでお届けしています。


情報の集め方というと、瀬川裕史先生の本も分かりやすいです。

出産と育児を10倍楽しむ方法

瀬川裕史 /幻冬舎

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うちのブログでも、

赤ちゃんを育てるための信頼出来る情報の入手方法

母乳や育児で悩んだときに役立つサイトをいくつか

授乳時間は時計よりも、赤ちゃんを観察した方がトラブルが減ります

アクセスランキングから見た母乳育児の悩みどころ(2014年2月)

等の記事も準備しています。


どんな情報を集めるか?を気をつけること。

Googleと時計よりも我が子を見つめること。

そして、異常とも思われる怪しい記事を見抜く目を

多くの人が育てていって、そのような怪しい情報が

廃れるのを待つ(この20年、全く変わっていないので

長い長い時間が必要だと思います)事で、

お母さんと赤ちゃんとの笑顔が増える事を願っています。


お母さんと赤ちゃんとは運命共同体です。

どっちかだけが幸せ、というのはあり得ないです(*^O^*)


森戸先生が小児科医だと言っても、赤ちゃんだけが幸せ、

なんて状態を求めてなんかいません。

赤ちゃんもママも幸せになる為にどうあるか?

そういう情報が増えていくことを望むばかりです。


体質や事情によってミルクを使うことが必要な育児は

決して珍しくはありません。

ミルクを使うことで、赤ちゃんの健康を守る育児と

書き換えても良いと思います。


赤ちゃんが健康に生きて成長しててなんぼです。

そして、お母さんがさぼって楽するのは

許せんという目もありますが、

実際に悩んでいるのは、さぼれるくらい元気な人よりも、

さぼった方が良いときまで頑張ってしまう人なのです。


実際は母乳で育てる楽な育児はありえるのですが、、、

その方法をすべての産科・小児科・保健所のスタッフが

身につけた世の中になるには、

まだしばし時間が必要な世の中なのです。


。。。また長い記事になってしまいました。ごめんなさい。



追記:

森戸先生の記事についての反応などを

私のtweetも含めてまとめてくださっています。

 →http://togetter.com/li/745417

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about me: 平成24年4月からは、小豆島の産婦人科医療に関わっていきます。

目標は「母乳育児支援を学ぶ会in四国第2回」。 まだまだ、道のりは遠いですが一緒に実現してくれる 仲間を募集しています

Commented at 2014-11-16 10:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Dr-bewithyou at 2014-11-17 12:58
2014-11-16 10:40 鍵コメさま>
心温まるコメントを下さって、ものすごく嬉しいです。

間違っていたら申し訳ないのですが、授乳中に、
インフルエンザになったときに搾乳ならあげて良いと言われたけど、
搾っても少量しか摂れずに、慌てて電話で相談を下さった方、、、でしょうか?
(間違っていたらごめんなさいm(_ _)m)

お子さんが5歳になって、もう不要になった筈の母乳育児情報のこのサイトを
わざわざ探してくださったのですね。光栄です。

世の中はまだこの記事のように、母乳をあげるだけで、
これだけ、脅されるような不運な人もいるままです。
でも、鍵コメさまのように、赤ちゃんとの生活の時代を、
いつまでも懐かしく大切に思って過ごせる親子が、
どんどん増えていくように、やっぱり、お手伝いをしていきたいと思います。

元気を頂きました。ありがとうございます。
Commented by ゆうちゃんのおかあちゃん at 2014-11-17 20:32 x
先生お返事ありがとうございます。
先生からお返事がきてとてもうれしいです。

そうです!あのときは慌てふためいて電話で先生にご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。
もう5年も前のことなのに先生は覚えていてくださったのですね。私には充分過ぎるお言葉です。
先生にいろいろ教えて頂きました。
妊娠中だけでなく出産後も、ラッチオンがうまくいかず直接診て頂いたり本当にお世話になりました。ありがとうございます。

母乳育児は卒業しましたが
とても思い入れがあるので度々思いかえしています。

寒くなってきましたが先生もお体ご自愛ください。
いつかまた先生と再会できたらなぁなんて人生でやりたいことリストに追加しました♪



Commented by Dr-bewithyou at 2014-11-18 12:44
2014-11-17 20:32 鍵コメさま>
こちらこそ、ありがとうございます(^^)v

とっくに卒乳した方がふらりとコメントを下さると、
あぁ、大切な場面に関わることが出来たのだと、
自分の歩んできた道を振り返ることが出来ます。

鍵コメさまの後輩ママさん達に、
やさしい時間を提供し続けられたらいいなd(^_^)bと
思わせていただきました(^o^)/
by Dr-bewithyou | 2014-11-14 17:59 | 問題発生 | Comments(4)

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