赤ちゃんの母乳を飲む能力を活かす授乳姿勢を、お母さんに伝えるのには?

医師セミの振り返りです。主に支援スタッフの方と
シェアしたい話題です。


リクライニング法による授乳についてです。

昨日、無事影響のうちに終わった医師セミ↓では
リクライニング法のグループワークもありました。
医師セミとは↑のセミナーです。
参加者は医師のみということで、
医療システムの中で母乳育児を学ぶことの少ない医師に
助産師さんや看護師さんが何をもって、お母さん達に
情報提供しているのか知って貰おうという
趣旨で行われました。



その中の講義でLAID BACK (リクライニング)法による授乳を
お母さんにお知らせしましょうという講義がありました。

まずLAID BACK (リクライニング)法による授乳を
コルソンさんのDVDを見てこんな風です。
と伝えてから、じゃあ、こういう授乳法があると
授乳に苦労するお母さん達に伝えてみましょう
というグループワークになりました。

お母さん役、スタッフ役、観察者役をそれぞれ
して貰おうというワークなのですが、
リクライニング法をDVDでみただけで、
普通のラッチオンとポジショニングの支援経験を
とばして支援してみましょう!というのは
ちょっとハードルの高いテーマだったのでした。

グループのドクター達が(?_?)(?_?)(?_?)
という表情になってしまって申し訳なかったです。


振り返って見るに、、、
私がLAID BACK (リクライニング)法による
授乳を試す前にはそう言えば小児科医スマイリーさんの
Baby lead latchを散々見て、
実際の赤ちゃんの動きを確認する機会がありました。

だから、リクライニング法はそれまでに生まれた疑問への
「答え」としてスッとしみこんできたのです。

でも、横抱きと縦抱きしか知らない方に、
いきなり「やってみましょう」は短い時間に一度に
パラダイムシフトを起こす可能性があることに気づきました。
ビデオで見ただけでは、何を見たか
もしかしてピンと来なかったかもしれません。


これはドクターだけでなくて
授乳に困っているお母さんもそうかもしれませんね。


ということで、
もう一回改めて、LAID BACK (リクライニング)法による授乳を
お勧めするために必要な事を上げてみます。

まず、お母さんの悩みを知ります
赤ちゃんを支えるのに手首の腱鞘炎が痛い?
授乳そのもので乳首の痛みがある?
母乳を出す量を増やしたい?
など、それぞれのお母さんの悩みも異なるはずです。

次に、赤ちゃんが自力でおっぱいを飲む能力を持つ
と言う案外知られていない情報を理解してもらいます。

スマイリーさんのビデオもコルソンさんのビデオも、、と
欲張ると印象が薄くなりそうです。
もしかしたら、どちらかのビデオの、
どれか一組か二組の親子を見て貰って、
質問コーナーを設けた方がいいのかもしれません。

きっと「この子が特別ですよね」とか
「赤ちゃんの呼吸はどうしますか?」
「お母さんの胸の上に載ると安心して寝ちゃいませんか?」
などの疑問符だらけのはずです。

そこで生まれて、尋ねられた質問に
相手の気持ちを受け容れながら聞くことで、
ようやくこのように新しい情報を理解する
受け皿が出来るのかもしれません。



母乳外来でお母さん達に「難しいですね」と
言わせることが最近増えている事に気づいていましたので、
もう一度、伝え方について考え直す機会が出来ました。

情報を提供する側が学んでどうする?
といわれても仕方ないですし、申し訳なかったのですが、
大きな学びをいただけました。
参加者の皆さまのおかげです。ありがとうございました。



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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務 (外来のみ、H27年5月より)
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2015年、四国でIBCLCに認定されるための継続教育単位の出る学習会の第1回目は宇多津で無事に終了しました。
興味のある方で参加出来なかった皆さまのために、2回目も設定できるよう準備していきたいと思います。


by Dr-bewithyou | 2016-10-11 20:34 | 赤ちゃんの能力 | Comments(0)

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