困ったときに「どこを読めば良いの?」↓のリンク先をまとめた記事2号です。
少しずつ母乳外来でお会いした症例などから増やしていきます。
全ての記事を読むのは時間としても難しいと思います。
気になったところ、困っているところを中心に読んでみてくださいね。
うちのブログで1位2位のアクセスを集めている記事が↓です。
退院の時点ではミルクも母乳もあげているというお母さんが
数としては一番多いのではないでしょうか。
ただし、一組一組の事情は変わってきています。
ミルクを止めるのに注目する点は色々あります。
・まずは、赤ちゃんは健康かどうか?
・正期産か早産(後期早産を含む)か?
・母親に安静を要する健康の問題や乳腺炎はないか?
・母乳が出はじめているか、まだ少し出ているところか?
・授乳は痛いか、痛くないか?
・赤ちゃんの体重が最低体重から増え始めているか?
・退院の時点で2500g前後を超えているかどうか?
・母子同室だったか、母子別室だったか?
・補足(ミルクや搾母乳をたす事)は哺乳瓶か、カップか?
・補足の量を退院の時点で教えてもらっているかどうか?
・上の子が何歳で何人いるか?
・育児以外の家事をする人がいるか?
その辺りの所に目を配ったうえで、ミルクの減らし方は
変わっていきます。
満期産で、授乳の問題のない母子同室の親子ならば
以下のように対応出来ます。
赤ちゃんの減った体重が生まれたときに戻り、
ミルクも1日1-2回の補足で退院の許可が出ていて、
赤ちゃんのオシッコが紙おむつで1日6-7枚分ずっしり出ているならば、
授乳回数を増やすだけでも対応出来ることが多いです。
一回のミルクを減らすと直接授乳は2-3回増えます。
1週間くらいまでに母乳の量が必要量に増えてきます。
搾った母乳をミルクと置き換えていく方法は
目で赤ちゃんの口に入った母乳の量を確認できるのと、
母乳の量を効果的に増やすのにも役立ちます。
それ以外の人では、
栄養不足は赤ちゃんの健康に繋がる事なので
退院した産院で指示された授乳の方法や
次回の受診を守った上でのブログ利用をお願いします。
一方で、
退院時に赤ちゃんにミルクをあげるのかどうかの
指示がない場合も有ると伺っています。
その場合は、当ブログの記事を参考にして、
不安がある時には近くの小児科にご相談ください。
足すもの(ミルクや搾母乳)の量の指示のない産院は
お産の数が多い施設かもしれません。
母子別室でミルクをしっかりあげていく
産後の生活をしてきた施設かもしれません。
そのような施設では、私が観察してきた経験からですと
母乳が出るような生活をしているならば
産後1-2か月位から母乳が出始める事も珍しくないです。
焦らずに、授乳回数を増やすことと
赤ちゃんの生活の仕方に慣れることをまず最初の
スタート点にしてゆっくり対応していくことが
より長く母乳をあげるために役立つようです。
この記事の対象の月齢
産前 お産前後 生まれてから1か月まで
1-5か月 6-12か月 1歳以上
参考になる記事のリンク先
ここでも、耳たこのLAYLAちゃんの出番です。
赤ちゃんが楽に飲めるように抱き方や
くわえ方やタイミングなどは母乳を出し続けるために
大きな役に立ちますので、参考煮なさってください。
さて、それぞれの親子が
どの位の補足(ミルクまたは搾母乳)を足すかに
ついては以下の記事などに詳しいです。
(文字そのものにカーソルをあてるとリンクしています)
↑これらの記事には繰り返し、
赤ちゃんのオシッコの量が紙おむつ6-7枚
(お知らせサインの色が変わるくらい)出ていたら、
飲むものが足りている事が書かれています。
授乳回数には個人差があります。
飲む姿勢やくわえ方に問題がなくても
1日10-15回の授乳回数は普通です。
母乳が作られる量が少なかったり、
赤ちゃんがたびたび飲むのが好きだったり、
飲むこと自体に慣れていなくて度々飲んだり、、、
と言うことになると退院してすぐだと
1日15-20回の授乳が必要な時も出て来ます。
赤ちゃんがご機嫌なときと
泣くときのメリハリがあって、
排尿が1日6-7回以上あるときは、
お母さんがその授乳回数で気にならないならば
問題ないです。つらく感じるとか
上の子の世話で生活に支障が出るならば、
母乳の出る量に影響する可能性はありますが、
ミルクを足して、自分がつらくない生活パターンを
コントロールすることも必要になります。
以下の記事はスタッフ向けで詳しく書いています。。
仕組みの解説がある方が理解しやすい方では↓
の記事もお役に立つかもしれません。
また、紙に書かれた解説をご希望される方では
↓のサイトからインフォメーションシートを
購入することが出来ます。
↑の「インフォメーションシート」には
母乳が足りているかどうかを見分ける方法や
搾った母乳の扱い方、授乳姿勢など
赤ちゃんに母乳をあげるのに役立つ情報が
まとめられていて読みやすいです。
(なおネットでの閲覧に限ります。印刷は不可で
印刷を希望なさるときは購入をお願いします)
不足分のミルクや搾母乳を足すには、、、、↓
補足(ミルクや搾母乳)を足す時には
赤ちゃんのオシッコの量を見ながら量を確認します。
ミルクをあげて、赤ちゃんが1日10回とか12回とか
おしっこが出ているならば、
赤ちゃんがお腹がいっぱいになって、
おっぱいを飲まなくなることもあります。
その時にはミルクを一回減らしてみるのも
一つの方法です。1日当たりのの授乳回数を
2-3回増やして1週間程度になると
母乳の量が増えて、
授乳の回数が落ち着くことが多いようです。
寝がちの子では起こして飲ませる必要が
あるかどうかは個人差があるので
一概には言えないです。
授乳が痛くてミルクや搾母乳を使う時
→
↑授乳に痛みがあるときに、適切な授乳姿勢やくわえ方を
工夫できるのが一番速く痛みが取れるという論文の紹介です。
↑手で搾るのが産後すぐでは
乳首の周りの手入れも出来てより好ましいのですが、
赤ちゃんが入院しているときなどでは
搾乳器も便利なことがあります。
搾る時に乳首などに痛みの無いものを選びます。
↑手搾りでどこを搾るかの解説
泣いてつらいとき
→
↓これは役に立たないけど、フッと笑えるブログの紹介です。
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医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
責任を持てないため、基本的に行っておりません。
←バナーを作って貰いました(*^o^*)
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
2017年5月28日(日)に高松社会福祉総合センターで第二回目の四国母乳育児を学ぶ会は盛況に終わりました。みなさまのご協力に感謝します。