今日は「卒乳」についてのお話しです。
といっても論文や学習会などではなくて
ある4人のお子さんを育てるママさんの経験談です。
ツイ友さんの言葉をスクショでお借りします。
1歳すぎると断乳すべきかどうか悩む人も増えてきます。
そのような人たちの参考になればと
ショコラさんの許可をいただいて
upさせていただきました。
様々な卒乳・断乳の形があります。
なので、これもまた一つの例として、
お読みになって下さいね。
↓
スクショが読めない方では、twitterの
昨日と今日の投稿です。
こんなふうな卒乳をされる方も
私は度々、目にしてきているので
その代表としてtweetをお借りしました。
以下は戸田からの簡単な解説です。
二昔前くらい前までは
9か月断乳とか、12か月断乳とかが
標準的な育児のスケジュールとして
採用されていました。
その時代に育児していた人たちが
丁度、赤ちゃんの祖母、義祖母になって
孫の成長を見守る年齢になった頃です。
ご自身がそうやって早期離乳をされている方だと
1歳すぎたら授乳を止めるべきだと
思い込んでいることも珍しくないです。
一方で、保健・医学の領域の研究から
少しずつわかってきていることは
母乳は飲んだ量に応じた利益を
母乳を飲んだ子に届けられることです。
1日長く飲むと1日分利益が増えます。
(それがわずかずつものだとしても)
その中の健康に対する利益を
集団の健康の向上に活かそうとして
WHIO/UNICEFや米国小児科学会では
可能ならば(もちろん強制ではないです)
2歳かそれ以上の授乳を勧めているのです。
また、続けるか止めるかは、
親子一組一組のきわめてプライベートな
決定事項になります。
復職がきっかけかもしれません。
(復職は断乳の絶対的な理由ではなくても)
痛みのある授乳かもしれません。
母親が抗がん剤などの治療を
必要としているかもしれません。
お子さんの手足口病による
授乳拒否かもしれません。
母親の次の妊娠かもしれません。
授乳回数が多いままの断乳は
乳腺炎などの理由にもなります。
自然な卒乳もある日突然、
「もう要らないから!」
といわれてガッカリするかもしれないです。
卒乳や断乳は
お子さんとも相談して決めていっていい
出来事の一つとも言えると
私は考えて向き合っています。
ここのブログで最近、卒乳についてまとめた記事が↓です。
続ける時にも止めるときにも
困るであろう事をまとめております。
よろしければご利用下さい。
↑うちでついた寒餅です。
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
2017年5月28日(日)に高松社会福祉総合センターで第二回目の四国母乳育児を学ぶ会は盛況に終わりました。みなさまのご協力に感謝します。