産院での「調乳指導」からは医学的に必要な情報は得にくいです
2018年 04月 07日
お産で産婦人科に入院すると、BFHでなければ「調乳指導」というものがあることがあります。
白衣を来た人が行いますが、ほとんどは病院のスタッフではなくて、ミルク会社さんの営業さんです。ミルクの調乳方法はミルクの缶や箱に書いてあります。一回、作り方を読みながら作ればほとんどの人は自分で作れます。
安全に調乳するために溶かした時に70℃以上になる、つまり80℃くらいのお湯で調乳する理由を教えてもらえることも、まずないようです。
また、適切な産後のケアが行き届いているときにはミルクそのものがなくても育児できる人の方が多いです。ミルクが必要な親子でも量や飲ませ方は個人個人で異なるために、みんなを集めて指導出来るものではないです。
つまり産後の眠いときや、授乳しているのを中断してまで参加する利点はおかあさんや赤ちゃんにはないのが調乳指導です。おかあさんが「パスします!」と言っても退院後に困ることはないでしょう。
もし強制的に参加を勧められたのを断るとその後のケアをきちんとして貰えないような不安をいだかせるような産院は、母乳を飲ませたいおかあさんの気持ちに向き合う施設には存在しないはずです。それは母乳育児をしたい母親の苦労を減らし、ミルクを必要とするすべての赤ちゃんに安全なミルクを必要な量とどけるために生み出された WHO/UNICEFの「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」という法律で禁じられた営業活動だからです。
https://jalc-net.jp/dl/Code.pdf
http://jalc-net.jp/dl/International_code.pdf
ミルク会社の存続は少子化の時代には大切な問題にせよ、産後すぐのおかあさんが気にかける必要はないものです。