四国新聞の2018/06/23の「健康ラボ」で母乳育児についての情報を取り上げていただきました。
内容は主に以前の記事↓を中心にしたものです。
母乳を作る量に個人差もありますし、産後すぐの母子同室のシステムの無い所では退院時点でミルクが必要なことも少なくないです。
でも、実際はきわめて稀な乳腺がない人を除くと母乳は出しただけ出る仕組みは等しく備わっています。
そのことについて四国新聞さんんが取材してくださいました。
要点は、、、
母乳育児とはミルクを使わない育児ではなくて、母乳をあげた育児のことです。完全母乳ということばよりも「母乳だけ」という言葉を使えば良いことをお伝えしたかったです。
ラ・レーチェ・リーグのパンフレットもご参照ください。↓
母乳だけで育っているお子さんでは足りているかどうか不安にならないために知っておいた方がいいのが不足分の簡単な見分け方です。
今回は主にミルクを併用しているお母さんへ向けてテーマを絞りました。
母乳の増やし方として記されているのは以下のものです。
工夫して適切な授乳姿勢をみつけます。
たびたび授乳することが効果を持ちますが、上手く飲みとれない期間は搾乳も併用します。
足りないときの評価を赤ちゃんの尿量や1日平均の体重増加で行います。、適切な評価で、不要な補足をたさないことも大切です。お腹がいっぱいになると母乳を飲む量が減って、結果的に母乳が減るからです。
とは言え、適切な補足量の決定は時にむずかしいこともあります。足す量が分からない時には足りないよりは多めの方が安心ではあるのです。適切な補足量をもっと簡単に相談出来る世の中に変えていく必要もあるのは確かです。
後半で脂肪分の多い体重の増えやすい母乳が出ます。5分毎に右から左とか,左から右への交換は、痛みなどの事情がないならば不要です。
ごちそうさまと、赤ちゃんが口をはなすまでが片方で10-20分くらいのことが多いです。
食事は普通にバランスよく食べます。生活習慣病など食事制限が不要な人では妊娠していないときに350kcaを追加した食事が必要です。
世間で誤って求められているいわゆる和食、、、多くは白身魚と根菜類でこれだけのカロリーを増やすのは細身で食の細い人にはかなり厳しいです。(健康ラボでは触れていませんが母親の摂取カロリーが低くなると母乳の量や質に影響が出始めます)
↓さらに詳しい食事情報は厚労省から以下のものがでています。http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf
次に機会をいただけましたら、母乳だけで育てているお母さんの悩み解決のお話しもしたいと思っています。
赤ちゃんとのくらしのなかでひとつずつ小さな迷いがへっていって、 たのしくくらしていけますように。↑いつもの 三匹の子ぶた さんのパフェ
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
次の四国での母乳育児支援学習会はH30年の夏以降に行えるよう準備をする予定です。
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