【女性の権利を守らない母乳育児推進は役立たない】


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そちらで内容をご確認ください。


母乳育児については、医学的な側面からは、
このブログでも有効性や、乳腺炎の対応などについて
書いてきていますが,もう一つの面もあります。

それは「赤ちゃんを育てる女性の権利」
「育てられる赤ちゃんの人権などの権利」という
社会学的、法律的な視点です。


母乳の良さを知れば,赤ちゃんに
母乳をあげたい!と思う事は普通です。

でも、今の社会では「いい」と漠然と知られていても
母乳育児の解剖学的な仕組み、
生理学的に認められる現象の起きるタイミング、
生化学的・免疫学的な視点でとらえる
母乳という物質の性状などの情報が普及しているとは
とても言えない状態です。

なので、「いい!」と思ったからといって
母乳をあげられない人たちが沢山います。

足りているかどうかの評価の基準をご存じない
医師や助産師、保健師、看護師、保育士、栄養士も
決して少なくないです。


ご自身が健康でいたい!と思い、
そのための行動をとることも、
赤ちゃんを健康に育てたいと思って行動することも、
母親の権利であり、赤ちゃんの権利でもあります。


母乳育児をしたい人の母乳を増やさない支援、
痛みを我慢させる支援は、
知らず知らずに,母乳育児したい人を傷つけています。


母親がミルクで育てる!と決めて、
赤ちゃんの健康をまもるためには、
ミルクが不足しないことや、安全なミルクが
確保されることは重要です。

母乳に追いついていない
ミルクの成分の問題などを
少しでも解消できる情報も、
優先的に得られることも必要です。


母乳で育つことができたはずの赤ちゃんが、
支援者の知識不足や技術不足によって、
医学的に不要なミルクを飲むうちに、
母乳が減ったり止まったりするのは
赤ちゃんにとっても不利益なことが出て来ます。

ここは,お母さんの努力だけでは
どうにもならない事も多い部分です。

なのに、お母さんは自分を
「ミルクを使ってしまった」
「母乳をあげられなかった」
と責めることもしばしば認められます。

ちっともお母さんは
悪くないにも関わらず、です。



今日は参議院選挙の日です。
参政権という権利を行使できる日です。

でも、人権などの権利は、
自主的に使うというよりも、
環境を整えてもらって始めて
生きていく側面もあります。

どうか、赤ちゃんを育てる女性と
赤ちゃんの権利がまもられているか、も、
心に留めていただきたいと思います。
(今はゲイの家族も増えていますので
赤ちゃんを育てる家族というべきかもしれません)

是非、リンク先の記事を読んで、
あかちゃんを育てる女性や赤ちゃんが
幸せでいるために必要な
最低限の権利はどのようなものかに、
思いをはせていただきたいと思います。


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記事や写真・イラストの無断転載はお断りします

医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
      (産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
      母乳外来も予約制で行っています。

次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。

twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。






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Facebookの母乳育児のポリティクスさんの記事

【女性の権利を守らない母乳育児推進は役立たない】


皆の健康を増進しようという団体(公衆衛生の関連団体)はどこでも
「母乳は母と子の健康を守るので、母乳をあげることは推奨される」という命題に異論はありません。
でも、女性たちがいたるところで困難に直面するという状況で、女性に母乳で育てることを推奨することがなんの役に立つというのでしょうか?

単純に「母乳は最良」だというメッセージは、少なくとも何の役にも立たないし、悪くすれば重大な害を及ぼしかねません。

女性に対して「ぜひ母乳で育てましょう」と言ったからって、
女性たちが母乳で育てられるわけではないからです。
母乳で育てることは「特に変わったことではない」かもしれないけれど、
ママだけではなく、赤ちゃんと一緒に学んでいく必要があるものです。
スキルのあるエキスパートから支援を受けることでその学びは促進されます。

「母乳で育てることは大切だ」とママたちに信じ込ませておいて、
うまくいくように環境を整えないのは、非人間的と言えます。
とても多くの女性たちが最初は母乳で育てたいと思っているのに、
もっと続けたかったのにやめざるを得ない状況に追い込まれています。
女性たちは何も悪くはないのに、罪悪感、失敗感、そして怒りといった
いたたまれない感情の波に見舞われています。

この公衆衛生の課題に対して、私たちは今までと違ったアプローチをする必要があります。
つまり、ただ単純に母乳育児を推進するのではなく、温かくケアし保護する文化を創造する必要があるのです。

でも、そうした「サポート」はどんなものなのでしょうか。
母乳で育てるようにという圧力がいたるところにあると言う人もいるかもしれません。
でも、少し俯瞰してみると、毎日女性たちは、
さりげなく、あるいははっきりと、母乳ではなく哺乳びんでの授乳が「ふつう」であるというメッセージを受け取っています。
どこかの時点で乳児用ミルクを使っているママのほとんどが、
乳児用ミルクの宣伝を見聞きし、
母乳育児の困難の解決策として乳児用ミルクを使うことがふつうだとされています。
私たちは、実際には、乳児用ミルクを使うのが当たり前の文化に住んでいるといえます。

保健医療サービスの場で、ママたちの母乳がうまくいくように情報提供や支援が産後の出発点からされていなくて、困難にあっても支援を受けられなかったとしたら、ママが母乳で育てたいと望むことが何のトクになるでしょうか。

家族や友人が「ミルク」をあげるように何度もママを説き伏せようとしていたら、それも、赤ちゃんの「ふつうによくある」行動を「直す」ために「ミルクをあげたら」と何度も言われるなら、どうでしょう。そうした赤ちゃんのふつうの行動は哺乳びんによって「直す」ことなんてできないというのに。
外出中に授乳しようとしても周囲の人から冷たい視線を浴びせられたら、どうでしょう。
職場復帰をしなくてはならなくて、雇用主が授乳や搾乳のための配慮をまったくしてくれなかったとしたら、どうでしょう。
この人生の過渡期にあって、ママが大事にされ配慮されるのではなく、あれこれといろいろなことを言われ続け、元と同じような生活をするように要求されたら、どうでしょう。

私たちが母乳で育てることを推奨したいのなら、母乳で育てやすい環境を作り出す必要があります。
母乳育児を「個人の母親の問題」として考えるのではなく、母乳で育てやすいようにどうしたら社会や経済や法律を変えるかについて考える必要があります。
つまり、ターゲットは、家族、一般の人々、雇用主、大きな規模の力を持つ政治家の、知識・態度・行動だということを意味します。
母乳で育てることは、母親だけの責任ではありません。社会の問題であり、公衆衛生の責任であり、私たちはそれを認識し、行動を伴って(母乳で育てたい女性がそれをかなえる環境を作るために)投資をするべきなのです。

Dr Amy Brown 著、本郷寛子暫定訳

https://thousanddays.org/…/guest-post-what-would-it-look-l…/


by Dr-bewithyou | 2019-07-21 16:52 | 応援メッセージ | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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