「臨床助産ケア」2020年9-10月号 授乳の痛みの対策

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この記事は,母乳育児支援をしている
スタッフさん向けの内容です
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寒霞渓の紅葉(2020/11/07)


↑の雑誌「臨床助産ケア」2020年9-10月号に
「母乳育児ウソホント」第2回が掲載されています。

著者は
私と同じくIBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)の
菅原光子さん(助産師)(助産院イスキア院長)です。
IBCLCである開業助産師として,
多くの経験を積んでいるお一人です。
私も原稿の完成途中で見させていただいています。


赤ちゃんとの生活には
お困りごと😢が一杯あります。
ふッと不安になることも珍しくないです。

そうなると以下の悪循環が始まります。
不安になる
ネットで検索する
曖昧だったり
逆に断定口調だったり
違いすぎる情報が
手に入ってしまう
ますます、授乳が痛くなる
不安になる
検索をしなおして・・・・

このような悪循環は、
小さな赤ちゃんと
一緒に暮らしていると珍しくないです。

その母親が
初産婦さんでも。
前の子で苦労した経産婦さんでも。
前は楽々だった経産婦さんでも。
助産師さんでも。
小児科医でも。
内科医でも。
・・・です。

残念なことに、昔は
私もまた勘違いしたまま
支援をしていました。

「慣れたら痛くなる」と。

、、、そのころはまだ、
痛みに早く慣れるために、
お産までに乳首を
亀の子タワシでこすっておきましょう!
😲、、、
などという提案をしていた時代でした。

そんなことをしても授乳の痛みは取れません。
取れた人は、多分,亀の子タワシを
使わなくても痛くなくなったはずです。

菅原さんの「ウソホント」シリーズでは
こんなハズじゃなかった母乳育児!という
事例を豊富な症例経験と、根拠に基づいた情報とで
紐解いてくれています。

ネットは不安なときには魔窟です。
良い情報もマズい情報もあります。
親切でやさしい口調でも
実行するとどんどん辛くなる情報も
混ざっているのです。

お産前の母親学級・産前教室などで
不安になったら、連絡してね🍀
と伝えて、できるだけ
魔窟に導かれかねないネット検索に
ブレーキをかけておくことも
不安の悪循環を起こさないためにも
大切でしょう。

そして、「連絡してね」
と言った責任として、
対策法について常にブラッシュアップ
しておくことも必要となります。

でも、、、
お産の安全の確保のための
知識のブラッシュアップだけでも
産院としては大変ですよね。

授乳のことはこれからは、
院内のスタッフだけでなくて
お母さんのお悩みに応えられる
地域との連携も必要となって
行ければ、おやこの幸せに
より貢献できるのではないでしょうか。


第2回?、、、そうなんです。
ごめんなさい、実は
第1回目を紹介し忘れていましたm(_ _)m
↓↓
1回目は「基本のき」
授乳姿勢のアセスメントでした。

2回目では
授乳中に起こる痛みの原因と
対処法について詳しく述べられています。

年間購読雑誌ですが、
ウソホントシリーズはまだ続きます。
年間購読もご検討ください。

このウソホントシリーズは、
母乳育児支援の、フレッシュで、
そこに至った根拠も探しやすい
内容がギュッと詰まっていますから。

なお、この雑誌は以前に私も書かせていただいたことがあるのですが、著者により同じテーマでもかなり内容に差があります。記事によっては文献を参照していたり、経験を重視していたり、わりと直感で書かれていたり、、なのでお読みになる時はヘルスリテラシーを総動員して読むことでより深い学びになるかと思われます。
どのような根拠から、このような結論に至ったかを意識して読む,つまり批判的に吟味することを忘れずにお読みになる事は保健医療関連の教科書や文献を読むときの習慣にしていく必要があるのです。
医学と言うものが一般的な科学と少し違って絶対的に正しい事は少なく、確率の大小により判断の変わる性質を持つものです。一見すると正しそうでいて、まだ検証されていなくて実は問題の原因になることが結構多い学問の分野であることも常に意識しておく必要があるのです。→情報の受け取り方についての過去記事 https://smilehug.exblog.jp/28114711/

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記事や写真・イラストの無断転載はお断りします

医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
責任を持てないため、基本的に行っておりません。

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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
      (産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
      母乳外来も予約制で行っています。

次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。

twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。



by Dr-bewithyou | 2020-11-08 16:26 | 本の紹介forスタッフ | Comments(0)

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