母親が困っている時に情報提供する支援者向けの
データもあります。
直接授乳観察用紙自体は
WHOの母乳育児支援ベーシックコースなどで
確認する事が出来ます。
私の母乳外来は、この観察用紙を使って行います。
(「あなたの赤ちゃんがどのようにのんでいるか、
観察してもいいですか?」とお尋ねしてから
観察していきます。)
先日発売された「お母さんを診よう 改訂第2版」の中で
柴田綾子先生が書いてくださった「母乳育児と離乳食」の
項目にもこの観察用紙のエッセンスが詰め込まれています。
授乳姿勢を「わあ🌟上手ですね!」と褒めるのは
大切な事です。
ただし、ただしですね、
専門家の言葉は大きな影響力を持ちますので
「何を」褒めているのか、を意識することも
重要なポイントでもあります。
上手く行きそうにない方法で授乳しているときに
その「方法自体」に対して
「上手」「素敵」という褒め方をしてしまうと、
その後のお母さまの授乳の問題解決に
役立たないこともあるので注意が必要です。
いまの状況を伝えることは問題解決の
糸口になりますので、お母さまを否定しない
言葉を選びます。
「大切そうに抱っこしてますね」
「痛くても赤ちゃんのためと思って
頑張っていらっしゃるのですね」
そして、解決方法を伝える時は、
「こうすると更に楽になります」
「だから、○○のようにされるともっと楽になります」
というように否定語をつかわないとより
スムーズに伝わります。
実際に確認する事が出来ます。
適切な授乳姿勢、授乳タイミングが見つかると、
痛みの対策もできます。
乳腺炎の対策もです。
赤ちゃんが泣き止まないのを減らす事が出来ます。
作られた母乳が赤ちゃんの口に入らない
問題対策もできます。
・・・というお役立ち情報でもあります。
(JALCのサイトにもありますように、
母親教室や講義など、この動画を使用する場合の許諾は
記事や写真・イラストの無断転載はお断りします
医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
責任を持てないため、基本的に行っておりません。
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。
twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。