日本にも、母乳育児支援の素晴らしい教科書も増えてきてます。 一方でこの数十年の間、ミルクの不適切な営業活動は大々的に行われ続けてきています。
ミルクの黎明期には、母子別室ができるような動線を考えた病院の設計図を無料で引き受けたミルク会社さえ米国にはあります。 (「母乳育児のポリティクス」ガブリエル・パーマー著 メディカ出版 2015)
その当時は、テレビコマーシャルもミルクの効果の有無の確認もないまま流されている時代でした。出産施設では母乳を搾って捨てて、「いい!といわれたミルクで育児する」ことを半ば強制的に勧められた人たちは、既に祖父母、曾祖父母世代になっています 。栄養不足は困りますから,安全なミルクの開発は、乳児栄養に不可欠の技術の誕生でした。栄養としては,安心なものに進步してきています。とはいえ、母乳のような多機能の複合物質(化学物質、免疫物質、細胞成分、今では300種類近く知られたオリゴ糖、ムチン、ホルモン様物質、酵素などを含む)を、開発することはまだまだ達成出来てはいない状態です。
実際に驚くことに、医療従事者の中に今も昭和中期〜末期の知識でミルクを使う人は多いです。
日本は先進国で,立派で安全なミルクがある、、、という視点が今の産婦人科・小児科では一般的な視点かもしれません。
では、災害時には??災害時に水道、ガス、電気などのライフラインが故障すれば日本でも一気に乳幼児栄養がつまづくことになります。
また、先進諸国でも、母乳育児の利点は徐々に発見されてきている、健康上の案件であることはかわりないです。Breastfeeding and Health Outcomes for Infants and Children: A Systematic Review
pediatrics: REVIEW ARTICLES| JUNE 17 2025(2025/09/07 リンク訂正)
だんだんと母乳育児による健康への利点が知られてくるにつれて、赤ちゃんの健康を守るために今度は、「絶対完母!」と大きな声で啓蒙する人たちが現れました。恐らくはその位の勢いがないと、母乳だけで育児をしたい人が増えなさそうなくらいに既にミルクは必要量以上に販売されてきていたのです。
残念なことに、母乳育児の良さを伝えるほどの熱心さでは母乳育児でつまづいたときの問題解決方法は普及しませんでした。、、、というか既に廃れていました。かつて良質のミルクがなかった時代は、母乳で困れば、乳母、もらい乳で対応していたので、母乳育児を楽にするのは神頼みでした。医学的な問題解決のための知識はもともと薄かったのでもあります。
「医師のための乳児栄養Q&A」は、赤ちゃんを育てる女性の心身の健康・権利・尊厳を守る視点で作成しています。乳児栄養の問題は歴史が長く根が深いですが、育てている中心人物である母親には中々,医学・看護の目が届いていないのです。。
乳児栄養の救世主として華々しい宣伝・営業活動を伴ったミルク登場↓母乳育児は廃れなかったが、母乳だけで育つ子は減った↓母乳だけで育つ子どもや、母乳だけで育てる母親に対する医学的な視点を持つ人が稀になった↓子どもの健康問題としてまず新生児科医が目を止めた↓その後も、小児科医は母乳育児の抵抗勢力、産婦人科医の無関心が続く↓まず、赤ちゃんのため!の母乳育児という眼差しは普及した↓既に母乳育児に詳しい専門家がほんとおらず、問題解決の治療・ケアは置き去りになる↓したかった母乳育児の出来なかったことをトラウマとして抱える人も増えた↓授乳・離乳の支援ガイド2019は、・母乳育児の利点や問題解決を全く示していない・科学的根拠の乏しく困難の多い混合栄養をぼんやりとだが勧めていると受け取れ文章となっている・ガイド作成者のミルク会社との利益相反は示されていない↓赤ちゃんを母乳で育てる女性の心身の健康は医学から転げ落ちている↓母乳にせよミルクにせよ、現代は、赤ちゃんを育てることは母親の責任として丸投げされている時代である
保健医療従事者・雇用者・行政の担当者が、赤ちゃんを育てる女性対する支援の必要性に気づく時代に育って欲しい
親にプレッシャーでなくて、自信を
!です。自分で選びなさい!と言われると、ハードルの存在を感じたり、勇気が必要だったりします。
そこを楽にするために、「乳児栄養Q&A 南山堂」では簡単にまとめた妥当な情報と一緒に、できるだけ選択肢を絞って二者択一くらいにして提案します。
・・・ふとつぶやく,懐かしいアニメの挿入曲> こんな時代と人はいう この温もりがたしかなら 見つかるよ 夢(いまはおやすみ)
https://x.com/miyakowasurelc/status/1958839292333367603?s=46&t=udknMUHwInqXX9N4cCT1Sg
本当に、こんな時代でも、わが子を守るために日々
がんばっているお母さん、お父さん、その家族の人は
素晴らしい生活を積み重ねています。
どうか、見守られて,赤ちゃんを育てられる事が普通になりますように。
↓、瀬戸内国際芸術祭2025 小豆島 三都半島
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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
(産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。
twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。
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